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公開番号2024167100
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-29
出願番号2024145267,2021553344
出願日2024-08-27,2020-03-31
発明の名称股関節の寛骨臼半関節形成のための、表面再建カップ
出願人サイオン オーソピディクス アーゲー
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61F 2/34 20060101AFI20241122BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】骨を温存する股関節表面再建の外科的処置ののための寛骨臼コンポーネントを提供する。
【解決手段】寛骨臼の表面再建カップ10の中に、球面形状にシェービングだけされ、寛骨臼に突き当たることにより可動域を制限し得る骨棘が除去された、大腿骨骨頭201を関節接合する。表面再建カップ10の内面は形状が非球面であり、大腿骨骨頭201との環状の接触をもたらす。内側の、関節接合するカップ10の表面は、非晶質-ダイアモンド-ライク-カーボンまたは熱分解炭素でコーティングされ、大腿骨骨頭の摩擦および摩耗を減少させる。大腿骨200の表面再建コンポーネントの使用を避けることによって外科的処置時間が著しく減少されて、外科的手法は非常に進歩する。カップは好ましくは、セメントレス固定のための二重シェル型であるが、セメントレスまたはセメント固定のための一重シェルとして作ることもできる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
股関節の半関節形成のための、
寛骨臼の表面再建(resurfacing)カップ10。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
請求項1の寛骨臼の表面再建カップ10であって、
大腿骨骨頭201に面する内面の形状が非球面形状である、
寛骨臼の表面再建カップ10。
【請求項3】
請求項2の寛骨臼の表面再建カップ10であって、
内面に、球面形状である環状部分17が存在する、
寛骨臼の表面再建カップ10。
【請求項4】
請求項3の寛骨臼の表面再建カップ10であって、
環状の球面部分17によって覆われる角度18が、10~20度の範囲内である、
寛骨臼の表面再建カップ10。
【請求項5】
請求項3または4の寛骨臼の表面再建カップ10であって、
対称軸20から環状の球面部分17までの角度19は、30~45度の範囲内である、
寛骨臼の表面再建カップ10。
【請求項6】
請求項3から5のいずれか一項の寛骨臼の表面再建カップ10であって、
前記カップの内側形状の対称軸23は、前記カップの主対称軸20から、15~25度の範囲内の角度24だけオフセット(offset)されている、
寛骨臼の表面再建カップ10。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項の寛骨臼の表面再建カップ10であって、
大腿骨骨頭に面する前記カップの内面は、ADLCおよび/または熱分解炭素のような炭素系材料によってコーティングされている、
寛骨臼の表面再建カップ10。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項の寛骨臼の表面再建カップ10であって、
セメントレス固定に適合した、
寛骨臼の表面再建カップ10。
【請求項9】
請求項8の寛骨臼の表面再建カップ10であって、
二重シェル構造物11/12であるセメントレス固定に適合した、
寛骨臼の表面再建カップ10。
【請求項10】
請求項8の寛骨臼の表面再建カップ10であって、
一重シェル構造物25であるセメントレス固定に適合した、
寛骨臼の表面再建カップ10。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒト医学および獣医学での使用のための、股関節の半関節形成のための寛骨臼カップに関する。さらに本発明は、寛骨臼の表面再建(resurfacing)カップのデュアルモビリティ修正股関節全置換および上記寛骨臼の表面再建カップ内の関節接合(articulation)のために大腿骨骨頭を準備するための大腿骨骨頭シェーバーに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
人工股関節置換術は、過去の世紀で最も成功的な、生活の質を改善する外科的手順の1つと考えられる。より広範な用途における股関節の外科的処置の歴史は、Austin-Mooreの、大腿骨骨頭および大腿骨頚部のための半プロテーゼ(hemi-prosthesis)を用いて、40年代後半に始まった。大腿骨ステムは、骨の内部成長(bone ingrowth)のための開窓術を有する、セメントレスであった。
【0003】
最初の股関節完全プロテーゼ(total hip prostheses)は、McKeeによって改変されたThompson半プロテーゼのような金属対金属(metal-on-metal)のタイプのものであり、50年代に導入された。臨床結果は様々であり(were mixed)、受容性(acceptance)は制限された。
【0004】
臨床的受容性の改革および現代の股関節全置換の始まりは、60年代中頃にセメントステムおよびセメントポリマーカップを導入したCharnleyに起因する。その基本的な概念は、大腿骨コンポーネントおよび寛骨臼コンポーネントの両方のセメントレス固定におけるあらゆる進歩にもかかわらず、未だに広範な臨床用途にある。
【0005】
過去20年において、完全股関節形成(total hip arthroplasty)の開発のほとんどは、コンポーネント(ほとんどがポリマーカップである)の摩耗を減少させるための関節接合に焦点が当てられていた。今日の技術水準は、大腿骨側のセラミックヘッドと、架橋された、ビタミンEが補充された超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)寛骨臼カップとの組み合わせである。寛骨臼カップは、骨の一体化のための金属裏打ち(metalbacking)とともに提供されるか、またはセメント固定される(cemented)。
【0006】
股関節形成のための別の手法は、いわゆる表面再建術(resurfacing procedure)によるものであり、2つの波(two waves)で臨床用途に現れたが、両方とも概念の失敗で終わった。70年代中頃のWagnerとAmstutzによる最初の試みは成功が続かなかった。最近の表面再建手法は、金属対金属の関節接合に基づく表面再建の股関節全置換のMcMinnと彼のBirminghamモデルに起因する。しかしながら、金属コンポーネントの過剰な摩耗は、大きな臨床合併症を生じさせ、骨を温存する(sparing)股関節置換のこの第2の波に終わりを招いた。
【0007】
半関節形成は未だに一般に用いられているが、様々な理由のため、今日においてより一般的なものは、従来の大腿骨コンポーネントが、損なわれていない寛骨臼と関節接合する(articulate)大きな直径のヘッドと組み合わされる、いわゆる二極性モデルである。このモデルは、明らかな理由で、寛骨臼の軟骨の許容できるレベルの変性を有する患者での使用に制限される(通常は、老年患者における大腿骨頚部の骨折のため)。
【0008】
要約すると、上記の以前の股関節プロテーゼは全て、損なわれていない寛骨臼または寛骨臼カップに対して組にされる(paired to)何らかの大腿骨コンポーネントで構成された。
【0009】
人工股関節置換術の最後の数十年において、若い活動的な患者におけるその使用の必要性が増大した。ポリマー寛骨臼カップの摩耗は、プロテーゼの耐久性における制限因子となった。典型的に外科的処置の7~9年後に、関節内および関節周辺の摩耗粒子の蓄積によって、骨損失およびコンポーネントの無菌性緩み(aseptic loosening)が生じる。一次置換の時点での70才の平均的な患者では、術後15年における修正率は5%未満であるが、若い活動的な患者では20~25%である。この違いに関する最も直接的な理由は活動レベルであり、全ての室内実験におけるポリマーの摩耗は、サイクル数に比例する。
【0010】
臨床転帰は、架橋UHMWPEカップのインレー(inlay)上のセラミックヘッドのような、より新しい摩耗耐性の関節接合によって改善されたが、若い活動的な患者における無菌性緩みの問題は、高い修正負荷に対する重大な要因(leading)を維持していて、一部の国では5人に1人もの高さである。二次手順はさらにより短くしか持続しない。
(【0011】以降は省略されています)

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