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公開番号2024162593
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023078269
出願日2023-05-11
発明の名称防音体、その製造方法及び自動車用サイレンサー
出願人株式会社HOWA
代理人個人
主分類G10K 11/168 20060101AFI20241114BHJP(楽器;音響)
要約【課題】本発明は、少なくとも発泡ポリウレタン層と非通気層との2層積層構造を有して、広い周波数帯域以内にて当該2層積層構造を構成する複数の異なる厚さ部位にとって共通な周波数を有する騒音に対し、当該各厚さ部位が共に良好な遮音性能を発揮することで、良好な防音性能を発揮するようにした防音体、その製造方法及び自動車用サイレンサーを提供することを目的とする。
【解決手段】防音体は、発泡ポリウレタン層60とフィルム層70との2層積層構成でもって形成されている。発泡ポリウレタン層60は複数の異なる厚さ部位でもって形成されており、当該複数の異なる厚さ部位は、共に、所定の複数の異なる厚さ部位に亘り良好な遮音性能を発揮し得る範囲以内の体積密度を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
発泡ポリウレタン層と、当該発泡ポリウレタン層に積層してなる非通気層とを備えており、
前記発泡ポリウレタン層は、複数の異なる厚さ部位でもって形成されており、
前記発泡ポリウレタン層は、前記複数の異なる厚さ部位にて、共に、所定の複数の異なる厚さ部位に亘り良好な遮音性能を発揮し得る範囲以内の体積密度を有し、かつ、所定の広い周波数帯域以内にて前記複数の異なる厚さ部位にとって共通な周波数を有する騒音に基づき前記非通気層との間に生ずる空気伝搬及び固体伝搬の各振動を互いに逆位相に変化させるような硬度を有するように形成されている防音体。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記発泡ポリウレタン層は、前記硬度にて、前記非通気層との間に生ずる空気伝搬及び固体伝搬の各振動を互いに逆位相に変化させるような所定の硬度範囲以内の値を有するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の防音体。
【請求項3】
前記所定の硬度範囲は、CS硬度1~CS硬度25と設定されていることを特徴とする請求項2に記載の防音体。
【請求項4】
前記非通気層を介し前記発泡ポリウレタン層に対向するように前記非通気層に積層してなる吸音層を備えることを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の防音体。
【請求項5】
固定型及び可動型を有し当該可動型を前記固定型に係合させて閉じたとき前記可動型と前記固定型との間に非通気層と当該非通気層上に位置する複数の異なる厚さ部位からなる発泡ポリウレタン層とからなる積層構造体の外形形状に対応する空洞形状を有するキャビティを形成する金型を準備して、前記可動型を前記固定型から開いた状態にて前記キャビティの前記固定型側空洞面内に非通気層層を載置する載置工程と、
当該載置工程後、前記可動型を前記固定型に係合させて前記金型を閉じる閉型工程と、
前記金型を閉じた状態にて液状のポリオール及び液状のイソシアネートを混合して発泡させながら所定の体積密度範囲以内の体積密度からなる液状発泡ポリウレタンとして前記金型の前記キャビティ内に対し前記非通気層上にて流出する混合工程と、
前記キャビティ内の前記液状発泡ポリウレタンをその発泡状態のまま硬化させる発泡硬化工程と、
前記液状発泡ポリウレタンの発泡硬化により前記キャビティ内にて前記同一の体積密度を有する発泡ポリウレタン層が、前記非通気層との間に生ずる空気伝搬及び固体伝搬の各振動を互いに逆位相に変化させるような所定の硬度範囲以内の硬度にて前記非通気層上に成形された後、前記金型を開く開型工程と、
当該開型工程後、前記発泡ポリウレタン層と前記非通気層との積層構造体を前記金型の前記キャビティから取り出す取り出し工程とを備えて、
前記発泡ポリウレタン層と前記非通気層との前記積層構造体からなる防音体を製造するようにした防音体の製造方法。
【請求項6】
前記所定の体積密度は、25kg/m
3
~80kg/m
3
であることを特徴とする請求項5に記載の防音体の製造方法。
【請求項7】
前記所定の硬度範囲は、CS硬度1~CS硬度25であることを特徴とする請求項5または6に記載の防音体の製造方法。
【請求項8】
自動車の車体の一部に設けられるサイレンサーであって、
前記車体の一部に装着される発泡ポリウレタン層と、当該発泡ポリウレタン層に積層してなる非通気層とを備えており、
前記発泡ポリウレタン層は、複数の異なる厚さ部位でもって形成されており、
