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公開番号
2024173386
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023091764
出願日
2023-06-02
発明の名称
電力変換装置
出願人
株式会社豊田自動織機
代理人
個人
,
個人
主分類
H02M
7/48 20070101AFI20241205BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】インバータ回路に異常が発生した場合であっても、単相三線式交流電力の出力を停止しつつ、一部の単相二線式交流電力の出力を継続することができる電力変換装置を提供すること。
【解決手段】電力変換装置10は、インバータ20と、異常検出部と、単相三線式交流電力を供給する第1給電口CN1、及び単相二線式交流電力の第1相交流電力を供給する第2給電口CN2、及び単相二線式交流電力の第2相交流電力を供給する第3給電口CN3にインバータ20が出力する電力を分電する分電盤80と、インバータ20、及び分電盤80を制御する制御部100と、を備える。制御部100は、異常検出部の検出結果に基づいて、第1インバータ回路、及び第2インバータ回路のうち、異常が検出されたと判定したインバータ回路を停止しつつ、第1切替器を未接続状態に切り替える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
電源から出力された電力を単相三線式交流電力、及び単相二線式交流電力に変換しつつ、第1端子と、第2端子と、中性点端子とから変換した前記単相三線式交流電力を出力しつつ、前記第1端子と前記中性点端子との間から前記単相二線式交流電力の第1相交流電力を出力し、前記中性点端子と前記第2端子との間から前記単相二線式交流電力の第2相交流電力を出力するインバータと、
前記インバータの異常を検出する異常検出部と、
前記単相三線式交流電力を供給する第1給電口、前記第1相交流電力を供給する第2給電口、及び前記第2相交流電力を供給する第3給電口に前記インバータが出力する電力を分電する分電盤と、
前記インバータ、及び前記分電盤を制御する制御部と、を備え、
前記インバータは、前記電源に対して互いに並列に接続されている第1インバータ回路、及び第2インバータ回路と、を備え、
前記第1インバータ回路、及び前記第2インバータ回路は、前記電源から出力された電力を変換することで、第1出力端子と第2出力端子との間に前記単相二線式交流電力を生じさせ、
前記第1インバータ回路の第1出力端子と、前記第1端子とは、接続されており、
前記第2インバータ回路の第2出力端子と、前記第2端子とは、接続されており、
前記第1インバータ回路の第2出力端子と、前記第2インバータ回路の第1出力端子とは、接続点において接続されており、
前記接続点と、前記中性点端子とは、接続されており、
前記分電盤は、前記第1端子、及び前記第2端子と、前記第1給電口との接続状態を切り替える第1切替器と、前記第1端子、及び前記中性点端子と、前記第2給電口との接続状態を切り替える第2切替器と、前記中性点端子、及び第2端子と、前記第3給電口との接続状態とを切り替える第3切替器とを備え、
前記制御部は、前記異常検出部の検出結果に基づいて、前記第1インバータ回路、及び前記第2インバータ回路のうち、異常が検出されたと判定したインバータ回路を停止しつつ、前記第1切替器を未接続状態に切り替える、
電力変換装置。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記第1インバータ回路、及び前記第2インバータ回路は、前記電源から出力された電力を変換する絶縁型DC/DCコンバータ部と、前記絶縁型DC/DCコンバータ部が出力する直流電力を平滑する平滑コンデンサと、前記平滑コンデンサの両端に生じる直流電力を変換することで、前記第1出力端子と前記第2出力端子との間に前記単相二線式交流電力を生じさせるフルブリッジ型インバータ部と、をそれぞれ備え、
前記制御部は、前記異常検出部の検出結果に基づいて、前記第1インバータ回路、及び前記第2インバータ回路のうち、異常が検出されたインバータ回路が備える前記フルブリッジ型インバータ部を停止させることによって、前記異常が検出されたインバータ回路を停止させる
請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記異常検出部の検出結果に基づいて、前記第1インバータ回路、及び前記第2インバータ回路のうち、異常が検出されたインバータ回路が備える前記絶縁型DC/DCコンバータ部を停止させることによって、前記異常が検出されたインバータ回路を停止させる
