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公開番号
2024168914
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023085961
出願日
2023-05-25
発明の名称
調光ガラス制御システム
出願人
株式会社スポットライフ
代理人
個人
主分類
E06B
9/24 20060101AFI20241128BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約
【課題】
明るさに基づいて調光ガラスのON・OFF制御を行う場合、頻繁に切替制御が行われるチャタリング及びそれに伴う関連機器の短寿命化を防止する。
【解決手段】
調光ガラス部付近の明るさの計測結果と調光ガラス部の透明・不透明を切り替えるための明るさ閾値とを比較する比較手段と、計測結果が明るさ閾値より大の場合、調光ガラス部に対し、不透明に状態変化するように指示を行い、計測結果が明るさ閾値より小の場合、調光ガラス部に対し、透明に状態変化するように指示を行う指示手段と、調光ガラス部に対し、不透明に状態変化するように指示を行う場合、明るさ閾値を所定値だけ引き下げ、調光ガラス部に対し、透明に状態変化するように指示を行う場合、明るさ閾値を所定値だけ引き上げる閾値変更手段と、を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
ON・OFF制御により透明・不透明と状態変化する調光フィルムを板ガラスで挟み込んでなる調光ガラス部と、前記調光ガラス部付近に設置され、前記調光ガラス部付近の明るさを計測するセンサー部と、前記センサー部の計測結果に基づいて、前記調光ガラス部に対しON・OFF制御を行うコントローラー部と、を含む調光ガラス制御システムであって、
前記コントローラー部が、
前記計測結果と前記調光ガラス部の透明・不透明を切り替えるための明るさ閾値とを比較する比較手段と、
前記計測結果が前記明るさ閾値より大の場合、前記調光ガラス部に対し、不透明に状態変化するように指示を行い、前記計測結果が前記明るさ閾値より小の場合、前記調光ガラス部に対し、透明に状態変化するように指示を行う指示手段と、
前記調光ガラス部に対し、不透明に状態変化するように指示を行う場合、前記明るさ閾値を所定値だけ引き下げ、前記調光ガラス部に対し、透明に状態変化するように指示を行う場合、前記明るさ閾値を所定値だけ引き上げる閾値変更手段と、を有することを特徴とする調光ガラス制御システム。
続きを表示(約 2,400 文字)
【請求項2】
前記コントローラー部が、
ユーザーによる前記調光ガラス部の透明・不透明を切り替える明るさを変更する操作を受け付ける変更受付手段と、
前記操作を受け付けたとき、変更後の前記明るさに対応する前記センサー部の前記計測結果が前記明るさ閾値と等しくなるように前記計測結果の大きさを調整する調整手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の調光ガラス制御システム。
【請求項3】
前記センサー部を垂直な面に設置する場合、前記センサー部の備える明るさセンサー面が斜め上方を向いていることを特徴とする請求項1に記載の調光ガラス制御システム。
【請求項4】
ON・OFF制御により透明・不透明と状態変化する調光フィルムを板ガラスで挟み込んでなる調光ガラス部と、前記調光ガラス部付近に設置され、前記調光ガラス部付近の明るさを計測するセンサー部と、を含む調光ガラス制御システムにおける、前記センサー部の計測結果に基づいて、前記調光ガラス部に対しON・OFF制御を行うコントローラー部であって、
前記計測結果と前記調光ガラス部の透明・不透明を切り替えるための明るさ閾値とを比較する比較手段と、
前記計測結果が前記明るさ閾値より大の場合、前記調光ガラス部に対し、不透明に状態変化するように指示を行い、前記計測結果が前記明るさ閾値より小の場合、前記調光ガラス部に対し、透明に状態変化するように指示を行う指示手段と、
前記調光ガラス部に対し、不透明に状態変化するように指示を行う場合、前記明るさ閾値を所定値だけ引き下げ、前記調光ガラス部に対し、透明に状態変化するように指示を行う場合、前記明るさ閾値を所定値だけ引き上げる閾値変更手段と、を有することを特徴とするコントローラー部。
【請求項5】
ユーザーによる前記調光ガラス部の透明・不透明を切り替える明るさを変更する操作を受け付ける変更受付手段と、
前記操作を受け付けたとき、変更後の前記明るさに対応する前記センサー部の前記計測結果が前記明るさ閾値と等しくなるように前記計測結果の大きさを調整する調整手段と、を有することを特徴とする請求項4に記載のコントローラー部。
【請求項6】
ON・OFF制御により透明・不透明と状態変化する調光フィルムを板ガラスで挟み込んでなる調光ガラス部と、前記調光ガラス部付近に設置され、前記調光ガラス部付近の明るさを計測するセンサー部と、前記センサー部の計測結果に基づいて、前記調光ガラス部に対しON・OFF制御を行うコントローラー部と、を含む調光ガラス制御システムにおける調光ガラス制御方法であって、
前記コントローラー部において、
比較手段が、前記計測結果と前記調光ガラス部の透明・不透明を切り替えるための明るさ閾値とを比較するステップと、
指示手段が、前記計測結果が前記明るさ閾値より大の場合、前記調光ガラス部に対し、不透明に状態変化するように指示を行い、前記計測結果が前記明るさ閾値より小の場合、前記調光ガラス部に対し、透明に状態変化するように指示を行うステップと、
閾値変更手段が、前記調光ガラス部に対し、不透明に状態変化するように指示を行う場合、前記明るさ閾値を所定値だけ引き下げ、前記調光ガラス部に対し、透明に状態変化するように指示を行う場合、前記明るさ閾値を所定値だけ引き上げるステップと、を含むことを特徴とする調光ガラス制御方法。
【請求項7】
前記コントローラー部において、
変更受付手段が、ユーザーによる前記調光ガラス部の透明・不透明を切り替える明るさを変更する操作を受け付けるステップと、
調整手段が、前記操作を受け付けたとき、変更後の前記明るさに対応する前記センサー部の前記計測結果が前記明るさ閾値と等しくなるように前記計測結果の大きさを調整するステップと、を含むことを特徴とする請求項6に記載の調光ガラス制御方法。
