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公開番号
2024178735
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-25
出願番号
2023097106
出願日
2023-06-13
発明の名称
電子写真感光体、それを備えたプロセスカートリッジおよび画像形成装置
出願人
シャープ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G03G
5/05 20060101AFI20241218BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】優れた耐光性および耐摩耗性を有し、繰り返し使用時の電気特性の悪化がなく、良好な画質を連続して得ることができる電子写真感光体。
【解決手段】導電支持体上に感光層を少なくとも備えた電子写真感光体であり、感光層が、シリカフィラーおよび一般式(I):
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で表される特定の電子輸送物質を含有し、シリカフィラーの前記感光層の全固形分に対する含有量をw(質量%)、前記シリカフィラーの平均一次粒子径をd(nm)および前記電子輸送物質の前記感光層の全固形分に対する含有量をx(質量%)としたときに、0.12<w/(d×x)<0.54の関係を満たすことを特徴とする電子写真感光体により、上記の課題を解決する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
導電支持体上に感光層を少なくとも備えた電子写真感光体であり、
前記感光層が、シリカフィラーおよび一般式(I):
JPEG
2024178735000016.jpg
45
170
(式中、R
a
およびR
b
は、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、水酸基、炭素数1~12のアルキル基、炭素数1~12のアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環基、エステル基、シクロアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、アリル基、アミド基、アミノ基 、アシル基、アルケニル基、アルキニル基、カルボキシル基、カルボニル基、カルボン酸基またはハロゲン化アルキル基を表し、該置換基は、ハロゲン原子、炭素数1~6のアルキル基、炭素数1~6のアルコキシ基、水酸基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基またはハロゲン化アルキル基である)
で表される電子輸送物質を含有し、
前記シリカフィラーの前記感光層の全固形分に対する含有量をw(質量%)、前記シリカフィラーの平均一次粒子径をd(nm)および前記電子輸送物質の前記感光層の全固形分に対する含有量をx(質量%)としたときに、
0.12<w/(d×x)<0.54
の関係を満たすことを特徴とする電子写真感光体。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
前記電子輸送物質が、波長515~560nmに極大吸収波長λ
max
を有する請求項1に記載の電子写真感光体。
【請求項3】
前記電子輸送物質は、前記一般式(I)における置換基R
b
が置換基を有してもよいアリール基を表し、該置換基は、ハロゲン原子、炭素数1~6のアルキル基、炭素数1~6のアルコキシ基、水酸基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基またはハロゲン化アルキル基である化合物である請求項1または2に記載の電子写真感光体。
【請求項4】
前記電子輸送物質は、前記一般式(I)における置換基R
a
およびR
b
が共に置換基を有してもよいアリール基である化合物である請求項3に記載の電子写真感光体。
【請求項5】
前記感光層が、電荷発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層との積層型感光層である請求項1または2に記載の電子写真感光体。
【請求項6】
前記シリカフィラーの前記感光層の全固形分に対する含有量wと、前記シリカフィラーの平均一次粒子径dとの割合w/dが、0.20~0.95の範囲である請求項1または2に記載の電子写真感光体。
【請求項7】
前記シリカフィラーの前記感光層の全固形分に対する含有量wと、前記電子輸送物質の前記感光層の全固形分に対する含有量xとの割合w/xが、2.2~8.0の範囲である請求項1または2に記載の電子写真感光体。
【請求項8】
前記シリカフィラーの平均一次粒子径dと、前記電子輸送物質の前記感光層の全固形分に対する含有量xとを乗じた値d×xが、20~110の範囲である請求項1または2に記載の電子写真感光体。
【請求項9】
前記シリカフィラーが、前記感光層の全固形分に対して7~20質量%の割合で含まれる請求項1または2に記載の電子写真感光体。
【請求項10】
前記電子輸送物質が、前記感光層の全固形分に対して0.65~6.5質量%の割合で含まれる請求項1または2に記載の電子写真感光体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子写真感光体、それを備えたプロセスカートリッジおよび画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
電子写真技術を用いて画像を形成する電子写真方式の画像形成装置(電子写真装置)は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置などに多用されている。
この電子写真プロセスに用いられる電子写真感光体(以下「感光体」ともいう)は、基体上に光導電性材料を含有する感光層が積層されて構成され、有機系光導電性材料を主成分とする感光層を備えた感光体(「有機系感光体」ともいう)が広く用いられている。
【0003】
感光体の欠点として、耐光性が挙げられる。感光体は、通常の使用時には、蛍光灯などの外部光に曝されることはないが、感光体や周辺部材などの交換パーツのメンテナンスの際や、機内において紙詰まりが起こり紙を取り出す際には、外部光に曝される。感光体が外部光に曝された場合、大きなダメージが与えられ、画像上問題となることがある。
この欠点を克服する手段として、特定の電子輸送物質(ETM)を感光層に添加する方法が提案されている(例えば、特開2010-164639号公報:特許文献1、国際公開第WO2018/150693号:特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-164639号公報
国際公開第WO2018/150693号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の先行技術では、いずれも十分な耐光性が得られる量の電子輸送物質を感光層に添加すると、電子輸送物質自体がトラップになり、電位の繰り返し安定性が悪化するという問題、感光層中の低分子成分の割合が増加することにより、十分な耐摩耗性が得られなくなるという問題が生じる。
そこで、本開示は、優れた耐光性および耐摩耗性を有し、繰り返し使用時の電気特性の悪化がなく、良好な画質を連続して得ることができる電子写真感光体、それを備えたプロセスカートリッジおよび画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、感光層に特定の構造を有する電子輸送物質とシリカフィラーとを含有させることで、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
かくして、本開示によれば、導電支持体上に感光層を少なくとも備えた電子写真感光体であり、
前記感光層が、シリカフィラーおよび一般式(I):
JPEG
2024178735000002.jpg
50
170
【0008】
(式中、R
a
およびR
b
は、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、水酸基、炭素数1~12のアルキル基、炭素数1~12のアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環基、エステル基、シクロアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、アリル基、アミド基、アミノ基 、アシル基、アルケニル基、アルキニル基、カルボキシル基、カルボニル基、カルボン酸基またはハロゲン化アルキル基を表し、該置換基は、ハロゲン原子、炭素数1~6のアルキル基、炭素数1~6のアルコキシ基、水酸基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基またはハロゲン化アルキル基である)
で表される電子輸送物質を含有し、
【0009】
前記シリカフィラーの前記感光層の全固形分に対する含有量をw(質量%)、前記シリカフィラーの平均一次粒子径をd(nm)および前記電子輸送物質の前記感光層の全固形分に対する含有量をx(質量%)としたときに、
0.12<w/(d×x)<0.54
の関係を満たすことを特徴とする電子写真感光体が提供される。
【0010】
また、本開示によれば、上記の電子写真感光体と、前記電子写真感光体を帯電させる帯電手段、露光により形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段および前記電子写真感光体に残留するトナーを除去するクリーニング手段から選択される少なくとも1種とを備えることを特徴とするプロセスカートリッジが提供される。
(【0011】以降は省略されています)
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