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公開番号
2024173721
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2024080725
出願日
2024-05-17
発明の名称
水性インクジェットインキ及び印刷物
出願人
artience株式会社
代理人
主分類
C09D
11/033 20140101AFI20241205BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】難浸透性基材及び非浸透性基材に対する印刷であっても、印刷画質に優れた印刷物が得られ、更には、使用条件によらず吐出安定性に優れる、水性インクジェットインキを提供する。
【解決手段】着色剤、水溶性有機溶剤、界面活性剤、及び、水を含み、前記水溶性有機溶剤が、炭素数2~5のジオール類及びヘキシレングリコールを含み、前記界面活性剤が、HLB値が10以下であるアセチレンジオール類を含む、水性インクジェットインキ。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
着色剤、水溶性有機溶剤、界面活性剤、及び、水を含み、
前記水溶性有機溶剤が、炭素数2~5のジオール類及びヘキシレングリコールを含み、
前記界面活性剤が、HLB値が10以下であるアセチレンジオール類を含む、水性インクジェットインキ。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
前記ヘキシレングリコールの含有量が、水性インクジェットインキ全量に対して、0.1~30質量%である、請求項1に記載の水性インクジェットインキ。
【請求項3】
前記HLB値が10以下であるアセチレンジオール類の含有量が、水性インクジェットインキ全量に対して、0.1~2.0質量%である、請求項1または2に記載の水性インクジェットインキ。
【請求項4】
請求項1または2に記載の水性インクジェットインキを印刷してなる印刷物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、水性インクジェットインキ、及び、当該水性インクジェットインキを用いて形成された印刷物に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
小ロット印刷及び印刷コスト低減のニーズの高まりに伴い、製版を必要としないデジタル印刷方式の普及が急速に進んでいる。
【0003】
当該デジタル印刷方式の一例として、インクジェット印刷方式が挙げられる。インクジェット印刷方式では、微細なノズルからインキの液滴を吐出し、印刷基材(本開示では、単に「基材」とも称する)に付与することによって、当該印刷基材上に画像及び/または文字を印刷する。なお、本開示では、印刷基材と該印刷基材上にインキの印刷によって形成された画像及び/または文字とを総称して「印刷物」という。上記「画像」には、ベタ画像及び市松模様画像等のシームレス画像も含まれる。インクジェット印刷方式は、印刷装置の操作が容易であり、かつ印刷時の騒音が小さいといった特徴を有している。そのため、デジタル印刷方式の中でも当該インクジェット印刷方式を採用した印刷装置(インクジェットプリンタ)の需要が高い。
【0004】
インクジェット印刷方式で使用されるインキ(本開示では、「インクジェットインキ」と称する)は、その組成によって、溶剤型、水性型、紫外線(UV)硬化型等に分類される。一方、近年、ヒト及び環境に対して有害である原料の使用を規制する動きが加速している。それに伴い、上記原料を使用する溶剤型インクジェットインキ及びUV硬化型インクジェットインキではなく、水性型インクジェットインキ(本開示では、単に「水性インクジェットインキ」とも称する)を求める声が高まっている。
【0005】
また近年では、インクジェットヘッドの性能向上に伴い、民生用途のみならず、産業印刷用途においても、インクジェット印刷方式の利用拡大が進んでいる。特に、商業印刷市場及び包装(ラベル・パッケージ)印刷市場では、オフセット印刷方式、グラビア印刷方式等の有版印刷方式からの、インクジェット印刷方式への置き換えが、積極的に検討されている。
【0006】
しかしながら、従来、コート紙及びアート紙等の難浸透性基材、ならびに、フィルム等の非浸透性基材に対して水性インクジェットインキを印刷した場合、有版印刷方式と同等の印刷画質を有する印刷物を得ることは難しかった。具体的には、インクジェット印刷方式で印刷する際に、異なる色を有する水性インクジェットインキ同士が混ざってしまう「ブリーディング(混色にじみ)」と呼ばれる現象が発生しやすい。また、1種類の水性インクジェットインキを用いた印刷物では、色の濃淡が数珠状になって見える「ビーディング(濃淡ムラ)」と呼ばれる現象が発生しやすい。更に、1種類の水性インクジェットインキを用いて作製したベタ印刷物(印字率100%の印刷物)では、当該水性インクジェットインキが印刷基材上に乗らない箇所が生じる「白抜け」と呼ばれる現象が発生しやすい。これらの現象は、水性インクジェットインキの主溶媒である水が、特異的に高い表面張力を有するため、上記基材に対する水性インクジェットインキの濡れ性、特に、マイクロ秒(μs)オーダーでの濡れ性が悪いことに起因している。
【0007】
一般的に、基材に対する濡れ性の向上のため、疎水性の有機溶剤及び界面活性剤を用いることが多い。しかしながら、これら疎水性の材料は、水に対する溶解性が悪い。そのため、上記のような疎水性の材料を使用した場合、水性インクジェットインキの気液界面における不安定化や泡の発生に起因すると考えられるノズル抜けの問題があった。ここで、上記ノズル抜けとは、ノズルから水性インクジェットインキが吐出されない現象をいう。このように、難浸透性基材及び非浸透性基材に対する印刷に使用される水性インクジェットインキでは、従来から、μsオーダーでの基材に対する濡れ性を高めること、及び、長時間の印刷休止後もしくは連続印刷中であってもインクジェットヘッドからノズル抜けなく吐出できる(使用条件によらず吐出安定性が良好である)こと、という2つの課題が同時に解決される必要があった。しかしながら、これら課題のすべてが、同時に、かつ好適に解決できる水性インクジェットインキは、これまでに見出されていない状況にある。
【0008】
なお、本開示では、長時間の印刷休止後の吐出安定性を「待機吐出性」とも称する。また、連続印刷中における吐出安定性を「連続吐出性」とも称する。
【0009】
例えば、特許文献1には、水を主溶媒としながらも、水-オクタノール分配係数の異なる有機溶剤を3種類以上含むインクが開示されており、当該インクを用いることで、非吸収性メディア(非浸透性基材)に対して良好な濡れ性を示す、との説明がある。また特許文献2には、それぞれ特定の構造を有する化合物(有機溶剤)を3種類以上含み、これら化合物の含有量の比を規定したインクジェット用インクが開示されており、当該インクジェットインクを使用することによって、インク非吸収性メディア(非浸透性基材)上での濡れ性と乾燥性とが両立できる、との説明がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2020-125382号公報
国際公開第2022/224786号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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