【請求項8】
ON・OFF制御により透明・不透明と状態変化する調光フィルムを板ガラスで挟み込んでなる調光ガラス部と、前記調光ガラス部付近に設置され、前記調光ガラス部付近の明るさを計測するセンサー部と、を含む調光ガラス制御システムにおける、前記センサー部の計測結果に基づいて、前記調光ガラス部に対しON・OFF制御を行うコントローラー部において行われる制御方法であって、
比較手段が、前記計測結果と前記調光ガラス部の透明・不透明を切り替えるための明るさ閾値とを比較するステップと、
指示手段が、前記計測結果が前記明るさ閾値より大の場合、前記調光ガラス部に対し、不透明に状態変化するように指示を行い、前記計測結果が前記明るさ閾値より小の場合、前記調光ガラス部に対し、透明に状態変化するように指示を行うステップと、
閾値変更手段が、前記調光ガラス部に対し、不透明に状態変化するように指示を行う場合、前記明るさ閾値を所定値だけ引き下げ、前記調光ガラス部に対し、透明に状態変化するように指示を行う場合、前記明るさ閾値を所定値だけ引き上げるステップと、を含むことを特徴とする制御方法。
【請求項9】
変更受付手段が、ユーザーによる前記調光ガラス部の透明・不透明を切り替える明るさを変更する操作を受け付けるステップと、
調整手段が、前記操作を受け付けたとき、変更後の前記明るさに対応する前記センサー部の前記計測結果が前記明るさ閾値と等しくなるように前記計測結果の大きさを調整するステップと、を含むことを特徴とする請求項8に記載の制御方法。
【請求項10】
コンピューターに、請求項8又は9に記載の方法を実行させるための制御プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
調光ガラスの透明・不透明の制御を行う技術に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
建物に設置される透明なガラスや窓は、内外部問わず見通しが良く、室内を広く感じさせてくれる。一方、人には他人に見られたくないというニーズがあり、透明なガラスや窓では、プライバシーが保護されないと感じさせられる場面もある。他方、カーテンやブラインドは、透明なガラスや窓の長所を承継し、その短所も解決している。
しかし、そのカーテンやブラインドであっても、設置場所を取ってしまいデッドスペースを生んでしまう、開閉の操作が面倒である等の短所もある。
【0003】
その様な背景下、ON・OFF制御により透明・不透明となり、ガラスや窓と共に利用可能な調光フィルム(調光ガラス)が開発されている。例えば、特許文献1では、建物内に存在する複数のセンサから得られるセンサ情報を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記センサ情報に基づいて、前記建物の一部の開口部に設置された調光フィルムの透過率を制御する制御部と、を備える調光制御装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-136006号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の従来技術においては、室外(太陽光)の明るさに基づいて、窓ガラスの透明・不透明を変化させる制御システムに転用する場合、明るさの揺らぎによって、切替動作が頻繁に起こり、関連機器の短寿命化を招いてしまうという問題点があった。
【0006】
そこで本発明では、上記問題点を鑑み、明るさに基づいて調光ガラスのON・OFF制御を行う場合、頻繁に切替制御が行われるチャタリング及びそれに伴う関連機器の短寿命化を防止する調光ガラス制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
開示する調光ガラス制御システムの一形態は、ON・OFF制御により透明・不透明と状態変化する調光フィルムを板ガラスで挟み込んでなる調光ガラス部と、前記調光ガラス部付近に設置され、前記調光ガラス部付近の明るさを計測するセンサー部と、前記センサー部の計測結果に基づいて、前記調光ガラス部に対しON・OFF制御を行うコントローラー部と、を含む調光ガラス制御システムであって、前記コントローラー部が、前記計測結果と前記調光ガラス部の透明・不透明を切り替えるための明るさ閾値とを比較する比較手段と、前記計測結果が前記明るさ閾値より大の場合、前記調光ガラス部に対し、不透明に状態変化するように指示を行い、前記計測結果が前記明るさ閾値より小の場合、前記調光ガラス部に対し、透明に状態変化するように指示を行う指示手段と、前記調光ガラス部に対し、不透明に状態変化するように指示を行う場合、前記明るさ閾値を所定値だけ引き下げ、前記調光ガラス部に対し、透明に状態変化するように指示を行う場合、前記明るさ閾値を所定値だけ引き上げる閾値変更手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
開示する調光ガラス制御システムは、明るさに基づいて調光ガラスのON・OFF制御を行う場合、頻繁に切替制御が行われるチャタリング及びそれに伴う関連機器の短寿命化を防止する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施の形態に係る調光ガラス制御システムの全体概要を説明する図である。
本実施の形態に係る調光ガラス部の概要を説明する図である。
本実施の形態に係るセンサー部の概要を説明する図である。
本実施の形態に係る調光ガラス制御システムの機能ブロック図である。
本実施の形態に係る比較手段、指示手段及び閾値変更手段の処理を説明するための図である。
本実施の形態に係る変更受付手段及び調整手段の処理を説明するための図である。
本実施の形態に係るコントローラー部のハードウエア構成例を示す図である。
本実施の形態に係る調光ガラス制御システムによる明るさが増す時の処理例の流れを示すフローチャートである。
本実施の形態に係る調光ガラス制御システムによる明るさが減少する時の処理例の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について説明する。
(本実施の形態に係る調光ガラス制御システムの動作原理)
(【0011】以降は省略されています)
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