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公開番号2024170099
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-06
出願番号2023087068
出願日2023-05-26
発明の名称制御装置
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人坂本国際特許商標事務所
主分類H02M 3/28 20060101AFI20241129BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】制御系の信号が流れる電気回路と、比較的大きい電流が流れる電気回路とを共通の基板上に配置しつつ、制御部の信頼性の確保を図る。
【解決手段】40A未満の制御系の信号が流れる第1電気回路と、40A以上の電流が流れる第2電気回路とを、一の回路基板上に含み、第1電気回路のグランド電位を形成する第1グランド部と、第2電気回路のグランド電位を形成する第2グランド部とは、別々に設けられる、制御装置が開示される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
40A(アンペア)未満の制御系の信号が流れる第1電気回路と、40A以上の電流が流れる第2電気回路とを、一の回路基板上に含み、
前記第1電気回路のグランド電位を形成する第1グランド部と、前記第2電気回路のグランド電位を形成する第2グランド部とは、別々に設けられる、制御装置。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記第2電気回路は、動作時に発熱する発熱素子を含み、
前記第1電気回路は、温度に応じた電気信号を発生するセンサ素子を含み、
前記発熱素子と前記センサ素子とは、前記第1グランド部及び前記第2グランド部の間の境界を挟んで隣り合う、請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記発熱素子は、複数のパワー半導体素子を含み、
前記複数のパワー半導体素子を冷却する冷媒が流れる冷媒流路を更に含み、
前記複数のパワー半導体素子のうちの、前記冷媒流路における最も下流側のパワー半導体素子と前記センサ素子とが、前記境界を挟んで隣り合う、請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記第1グランド部は、基板表面に対して垂直方向に視て、前記回路基板の一方側の辺の全長にわたって延在し、
前記第2グランド部は、基板表面に対して垂直方向に視て、前記一方側の辺に対して対向する前記回路基板の他方側の辺の全長にわたって延在し、
前記冷媒流路は、基板表面に対して垂直方向に視て、前記一方側の辺から前記他方側の辺に向かって前記冷媒が流れるように形成される、請求項3に記載の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、制御装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
高電圧領域、低電圧領域、及び一対のグランド領域を含む基板において、高圧側スイッチング素子と低圧側スイッチング素子とを、共通のグランド領域上に実装する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-89145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
制御系の信号が流れる電気回路(制御部)と、比較的大きい電流が流れる電気回路(大電流通電部)とが、共通の基板上に混在する場合がありうる。このような場合、上記のような従来技術と同様にグランド領域が制御部と大電流通電部の間で共用されると、グランド電位が不安定となりえ(すなわち、いわゆるグラウンドバウンスとも呼ばれるグランド電位の揺れが生じえ)、制御部の信頼性の低下を招くおそれがある。
【0005】
そこで、1つの側面では、本開示は、制御系の信号が流れる電気回路と、比較的大きい電流が流れる電気回路とを共通の基板上に配置しつつ、制御部の信頼性の確保を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つの側面では、40A未満の制御系の信号が流れる第1電気回路と、40A以上の電流が流れる第2電気回路とを、一の回路基板上に含み、
前記第1電気回路のグランド電位を形成する第1グランド部と、前記第2電気回路のグランド電位を形成する第2グランド部とは、別々に設けられる、制御装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
1つの側面では、本開示によれば、制御系の信号が流れる電気回路と、比較的大きい電流が流れる電気回路とを共通の基板上に配置しつつ、制御部の信頼性の確保を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
車載電源システムの概略構成を示す図である。
本実施例の制御装置の構成を示す図である。
本実施例による制御装置を実現する回路基板の構成を示す概略図であり、基板表面に対して垂直方向に視た平面図である。
比較例による制御装置を実現する回路基板の構成を示す概略図であり、基板表面に対して垂直方向に視た平面図である。
本実施例に好適な冷媒流路の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率はあくまでも一例であり、これに限定されるものではなく、また、図面内の形状等は、説明の都合上、部分的に誇張している場合がある。また、図面では、見易さのために、複数存在する同一属性の部位には、一部のみしか参照符号が付されていない場合がある。
【0010】
図1は、車載電源システム1の概略構成を示す図である。
(【0011】以降は省略されています)

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