請求項2に記載の電力変換装置。
【請求項4】
前記第1インバータ回路、及び前記第2インバータ回路は、前記電源から出力された電力を変換する絶縁型DC/DCコンバータ部と、前記絶縁型DC/DCコンバータ部が出力する直流電力を平滑する平滑コンデンサと、前記平滑コンデンサの両端に生じる直流電力を変換することで、前記第1出力端子と前記第2出力端子との間に前記単相二線式交流電力を生じさせるフルブリッジ型インバータ部と、をそれぞれ備え、
前記異常検出部は、前記平滑コンデンサの両端に生じる電圧を検出する電圧検出部により実現され、
前記制御部は、前記電圧検出部の検出結果が所定の電圧値よりも高いことを示す場合、異常が検出されたと判定する、
請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項5】
前記第1インバータ回路、及び前記第2インバータ回路は、前記電源から出力された電力を変換する絶縁型DC/DCコンバータ部と、前記絶縁型DC/DCコンバータ部が出力する直流電力を平滑する平滑コンデンサと、前記平滑コンデンサの両端に生じる直流電力を変換することで、前記第1出力端子と前記第2出力端子との間に前記単相二線式交流電力を生じさせるフルブリッジ型インバータ部と、をそれぞれ備え、
前記異常検出部は、前記平滑コンデンサ、及び/又は前記フルブリッジ型インバータ部を構成する素子の温度を検出する温度検出部により実現され、
前記制御部は、前記温度検出部の検出結果が所定の温度よりも高いことを示す場合、異常が検出されたと判定する、
請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項6】
前記第1インバータ回路、及び前記第2インバータ回路は、出力インダクタをそれぞれ備え、
前記第1インバータ回路が備える前記出力インダクタは、前記第1インバータ回路の前記第1出力端子と、前記第1端子との間に設けられており、
前記第2インバータ回路が備える前記出力インダクタは、前記第2インバータ回路の前記第2出力端子と、前記第2端子との間に設けられる、
請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項7】
前記第1インバータ回路、及び前記第2インバータ回路は、出力インダクタをそれぞれ備え、
前記第1インバータ回路が備える前記出力インダクタは、前記第1インバータ回路の前記第2出力端子と前記接続点との間に設けられており、
前記第2インバータ回路が備える前記出力インダクタは、前記第2インバータ回路の前記第1出力端子と前記接続点との間とに設けられる、
請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項8】
出力インダクタを更に備え、
前記出力インダクタは、前記接続点と、前記中性点端子との間に設けられる、
請求項1に記載の電力変換装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力変換装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、直流電源から単相三線交流を生成する単相三線式インバータに関する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-61300号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図8は、従来技術の単相三線式インバータの一例を示す回路図である。図8に示すように、従来技術の単相三線式インバータX1は、絶縁型DC/DCコンバータ部X10と、平滑コンデンサC1,C2と、フルブリッジ型インバータ部X20と、出力インダクタL1~L3とを備える。絶縁型DC/DCコンバータ部X10は、電源PWから出力された直流電力を変換する。平滑コンデンサC1,C2は、絶縁型DC/DCコンバータ部X10により変換された直流電力を平滑化する。フルブリッジ型インバータ部X20は、スイッチング素子A1~A4を備えており、これらを適宜スイッチング制御することによって、交流電力を出力する。
【0005】
具体的には、スイッチング素子A1と、スイッチング素子A2との接続点には、単相三線式の第1線が接続されている。絶縁トランスの中性点と、平滑コンデンサC1と平滑コンデンサC2との接続点には、単相三線式の中性線としての第2線が接続されている。スイッチング素子A3と、スイッチング素子A4との接続点には、第3線が接続されている。出力インダクタL1~L3は、それぞれ第1線~第3線に設けられ、フルブリッジ型インバータ部X20が出力する交流電力を正弦波にする。
