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公開番号2024167778
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-04
出願番号2023084095
出願日2023-05-22
発明の名称部品実装システム
出願人ヤマハ発動機株式会社
代理人個人,個人
主分類H05K 13/00 20060101AFI20241127BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】部品実装機において新種の基板や部品を使用して実装基板を生産する場合であっても、精度の高い生産計画を作成することが可能な部品実装システムを提供する。
【解決手段】部品実装システム1は、基板データPDに基づく生産要素の動作に応じて実装基板を生産する部品実装機20と、使用実績データD1と搭載時間実績データD2とを対応付けて記憶する記憶装置4と、部品実装機20における実装基板の生産計画PSを作成する生産計画装置5と、を備える。生産計画装置5は、記憶装置4に記憶された各使用実績データD1の中から基板データPDと関連性を有する関連実績データを特定し、当該関連実績データと対応付けられた搭載時間実績データD2に基づいてサイクルタイムSTを算出し、当該サイクルタイムSTに基づいて生産計画PSを作成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基板に部品が搭載された実装基板を生産するための動作を行う複数の生産要素を有し、前記基板、前記部品及び各前記生産要素の各情報を含む基板データに基づいて、前記実装基板を生産する部品実装機と、
前記部品実装機における前記実装基板の生産に使用された前記基板、前記部品及び各前記生産要素の各情報を含む使用実績データと、各前記生産要素の動作に応じて前記基板に1つの前記部品を搭載するのに要した搭載時間の実績を示す搭載時間実績データと、を対応付けて、前記基板に対する前記部品の搭載ごとに記憶する記憶装置と、
前記部品実装機における前記実装基板の生産の計画を示す生産計画を作成する生産計画装置と、を備え、
前記生産計画装置は、
前記基板に対する前記部品の搭載ごとの各前記使用実績データの中から前記基板データと関連性を有する関連実績データを特定し、前記関連実績データと対応付けられた前記搭載時間実績データに基づいて、前記部品実装機において前記基板データに応じて1枚の前記実装基板を生産するのに要する時間を示すサイクルタイムを算出する算出処理と、
前記サイクルタイムに基づいて、前記生産計画を作成する生産計画作成処理と、を行う、部品実装システム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記部品実装機は、前記基板を搬送する搬送部と、各前記生産要素のエラーを検出する検出部と、を有し、
前記記憶装置は、前記搬送部による前記基板の搬送に要した搬送時間の実績を示す搬送時間実績データと、前記検出部によるエラーの検出に応じた各前記生産要素の動作の停止時間の実績を示す停止時間実績データと、を前記使用実績データに対応付けて記憶し、
前記生産計画装置は、前記算出処理において、前記搬送時間実績データ及び前記停止時間実績データを参照して前記サイクルタイムを算出する、請求項1に記載の部品実装システム。
【請求項3】
前記生産計画装置は、前記算出処理において、各前記使用実績データと前記基板データとを比較し、
各前記使用実績データの中から、前記使用実績データ及び前記基板データにそれぞれ含まれる前記部品の情報同士が一致するデータを、前記関連実績データとして特定し、
前記使用実績データ及び前記基板データにそれぞれ含まれる前記部品の情報同士が一致しない場合には、各前記使用実績データの中から、前記使用実績データ及び前記基板データにそれぞれ含まれる各前記生産要素の少なくとも一部の情報同士が一致するデータを、前記関連実績データとして特定する、請求項1に記載の部品実装システム。
【請求項4】
前記生産計画装置は、前記算出処理において、各前記使用実績データと前記基板データとを比較し、前記使用実績データ及び前記基板データにそれぞれ含まれる前記基板の情報同士が一致しない場合、各前記使用実績データの中から、前記使用実績データ及び前記基板データにそれぞれ含まれる前記部品の情報同士が一致するデータを、前記関連実績データとして特定する、請求項1に記載の部品実装システム。
【請求項5】
前記記憶装置は、各前記生産要素を準備する準備作業に要した準備時間の実績を示す準備時間実績データを記憶し、
前記生産計画装置は、前記生産計画作成処理において、前記準備時間実績データを参照して前記生産計画を作成する、請求項1に記載の部品実装システム。
【請求項6】
前記記憶装置は、各前記生産要素に対する保守作業に要した保守時間の実績を示す保守時間実績データを記憶し、
前記生産計画装置は、前記生産計画作成処理において、前記保守時間実績データを参照して前記生産計画を作成する、請求項1に記載の部品実装システム。
【請求項7】
前記記憶装置は、前記部品実装機における前記実装基板の生産を一時的に停止させる休憩時間に関する休憩時間データを記憶し、
