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公開番号2024168893
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023085929
出願日2023-05-25
発明の名称イントロデューサー用シース
出願人テルモ株式会社
代理人IBC一番町弁理士法人
主分類A61M 25/06 20060101AFI20241128BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】シース本体を生体管腔内に挿入した状態において、血液等の体液が体外へ漏れ出すことを抑制できるイントロデューサー用シースを提供する。
【解決手段】イントロデューサー用シース100は、ダイレーター200を挿通可能なルーメン115を備えるとともに経皮的に血管B内に挿入されるシース本体110と、シース本体の基端側に接続され、ルーメンと連通する内部空間153を備えるハブ150と、シース本体の外表面110aの少なくとも一部を覆うように配置され、血液との接触に伴って膨潤する吸水性ポリマーを含む体液漏出抑制部180と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ダイレーターを挿通可能なルーメンを備えるとともに経皮的に生体管腔内に挿入されるシース本体と、
前記シース本体の基端側に接続され、前記ルーメンと連通する内部空間を備えるハブと、
前記シース本体の外表面の少なくとも一部を覆うように配置され、体液との接触に伴って膨潤する吸水性ポリマーを含む体液漏出抑制部と、を有する、イントロデューサー用シース。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記体液漏出抑制部の先端は、前記シース本体の先端側に向けて厚みが漸減するテーパー形状を有する、請求項1に記載のイントロデューサー用シース。
【請求項3】
前記吸水性ポリマーは、ポリビニルアルコールであり、
前記体液漏出抑制部は、前記シース本体に溶着されている、請求項1又は請求項2に記載のイントロデューサー用シース。
【請求項4】
前記体液漏出抑制部は、前記ハブの先端付近から前記シース本体の先端側に向かう所定の範囲に亘って配置されている、請求項1に記載のイントロデューサー用シース。
【請求項5】
前記体液漏出抑制部は、前記シース本体の軸方向に沿って40mmの長さを有する、請求項4に記載のイントロデューサー用シース。
【請求項6】
前記体液漏出抑制部は、前記シース本体の外周面の周方向の全体に亘って配置されている、請求項1に記載のイントロデューサー用シース。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、イントロデューサー用シースに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、カテーテルを使用した手技等において、血管等の生体管腔内へのアクセス経路を形成するための医療器具としてイントロデューサーが使用されている。一般的なイントロデューサーは、イントロデューサー用シースと、ダイレーターと、を備える。また、イントロデューサー用シースは、ルーメンが形成されたシース本体(シースチューブ)と、シース本体に接続されたハブと、を備える(特許文献1を参照)。
【0003】
イントロデューサーを使用した手技では、術者等は、シース本体のルーメン内にダイレーターを挿入・固定した状態で、患者の肢体等に形成した穿刺部(穿孔)を介して経皮的に生体管腔内へイントロデューサー用シースを挿入する。術者等は、シース本体の先端側を血管内に挿入した状態で、シース本体からダイレーターを抜去する。術者等は、シース本体からダイレーターを抜去した後、シース本体のルーメンを介して、ガイドワイヤーや各種のカテーテル等を血管内へ導入することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-172174
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のようなイントロデューサーを使用した手技では、次のような課題が生じることがある。
【0006】
イントロデューサー用シースを生体管腔内に挿入した状態において術者等が手技を行っている最中にスパズム等が発生し、患者の身体に体動が生じると、イントロデューサー用シースを穿刺した穿刺部を介して血液等の体液が生体外へ漏れ出す可能性がある。例えば、穿刺対象として動脈が選択されている場合において多量の出血が生じると、患者に掛かる負担は多大なものとなり得る。
【0007】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、シース本体を生体管腔内に挿入した状態において、血液等の体液が体外へ漏れ出すことを抑制できるイントロデューサー用シースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、下記(1)~(6)のいずれか1つに記載の手段によって達成され得る。
【0009】
(1)ダイレーターを挿通可能なルーメンを備えるとともに経皮的に生体管腔内に挿入されるシース本体と、前記シース本体の基端側に接続され、前記ルーメンと連通する内部空間を備えるハブと、前記シース本体の外表面の少なくとも一部を覆うように配置され、体液との接触に伴って膨潤する吸水性ポリマーを含む体液漏出抑制部と、を有する、イントロデューサー用シース。
【0010】
(2)前記体液漏出抑制部の先端は、前記シース本体の先端側に向けて厚みが漸減するテーパー形状を有する、上記(1)に記載のイントロデューサー用シース。
(【0011】以降は省略されています)

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