【0006】
従来技術の単相三線式インバータX1には、第2線を中性線として第1線と第3線との間に生じる交流電力を負荷に供給する第1給電口CN1、第1線と第2線との間に生じる交流電力を負荷に供給する第2給電口CN2、及び第2線と第3線との間に生じる交流電力を負荷に供給する第3給電口CN3が接続されている。ここで、図8に示すように、フルブリッジ型インバータ部X20が備えるスイッチング素子の一部(この一例では、スイッチング素子A1)が短絡故障した場合、動作を止める必要が生じる。フルブリッジ型インバータ部X20が停止すると、当然ながら単相三線式インバータX1は、いずれの給電口からも交流電力を出力することができない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成する電力変換装置は、電源から出力された電力を単相三線式交流電力、及び単相二線式交流電力に変換しつつ、第1端子と、第2端子と、中性点端子とから変換した前記単相三線式交流電力を出力しつつ、前記第1端子と前記中性点端子との間から前記単相二線式交流電力の第1相交流電力を出力し、前記中性点端子と前記第2端子との間から前記単相二線式交流電力の第2相交流電力を出力するインバータと、前記インバータの異常を検出する異常検出部と、前記単相三線式交流電力を供給する第1給電口、前記第1相交流電力を供給する第2給電口、及び前記第2相交流電力を供給する第3給電口に前記インバータが出力する電力を分電する分電盤と、前記インバータ、及び前記分電盤を制御する制御部と、を備え、前記インバータは、前記電源に対して互いに並列に接続されている第1インバータ回路、及び第2インバータ回路と、を備え、前記第1インバータ回路、及び前記第2インバータ回路は、前記電源から出力された電力を変換することで、第1出力端子と第2出力端子との間に前記単相二線式交流電力を生じさせ、前記第1インバータ回路の第1出力端子と、前記第1端子とは、接続されており、前記第2インバータ回路の第2出力端子と、前記第2端子とは、接続されており、前記第1インバータ回路の第2出力端子と、前記第2インバータ回路の第1出力端子とは、接続点において接続されており、前記接続点と、前記中性点端子とは、接続されており、前記分電盤は、前記第1端子、及び前記第2端子と、前記第1給電口との接続状態を切り替える第1切替器と、前記第1端子、及び前記中性点端子と、前記第2給電口との接続状態を切り替える第2切替器と、前記中性点端子、及び第2端子と、前記第3給電口との接続状態とを切り替える第3切替器とを備え、前記制御部は、前記異常検出部の検出結果に基づいて、前記第1インバータ回路、及び前記第2インバータ回路のうち、異常が検出されたと判定したインバータ回路を停止しつつ、前記第1切替器を未接続状態に切り替える、ことを特徴とする。
【0008】
かかる構成によれば、電力変換装置は、インバータ回路に異常が発生した場合であっても、単相三線式交流電力の出力を停止しつつ、一部の単相二線式交流電力の出力を継続することができる。
【0009】
上記目的を達成する電力変換装置において、前記第1インバータ回路、及び前記第2インバータ回路は、前記電源から出力された電力を変換する絶縁型DC/DCコンバータ部と、前記絶縁型DC/DCコンバータ部が出力する直流電力を平滑する平滑コンデンサと、前記平滑コンデンサの両端に生じる直流電力を変換することで、前記第1出力端子と前記第2出力端子との間に前記単相二線式交流電力を生じさせるフルブリッジ型インバータ部と、をそれぞれ備え、前記制御部は、前記異常検出部の検出結果に基づいて、前記第1インバータ回路、及び前記第2インバータ回路のうち、異常が検出されたインバータ回路が備える前記フルブリッジ型インバータ部を停止させることによって、前記異常が検出されたインバータ回路を停止させてもよい。
【0010】
かかる構成によれば、電力変換装置は、異常が検出されたインバータ回路から適切ではない単相二線式交流電力が出力されることを抑制することができる。
上記目的を達成する電力変換装置において、前記制御部は、前記異常検出部の検出結果に基づいて、前記第1インバータ回路、及び前記第2インバータ回路のうち、異常が検出されたインバータ回路が備える前記絶縁型DC/DCコンバータ部を停止させることによって、前記異常が検出されたインバータ回路を停止させてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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