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公開番号2024167601
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-04
出願番号2023083794
出願日2023-05-22
発明の名称画像処理装置及びプログラム
出願人日本放送協会
代理人弁理士法人キュリーズ
主分類H04N 19/593 20140101AFI20241127BHJP(電気通信技術)
要約【課題】演算量の増大を抑制しつつ、曲線的なイントラ予測を実現する画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置は、符号化ブロックに対応する予測画像を参照画素からイントラ予測によって導出するイントラ予測部を有する。前記イントラ予測部は、直線的な予測である方向性予測に属するイントラ予測モードを前記符号化ブロックに適用することに応じて、前記符号化ブロック内の各画素位置について前記イントラ予測モードの予測方向に応じた参照画素位置を特定する参照画素位置特定部と、前記予測方向をカーブさせる曲線予測を前記符号化ブロックに適用することに応じて、前記符号化ブロック内の各画素位置について前記参照画素位置をシフトするよう修正する参照画素位置修正部と、前記符号化ブロック内の各画素位置の予測画素を、前記修正された参照画素位置に基づいて導出する予測画素導出部と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
符号化ブロックに対応する予測画像を参照画素からイントラ予測によって導出するイントラ予測部を有する画像処理装置であって、
前記イントラ予測部は、
直線的な予測である方向性予測に属するイントラ予測モードを前記符号化ブロックに適用することに応じて、前記符号化ブロック内の各画素位置について前記イントラ予測モードの予測方向に応じた参照画素位置を特定する参照画素位置特定部と、
前記予測方向をカーブさせる曲線予測を前記符号化ブロックに適用することに応じて、前記符号化ブロック内の各画素位置について前記参照画素位置をシフトするよう修正する参照画素位置修正部と、
前記符号化ブロック内の各画素位置の予測画素を、前記修正された参照画素位置に基づいて導出する予測画素導出部と、を備える
ことを特徴とする画像処理装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記参照画素位置修正部は、前記参照画素位置を水平方向及び垂直方向のいずれの方向にシフトさせるかを前記予測方向に基づいて決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記参照画素位置修正部は、
前記予測方向が前記符号化ブロックの上側方向であることに応じて、前記参照画素位置を水平方向にシフトする処理と、
前記予測方向が前記符号化ブロックの左側方向であることに応じて、前記参照画素位置を垂直方向にシフトする処理と、を実行する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記参照画素位置修正部は、
前記参照画素位置のシフト量を示すオフセット値を正の値とするか又は負の値とするかを決定する処理と、
前記符号化ブロック内の各画素位置について、前記参照画素位置に正又は負の前記オフセット値を付与することで前記参照画素位置をシフトする処理と、を実行する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記参照画素位置修正部は、
前記符号化ブロック内の画素位置と前記オフセット値との対応関係を定める対応情報を用いて、前記符号化ブロック内の各画素位置について前記オフセット値を導出する処理をさらに実行する
ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記画像処理装置が、ビットストリームを生成する符号化装置であって、
前記符号化ブロックに適用する前記イントラ予測モードを示す情報と、前記符号化ブロックに前記曲線予測を適用するか否かを示す情報と、を含む前記ビットストリームを出力する出力部をさらに備える
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記出力部は、前記符号化ブロックに前記曲線予測を適用することに応じて、前記参照画素位置のシフト量を示すオフセット値を正の値とするか又は負の値とするかを示す情報を前記ビットストリームに含める
ことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記画像処理装置が、ビットストリームから復号画像を導出する復号装置であって、
前記符号化ブロックに適用する前記イントラ予測モードを示す情報と、前記符号化ブロックに前記曲線予測が適用されているか否かを示す情報と、を前記ビットストリームから取得する取得部をさらに備える
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記取得部は、前記符号化ブロックが前記曲線予測を適用されていることに応じて、前記参照画素位置のシフト量を示すオフセット値を正の値とするか又は負の値とするかを示す情報を前記ビットストリームから取得する
ことを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
【請求項10】
コンピュータを請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置として機能させる
ことを特徴とするプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
HEVC(High Efficiency Video Codec)やVVC(Versatile Video Coding)等の映像符号化方式では、符号化装置は、原画像をブロック単位に分割した符号化ブロック(CU:Coding Unit)に対する予測画像である予測ブロックを生成し、原画像の符号化ブロックと予測ブロックとの差分を変換、量子化、及びエントロピー符号化して伝送する。
【0003】
予測画像の生成方法としては、フレーム間の相関を利用するインター予測と、フレーム内の相関を利用するイントラ予測とが用意されている。イントラ予測の手法として、Planar予測、DC予測のほか、直線的な予測である方向性予測が、HEVCでは33方向、VVCでは65方向から選択可能となっている。
【0004】
さらに、VVCでは、インター予測画像及びイントラ予測画像の合成であるCIIP(Combined Inter-Intra Prediction)モードや、イントラ予測画像に対する周囲の参照画素を用いた補正であるPDPC(Position Dependent Prediction Combination)等の様々な予測画像生成手法が採用されている。
【0005】
一方、非特許文献1には、曲線的なイントラ予測を行う手法として、周囲の復号画像を参照画素としたイントラ予測を行う際に、円弧状に予測画像を生成する手法が提案されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
中馬ほか「円弧に沿った両方向イントラ予測の検討」、PCSJ/IMPS2014 P2-5
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
VVCやHEVC等の従来の符号化方式では、イントラ予測画像の生成手法として曲線的な予測を行う手法が採用されていない。そのため、曲線的なエッジを含む領域を高精度に予測することができず、予測精度が低下してしまう問題がある。この問題を解決するためにはブロックを細かく分割し、各局的な領域を直線とみなして予測する必要があるが、CUを細かく分割すると、分割情報の伝送に必要なフラグの情報量が増大し、符号化性能が低下する問題がある。
【0008】
非特許文献1に記載の技術は、曲線的なエッジに対してもエッジ形状に即した予測が可能となる一方で、従来の直線予測とは全く異なる予測処理が必要となり、演算量が増大する問題がある。
【0009】
そこで、本発明は、演算量の増大を抑制しつつ、曲線的なイントラ予測を実現する画像処理装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の態様に係る画像処理装置は、符号化ブロックに対応する予測画像を参照画素からイントラ予測によって導出するイントラ予測部を有する。前記イントラ予測部は、直線的な予測である方向性予測に属するイントラ予測モードを前記符号化ブロックに適用することに応じて、前記符号化ブロック内の各画素位置について前記イントラ予測モードの予測方向に応じた参照画素位置を特定する参照画素位置特定部と、前記予測方向をカーブさせる曲線予測を前記符号化ブロックに適用することに応じて、前記符号化ブロック内の各画素位置について前記参照画素位置をシフトするよう修正する参照画素位置修正部と、前記符号化ブロック内の各画素位置の予測画素を、前記修正された参照画素位置に基づいて導出する予測画素導出部と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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