前記発泡ポリウレタン層は、前記複数の異なる厚さ部位にて、共に、所定の複数の異なる厚さ部位に亘り良好な遮音性能を発揮し得る範囲以内の体積密度を有し、かつ、所定の広い周波数帯域以内にて前記複数の異なる厚さ部位にとって共通な周波数を有する騒音に基づき前記非通気層との間に生ずる空気伝搬及び固体伝搬の各振動を互いに逆位相に変化させるような硬度を有するように形成されている自動車用サイレンサー。
【請求項9】
前記発泡ポリウレタン層は、前記硬度にて、前記非通気層との間に生ずる空気伝搬及び固体伝搬の各振動を互いに逆位相に変化させるような所定の硬度範囲以内の値を有するように形成されていることを特徴とする請求項8に記載の自動車用サイレンサー。
【請求項10】
前記所定の硬度範囲は、CS硬度1~CS硬度25と設定されていることを特徴とする請求項8に記載の自動車用サイレンサー。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、遮音や吸音等の防音に適した防音体、その製造方法、及び自動車の車室内への伝搬騒音の防音に適した自動車用サイレンサーに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の防音体においては、下記特許文献1に記載された防音体が提案されている。当該防音体は、ポリウレタンフォーム及び表皮材を備えており、表皮材は、ウレタンフォームの片面に一体的に成形されて、ウレタンフォームと共に、積層体を形成している。
【0003】
ここで、ポリウレタンフォームは、ポリウレタンフォーム原料から得られた発泡体からなるものである。表皮材は、第1の層及び第2の層からなる2層の不織布シートでもって形成されており、第1の層は、非通気膜からなる第2の層を介しポリウレタンフォームに対向している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-196551号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述のように構成してなる防音体は、上述したごとく、ポリウレタンフォーム及び不織布シートからなる表皮材でもって2層積層構造として形成されている。このように形成してなる当該防音体は、1600Hzの周波数を有する騒音に対する遮音性能に優れているのみで、広い周波数帯域に亘る周波数を有する騒音に対しては何ら対策を講じていない。このことは、当該防音体は、周波数1600Hzを有する騒音に対しては防音性能を良好に発揮し得ても、広い周波数帯域の周波数を有する騒音に対しては、良好には発揮し得ないことを意味する。
【0006】
そこで、本発明は、以上のようなことに対処するため、少なくとも発泡ポリウレタン層と非通気層との2層積層構造を有して、広い周波数帯域以内において、当該2層積層構造の発泡ポリウレタン層を構成する複数の異なる厚さ部位にとって共通な周波数を有する騒音に対し、当該各厚さ部位が共に良好な遮音性能を発揮することで、良好な防音性能を発揮するようにした防音体、その製造方法及び自動車用サイレンサーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題の解決にあたり、本発明に係る防音体は、請求項1の記載によれば、
発泡ポリウレタン層(60)と、当該発泡ポリウレタン層に積層してなる非通気層(70)とを備えており、
発泡ポリウレタン層は、複数の異なる厚さ部位でもって形成されており、
発泡ポリウレタン層は、上記複数の異なる厚さ部位にて、共に、所定の複数の異なる厚さ部位に亘り良好な遮音性能を発揮し得る範囲以内の体積密度を有し、かつ、所定の広い周波数帯域以内にて上記複数の異なる厚さ部位にとって共通な周波数を有する騒音に基づき非通気層との間に生ずる空気伝搬及び固体伝搬の各振動を互いに逆位相に変化させるような硬度を有するように形成されている。
【0008】
このように、発泡ポリウレタン層と非通気層との2層積層構造からなる防音体において、発泡ポリウレタン層の複数の異なる厚さ部位が、共に、所定の複数の異なる厚さ部位に亘り良好な遮音性能を発揮し得る範囲以内の体積密度を有する。このため、当該発泡ポリウレタン層と非通気層との2層積層構造からなる防音体は、その複数の異なる厚さ部位にて、共に、良好な遮音性能を発揮し得る。
【0009】
しかも、当該発泡ポリウレタン層は、上述したごとく、所定の広い周波数帯域以内にて複数の異なる厚さ部位にとって共通な周波数を有する騒音に基づき非通気層との間に生ずる空気伝搬及び固体伝搬の各振動を互いに逆位相に変化させるような硬度を有するように形成されている。
【0010】
従って、所定の広い周波数帯域以内にて複数の異なる厚さ部位にとって共通な周波数を有する騒音が当該複数の異なる厚さ部位に入射しても、当該騒音は、発泡ポリウレタン層の硬度のもとに当該発泡ポリウレタン層と非通気層との間に生ずる空気伝搬及び固体伝搬の各振動を互いに逆位相に変化させることにより、非通気層の遮音性能がより一層良好となる。
(【0011】以降は省略されています)

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