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公開番号2024177672
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-20
出願番号2024164460,2023111226
出願日2024-09-20,2019-01-10
発明の名称半導体装置
出願人富士電機株式会社
代理人弁理士法人酒井総合特許事務所
主分類H01L 29/78 20060101AFI20241213BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】コンタクト抵抗を低下させることができる半導体装置を提供すること。
【解決手段】つなぎ領域43における半導体基板10のおもて面上に、ゲートランナー34およびゲートパッドが設けられている。ゲート電極9を埋め込んだ一部の第1トレンチ7は、活性領域41から第1方向Xに延びて、深さ方向Zにゲートランナー34の凸部34aのランナー接続領域51に対向し接続されている。ゲートランナー34の凸部34aは第1方向Xにおいてランナー接続領域51から見て当該第1トレンチ7とは反対側に凹部34bを有し、当該凹部34bにおいて層間絶縁膜11にコンタクトホール11bが設けられている。コンタクトホール11b内において半導体基板10のおもて面に、PiNダイオードを形成するp+型コンタクト領域6が露出する。コンタクトホール11bに、SBDを構成する導電層22が埋め込まれている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
炭化珪素からなる半導体基板を備える半導体装置であって、
前記半導体基板のおもて面上に設けられたソースパッドと、
前記ソースパッドと電気的に接続された導電層と、
前記半導体基板のおもて面上に設けられるゲートランナーと、
内部に前記ゲートランナーと接続された導電部を有する第1トレンチと、
前記第1トレンチと前記ソースパッドとの間に設けられた層間絶縁膜と、
を備え、
前記第1トレンチは、前記半導体基板のおもて面に平行な第1方向に延びるストライプ状に複数配置され、
前記ゲートランナーは、
前記第1トレンチと接続されるランナー接続領域を有する第1ゲートランナーと、前記第1方向において前記ランナー接続領域から見て前記第1トレンチとは反対側に位置する第2ゲートランナーと、を含み、
前記半導体基板のおもて面に平行でかつ前記第1方向と直交する第2方向における前記第1ゲートランナーの一端と、前記第2方向に前記一端よりも前記ゲートランナーの内側に位置する前記第2ゲートランナーと、による凹部を有し、
前記ゲートランナーの凹部に、前記層間絶縁膜のコンタクトホールが設けられており、
前記コンタクトホールに前記導電層が埋め込まれていることを特徴とする半導体装置。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記導電層は、チタンまたはタングステンからなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記導電層は、タングステン層であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記半導体基板に、
n型のソース領域が設けられた活性領域と、
ガードリング、フィールドプレート、リサーフのいずれかを含んだエッジ終端領域と、
前記活性領域と前記エッジ終端領域との間のつなぎ領域と、が設けられ、
前記つなぎ領域において前記半導体基板のおもて面の表面領域にp型領域が設けられ、前記p型領域がPiNダイオードを形成していることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記コンタクトホールに前記p型領域を露出させたことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第1方向において、前記第1トレンチとは反対側から前記ランナー接続領域に向かって延びる第2トレンチを備え、
前記コンタクトホールに前記第2トレンチを露出させたことを特徴とする請求項4または5に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記導電層は、前記第2トレンチに埋め込まれ、前記つなぎ領域においてショットキーバリアダイオードを形成していることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記第2方向において、前記第1トレンチおよび前記第2トレンチに対向する第3トレンチを備えることを特徴とする請求項6または7に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記第2方向に互いに隣り合う前記第1トレンチの間に設けられ、前記第1方向に前記第2トレンチと対向する第4トレンチを備えることを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記第2方向に互いに隣り合う前記第1トレンチの間において前記層間絶縁膜に、前記第1方向に前記コンタクトホールと対向して他のコンタクトホールが設けられており、