前記生産計画装置は、前記生産計画作成処理において、前記休憩時間データを参照して前記生産計画を作成する、請求項1に記載の部品実装システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、実装基板を生産する部品実装機を備えた部品実装システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
部品を基板に搭載する搭載ヘッドなどの複数の生産要素の動作に応じて実装基板を生産する部品実装機を備えた部品実装システムが知られている。部品実装機では、生産計画に従って実装基板が生産される。生産計画は、実装基板の生産に使用される生産要素を準備する準備作業の計画を立てる際に利用され、又は、実装基板の生産終了時期の見込みを立てる際に利用される。このため、生産計画は、精度の高い計画であることが要求される。
【0003】
特許文献1には、精度の高い生産計画を作成するための技術が開示されている。この技術では、部品実装機における実装基板の生産時間の実績と、作業者が部品実装機に対して作業をする作業時間の実績と、に基づいて、生産計画が作成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-160638号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示される技術では、使用実績のある基板や部品を用いた実装基板の生産に対しては、精度の高い生産計画を作成することができる。しかし、使用実績のない新種の基板や部品を用いた実装基板の生産に対しては、精度の高い生産計画を作成するができない、という課題がある。
【0006】
本発明の目的は、部品実装機において新種の基板や部品を使用して実装基板を生産する場合であっても、精度の高い生産計画を作成することが可能な部品実装システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一の局面に係る部品実装システムは、基板に部品が搭載された実装基板を生産するための動作を行う複数の生産要素を有し、前記基板、前記部品及び各前記生産要素の各情報を含む基板データに基づいて、前記実装基板を生産する部品実装機と、前記部品実装機における前記実装基板の生産に使用された前記基板、前記部品及び各前記生産要素の各情報を含む使用実績データと、各前記生産要素の動作に応じて前記基板に1つの前記部品を搭載するのに要した搭載時間の実績を示す搭載時間実績データと、を対応付けて、前記基板に対する前記部品の搭載ごとに記憶する記憶装置と、前記部品実装機における前記実装基板の生産の計画を示す生産計画を作成する生産計画装置と、を備える。前記生産計画装置は、前記基板に対する前記部品の搭載ごとの各前記使用実績データの中から前記基板データと関連性を有する関連実績データを特定し、前記関連実績データと対応付けられた前記搭載時間実績データに基づいて、前記部品実装機において前記基板データに応じて1枚の前記実装基板を生産するのに要する時間を示すサイクルタイムを算出する算出処理と、前記サイクルタイムに基づいて、前記生産計画を作成する生産計画作成処理と、を行う。
【0008】
この部品実装システムによれば、部品実装機において、基板、部品及び各生産要素の情報を含む基板データに基づき実装基板を生産する際の生産計画が、生産計画装置によって作成される。生産計画装置は、基板に対する部品の搭載ごとの、基板、部品及び各生産要素の使用実績を示す使用実績データの各々と、基板データとを比較することにより、各使用実績データの中から基板データと関連性を有する関連実績データを特定する。生産計画装置は、使用実績のない新種の基板や部品の情報が基板データに含まれている場合であっても、使用実績データに含まれる基板、部品及び各生産要素の少なくとも何れか1つの情報を手掛かりに、各使用実績データの中から基板データと関連性を有する関連実績データを特定することができる。
【0009】
基板データと関連性を有する関連実績データを特定すると、生産計画装置は、当該関連実績データと対応付けられた搭載時間実績データに基づいて、基板データに応じて1枚の実装基板を生産するのに要する時間を示すサイクルタイムを算出し、当該サイクルタイムに基づいて生産計画を作成する。この場合、生産計画のもととなるサイクルタイムは、基板データと関連性を有する使用実績データと対応付けられた搭載時間実績データに基づき算出される。このため、生産計画装置は、基板データに関連した搭載時間実績データに応じたサイクルタイムに基づいて、精度の高い生産計画を作成することができる。
【0010】
上記の部品実装システムにおいて、前記部品実装機は、前記基板を搬送する搬送部と、各前記生産要素のエラーを検出する検出部と、を有している。前記記憶装置は、前記搬送部による前記基板の搬送に要した搬送時間の実績を示す搬送時間実績データと、前記検出部によるエラーの検出に応じた各前記生産要素の動作の停止時間の実績を示す停止時間実績データと、を前記使用実績データに対応付けて記憶する。そして、前記生産計画装置は、前記算出処理において、前記搬送時間実績データ及び前記停止時間実績データを参照して前記サイクルタイムを算出する。
(【0011】以降は省略されています)

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