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公開番号
2024177768
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-24
出願番号
2023096099
出願日
2023-06-12
発明の名称
光沢調整剤組成物、及び熱可塑性樹脂組成物
出願人
日油株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08L
101/00 20060101AFI20241217BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】熱可塑性樹脂の成形品表面に低摩擦性を付与することでその使用感を向上させつつ、当該成形品表面の光沢をバラつきなく長期安定的に抑えることができる、光沢調整剤組成物を提供する。
【解決手段】脂肪酸亜鉛塩AがエステルワックスBに溶融してなる、熱可塑性樹脂用の光沢調整剤組成物であり、前記脂肪酸亜鉛塩Aが、1分子中に不飽和結合を1つ有する炭素数18~22の不飽和脂肪酸の亜鉛塩であり、前記エステルワックスBが、炭素数14~24の直鎖飽和脂肪酸と、ペンタエリスリトール及びジペンタエリスリトールから選ばれる少なくとも1種の多価アルコールとの多官能エステル化合物であり且つ融点が60℃以上であり、脂肪酸亜鉛塩AとエステルワックスBとの質量比が1:99~30:70である、光沢調整剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
脂肪酸亜鉛塩AがエステルワックスBに溶融してなる、熱可塑性樹脂用の光沢調整剤組成物であり、
前記脂肪酸亜鉛塩Aが、1分子中に不飽和結合を1つ有する炭素数18~22の不飽和脂肪酸の亜鉛塩であり、
前記エステルワックスBが、炭素数14~24の直鎖飽和脂肪酸と、ペンタエリスリトール及びジペンタエリスリトールから選ばれる少なくとも1種の多価アルコールとの多官能エステル化合物であり、且つ融点が60℃以上であり、
前記脂肪酸亜鉛塩Aと前記エステルワックスBとの質量比(脂肪酸亜鉛塩A:エステルワックスB)が1:99~30:70である、光沢調整剤組成物。
続きを表示(約 100 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の光沢調整剤組成物と、熱可塑性樹脂とを含有し、
前記熱可塑性樹脂100質量部に対し、前記光沢調整剤組成物の含有量が0.01~10質量部である、熱可塑性樹脂組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱可塑性樹脂の成形品表面を低光沢とするための光沢調整剤組成物、及び当該光沢調整剤組成物を含有する熱可塑性樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
熱可塑性樹脂組成物は、成形加工が容易なことから、電子機器、自動車、印刷、医療、家具、家電及び食品などの幅広い分野で使用されている。各用途での要求特性に合わせて熱可塑性樹脂組成物に必要な機能を付与することが一般的に行われており、例えば、成形品の表面処理、又は熱可塑性樹脂組成物への改質剤の添加等により、様々な機能を付与することができる。
【0003】
例えば、近年、自動車、電子機器、家具及び家電等の分野では、高級感を求める志向にあり、これらの分野で用いられる部品において、表面の光沢を抑えてマット調の落ち着いた風合いとする需要が高まっている。成形品表面の光沢を抑えるための方法としては、成形加工時の金型内面に微細な凹凸を設ける方法、及び、艶消し剤を成形品の表面に塗布する方法が一般的である。しかし、このような方法は、作業性の悪化、又は樹脂元来の特性が損なわれることが課題である。
【0004】
そこで、熱可塑性樹脂の成形時に添加することで、成形品表面の光沢を抑えることが可能な材料が要求されている。例えば、特許文献1には、主成分となるポリカーボネート樹脂に対して、成形品表面の光沢を抑えるために多孔質球状樹脂粒子を添加する方法が提示されている。
【0005】
また、成形品の使用感を良くするために、成形品表面の滑りを良くすることも求められている。成形品表面の滑りを良くする方法としては、例えば、成形品の表面摩擦を低減する方法が挙げられる。例えば、特許文献2には、樹脂成形品の表面摩擦を低減可能なアミド化合物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-30130号公報
特開2016-6122号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に開示される方法では、成形品表面の光沢にバラつきが生じる場合がある。また、特許文献1に開示される方法は、低光沢性の長期安定性について十分な検討がなされていないことから、たとえバラつきのない低光沢性が得られたとしても、経時的に成形品の表面が変化して、光沢が増したり、光沢にバラつきが生じたりする恐れがある。
また、特許文献2に開示されるアミド化合物は、光沢を抑えるための光沢調整剤と併用した場合に、互いの機能を阻害し合い、本来の効果を十分に発揮できない恐れがある。
【0008】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、熱可塑性樹脂の成形品表面に低摩擦性を付与することでその使用感を向上させつつ、当該成形品表面の光沢をバラつきなく長期安定的に抑えることができる、光沢調整剤組成物を提供することである。
さらに本発明の目的は、低光沢性、光沢均一性、及びこれらの長期安定性に優れ、且つ低摩擦性に優れる成形品を作製可能な熱可塑性組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らが鋭意検討を行った結果、特定のエステルワックスに特定の脂肪酸亜鉛塩を少量溶融させてなる組成物が、熱可塑性樹脂の成形品表面の滑りを良好にしながら、光沢を抑えるための光沢調整剤となり、更に、当該組成物が添加された熱可塑性樹脂の成形品は、低光沢性及び光沢均一性が長期間に亘って優れることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0010】
すなわち、本発明の光沢調整剤組成物は、脂肪酸亜鉛塩AがエステルワックスBに溶融してなる、熱可塑性樹脂用の光沢調整剤組成物であり、
前記脂肪酸亜鉛塩Aが、1分子中に不飽和結合を1つ有する炭素数18~22の不飽和脂肪酸の亜鉛塩であり、
前記エステルワックスBが、炭素数14~24の直鎖飽和脂肪酸と、ペンタエリスリトール及びジペンタエリスリトールから選ばれる少なくとも1種の多価アルコールとの多官能エステル化合物であり、且つ融点が60℃以上であり、
前記脂肪酸亜鉛塩Aと前記エステルワックスBとの質量比(脂肪酸亜鉛塩A:エステルワックスB)が1:99~30:70であることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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