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公開番号2024166925
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-29
出願番号2023083359
出願日2023-05-19
発明の名称会話音声保護装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類G10K 11/175 20060101AFI20241122BHJP(楽器;音響)
要約【課題】会話音声を第三者から隠蔽できる会話音声保護装置を得る。
【解決手段】発声者10の音声の音素及び音節の情報であるソース音データを予め記憶した記憶装置18と、マイクロホン12で検出した発声者10の音声信号を音声認識して抽出した音素及び音節と子音が共通で、かつ母音が異なる音素及び音節をソース音データから選択し、選択した音素及び音節を、音声認識して抽出した音素及び音節の発声の直後に制御用スピーカ26から出力する制御用コンピュータ20と、を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
発声者の音声の音素及び音節の情報であるソース音データを予め記憶した記憶装置と、
マイクロホンで検出した前記発声者の音声信号を音声認識して抽出した音素及び音節と子音が共通で、かつ母音が異なる音素及び音節を前記ソース音データから選択し、該選択した音素及び音節を、前記音声認識して抽出した音素及び音節の発声の直後にスピーカから出力する制御部と、
を含む会話音声保護装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、会話の内容が第三者に漏れずに会話の相手に伝わるようにした会話音声保護装置に関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、マイクで検出した会話者の音声、周囲のマスキング音、及び暗騒音の周波数スペクトルが同じになるようにして、会話者以外の第三者の周辺に邪魔にならない最低限のマスキング音をスピーカから放射する発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００６－２６７１７４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１に記載の発明は、騒音の音源が複数存在するオープンスペース等では、音源が異なる複数の騒音と会話音声との周波数スペクトルを整合させることが困難なので、会話音声を確実に隠蔽できないおそれがあった。
【０００５】
本発明は、上記事実を考慮し、会話音声を第三者から隠蔽できる会話音声保護装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記目的を達成するために請求項１に記載の会話音声保護装置は、発声者の音声の音素及び音節の情報であるソース音データを予め記憶した記憶装置と、マイクロホンで検出した前記発声者の音声信号を音声認識して抽出した音素及び音節と子音が共通で、かつ母音が異なる音素及び音節を前記ソース音データから選択し、該選択した音素及び音節を、前記音声認識して抽出した音素及び音節の発声の直後にスピーカから出力する制御部と、を含む。
【０００７】
請求項１に記載の会話音声保護装置によれば、発声者が発声した音素及び音節の直後に、当該音素及び音節と子音が同じで母音が異なる音素及び音節を出力することにより、会話音声を第三者から隠蔽する。
【発明の効果】
【０００８】
以上説明したように、本発明に係る会話音声保護装置によれば、会話音声を第三者から隠蔽できる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本実施形態に係る会話音声保護装置の一部を構成するマイクロホン、制御用スピーカ及びレシーバを発声者が装着した状態を示した概略図である。
本実施形態に係る会話音声保護装置の具体的な構成の一例を示すブロック図である。
（Ａ）は、制御用コンピュータによる音声認識の結果の一例を示した説明図であり、（Ｂ）は、制御用コンピュータによって生成されたマスキング音の一例を示した説明図であり、（Ｃ）は、発声者が発声した音声と制御用スピーカから出力されるマスキング音との合成波形の一例を示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、図１を用いて、本実施形態に係る会話音声保護装置１００について説明する。図１は、本実施形態に係る会話音声保護装置１００の一部を構成するマイクロホン１２、制御用スピーカ２６及びレシーバ２８を発声者１０が装着した状態を示した概略図である。マイクロホン１２、制御用スピーカ２６及びレシーバ２８の各々は、発声者１０と会話する相手方も同様に装着する。
（【００１１】以降は省略されています）

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