前記他のコンタクトホールに前記導電層が埋め込まれていることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、半導体装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、炭化珪素(SiC)を半導体材料として用いたMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:絶縁ゲート型電界効果トランジスタ、以下、SiC-MOSFETとする)では、p型ベース領域とn
-
型ドリフト領域とのpn接合で形成される寄生pnダイオードが順方向バイアスされて当該寄生pnダイオードを経由してバイポーラ電流が流れると、半導体基板(半導体チップ)の内部に積層欠陥が成長し、この積層欠陥成長に起因して順方向特性劣化が引き起こされる。
【0003】
この順方向特性劣化は、SiC-MOSFETと同一の半導体基板にショットキーバリアダイオード(SBD:Schottky Barrier Diode)を内蔵することで抑制可能である。その理由は、SiC-MOSFETの寄生pnダイオードの順方向バイアス時、当該寄生pnダイオードを経由してバイポーラ電流が流れ始める順方向電圧よりも低い順方向電圧でSBDを経由してバイポーラ電流が流れるからである。また、寄生pnダイオードを経由してバイポーラ電流が流れることを防止することで、SiC-MOSFETの低オン抵抗化が可能である。
【0004】
従来のSiC-MOSFETの構造について説明する。図14は、従来の炭化珪素半導体装置の構造を示す断面図である。図14に示す従来の炭化珪素半導体装置は、炭化珪素からなる半導体基板(半導体チップ)210のおもて面側にトレンチゲート構造を有する縦型SiC-MOSFETであり、同一の半導体基板210に後述するトレンチ側壁SBD220を内蔵する。トレンチゲート構造は、活性領域241に設けられたp型ベース領域204、n
+
型ソース領域205、p
+
型コンタクト領域206、第1トレンチ207、ゲート絶縁膜208およびゲート電極209からなる。
【0005】
第1トレンチ207は、n
+
型ソース領域205およびp型ベース領域204を貫通してn型電流拡散領域203に達する。第1トレンチ207の内部には、ゲート絶縁膜208を介してゲート電極209が設けられている。隣り合う第1トレンチ207の間に、第1トレンチ207と離して、第2トレンチ221が設けられている。第2トレンチ221は、p
+
型コンタクト領域206およびp型ベース領域204を貫通してn型電流拡散領域203に達する。第2トレンチ221の内部には、チタン(Ti)またはタングステン(W)からなる導電層222が埋め込まれている。
【0006】
第2トレンチ221の側壁に、導電層222とn型電流拡散領域203とのショットキー接合によるSBD(以下、トレンチ側壁SBDとする)220が形成されている。第1,2トレンチ207,221の底面からドレイン側(n
+
型ドレイン領域201側)へ所定深さに達するp
+
型領域216が設けられている。p
+
型領域216は、第1,2トレンチ207,221の側壁よりも半導体基板210のおもて面に平行な方向へ張り出している。符号202,211~215は、それぞれn
-
型ドリフト領域、層間絶縁膜、ソース電極、バリアメタル、ソースパッドおよびドレイン電極である。
【0007】
同一の半導体基板にSBDを内蔵した従来のMOSFETとして、半導体基板の中央部に、SBDのカソード領域として、MOSFETのドレイン領域よりも不純物濃度の低いn型領域を設けた装置が提案されている(例えば、下記特許文献1(第0101~0103段落、第42~44図)参照。)。また、同一の半導体基板にSBDを内蔵した従来の別のMOSFETとして、MOSFETセルとSBDセルとをストライプ状に配置した装置が提案されている(例えば、下記特許文献2(第0086~0096段落、第24~27図)参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2008-042056号公報
特開2017-175100号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述した従来の炭化珪素半導体装置では、第1トレンチ207の内部に埋め込むように堆積したポリシリコンをエッチバックし、当該ポリシリコンを第1トレンチ207の内部にのみ残すことでゲート電極209を形成する場合、次の問題が生じる。図15,16は、従来の炭化珪素半導体装置を半導体基板のおもて面側から見たレイアウトを示す平面図である。図15には、活性領域241、エッジ終端領域242、つなぎ領域243およびゲートパッド領域244のレイアウトを示す。図16には、トレンチ側壁SBD220およびPiNダイオード230(図16にはそれぞれ「SBD」および「PiN」と図示)の形成領域のレイアウトを示す。
【0010】
図17は、図15,16の矩形枠AAで囲む領域を拡大して示す平面図である。図15,16の矩形枠AAで囲む領域は半導体基板210の同一箇所であり、活性領域241の凹部241aと後述するつなぎ領域243の凸部243aとの境界付近を示している。この矩形枠AAの1組の対頂点AA1,AA2はそれぞれ活性領域241およびつなぎ領域243に位置する。具体的には、図17には、つなぎ領域243の凸部243a付近における第1,2トレンチ207,221のレイアウトを示す。図18は、図15のつなぎ領域を拡大して示す平面図である。図19は、図17の切断線BB1-BB3における断面構造を示す断面図である。
(【0011】以降は省略されています)

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