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公開番号2024160653
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-14
出願番号2023075889
出願日2023-05-01
発明の名称小形弦楽器
出願人合名会社有賀鉄工所
代理人
主分類G10D 3/14 20200101AFI20241107BHJP(楽器;音響)
要約【課題】従来の弦楽器よりも物理的に小さくすることにより、設置性・携帯性・使用性が向上する弦楽器を提供する。
【解決手段】本発明の弦楽器は、弦巻具107を下駒110の直近に工夫して設置することでヘッド部106を小さくし弦楽器全長117を短くし、弦巻具107に意図しない外力が加わりにくい形状として弦103の調音がずれないようにすることで設置性・携帯性・使用性が向上する弦楽器である。ただし、演奏性を低下させないために指板102の物理的大きさ、弦103の本数、上駒104から下駒110までの長さは従来の楽器と同程度とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
本発明の弦楽器は、従来の弦楽器からの演奏性の低下を少なくするために指板102の物理的大きさ、弦103の本数、上駒104から下駒110までの長さは従来の楽器と同程度とし、ヘッド部106に弦巻具107を具備しないヘッドレスの弦楽器であり、従来のヘッドレスの弦楽器と同様に本体101、ネック部116、指板102、弦103、上駒104、ヘッド部弦固定部105、ヘッド部106、弦巻具107、サドル108とブリッジ109により構成される下駒110を具備し、
弦巻具107は本体101に取り付けられるが本体裏面207から弦巻具調音つまみ部201を操作するように下駒110の直近に配置し、
本体101の本体底面206付近の形状は、弦巻具調音つまみ部201が意図しない外力を受けにくい形状を具備する
ことを特徴とする。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
請求項1の弦楽器であって、サドル108における弦屈折角405が0度より大きくなるように弦巻具107を本体101に設置していることを特徴とする。
【請求項3】
請求項1の弦楽器であって、弦屈折角405により弦103がブリッジ109に容易に接触しない構造のブリッジ109を具備することを特徴とする。
【請求項4】
請求項1の弦楽器であって、ヘッド部106に弦103を固定する小形のヘッド部弦固定具105を具備することを特徴とする。
【請求項5】
請求項1の弦楽器であって、フィンガーガード1201あるいはその派生具を具備することを特徴とする。
【請求項6】
請求項1の弦楽器であって、本体底面206は、ヘッド部106を天上方向に向け、かつ本体底面206を地面方向に向けて安定した設置(以下、単に縦置という。)が可能な形状を具備することを特徴とする。
【請求項7】
請求項1から請求項6を具備するの弦楽器であって、本体101内部に共鳴洞406、サウンドホール112、必要に応じて取り付け可能なサウンドホール蓋1701、調音のためのチューナー113、弦の音を増幅して出力するアンプ出力部202を具備することを特徴とする。
【請求項8】
請求項1の弦楽器であって、ネック部116と一体化してもよい本体101を本体右側面114あるいは本体左側面205のどちらかと本体表面115と本体裏面207と本体底面206と本体101の弦巻具107周囲を一体化して一片とした主本体A4001と、本体側面蓋4002との二片で構成されることを特徴とする。
【請求項9】
請求項1の弦楽器であって、ネック部116と一体化してもよい本体101を本体右側面114と本体左側面205と本体表面115と本体裏面207と本体底面206と本体101の弦巻具107周囲を一体化して一片とした主本体B4201のみで構成されることを特徴とする。
【請求項10】
請求項1の弦楽器であって、弦楽器の本体側面1001が厚さ0.8cmから1.5cm程度であることを特徴とする。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、小形弦楽器に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
ヘッド部に弦巻具107を具備せずに弦楽器全長117を短くしたヘッドレスタイプの弦楽器は、弦楽器全体の中では少数ではあるが特段に希少なものではなく、公知である。ヘッドレスタイプの弦楽器では下駒110側に弦巻具107を設置するが、従来からさまざまに工夫されて設置されている。またヘッド部の弦固定方法も、従来からさまざまに工夫されて設置されている。弦楽器の演奏性を維持しながら携帯性を良くするために弦楽器の本体の一部を脱着構造にしたりネック部116あるは本体101を折り畳みできるようにしたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6114943号公報(段落番号0015、図1)
特開2020-109458号(図3、図4)
特許第5303790号公報(図6)
特許第6094147号公報(段落番号0006、図1~3)
実登3174638号公報(段落番号0005、図2)
特開2023-027381号公報(図6)
特許5024680号公報(段落番号0020、図3)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来から小形にすることで設置性・携帯性・使用性を向上させた弦楽器は考案されているがそれらの考案は、ヘッド部106の小形化が不足、弦巻具107が不用意な外力から保護されておらず調音がずれやすい、不用意な外力が作用し調音がずれにくい弦巻具107であっても調音するときに専用工具を必要とするため手軽ではない、弦楽器の置き場所は演奏場所から距離のある壁にかけるか床に置くための専用のスタンドを用意する不便がある、携帯時は折り畳んで使用時は折り畳みを展開するという労力を要する、携帯および使用時に別部品を脱着する労力を要する、調音ではチューナーや音叉など弦楽器とは別のものを必要とする、多くの弦楽器は薄い板で構成されておりストラップピンの設定箇所は限定されておりまた外力に弱く携帯時は弦楽器より大きく硬めのケースを必要とするなどの課題があった。その他に弦楽器の演奏者によっては弦楽器の音量を小さくする静音化をして周囲の人への影響の低減あるいは小部屋や車内で使用する場合に耳への負荷を低減して欲しいという使用性に対する要求がありこれに対応するという課題がある。
【0005】
本発明は、設置性・携帯性・使用性のそれぞれを最大限に向上させる発明ではなく、演奏しやすさの低下を少なくしながら前記の課題をバランス良く解決する発明である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、演奏しやすさの低下を少なくするために演奏性の要素である指板102の物理的大きさ、弦103の本数、上駒104から下駒110までの長さは従来の楽器と同程度にしながら、下記の手段によって弦楽器全体を小形化し、課題を従来の発明に無くバランスをとって解決している。なお公知のことであるが、一般的に弦楽器の音量は共鳴洞406を具備して演奏音が大きくなるようにしているが、本発明の弦楽器は共鳴洞406の有無を選択して製造可能である。
【0007】
請求項1に係る発明は、弦巻具107を下駒110の直近に配置してヘッド部106を小形化と下駒110から本体底面206の長さを小さくすることで弦楽器全長117を小形化し、弦巻具107は本体裏面207以外は本体101により囲まれており弦巻具調音つまみ部201の周囲には指で操作できる程度の小さな空間を設けることで不用意な外力によって弦巻具調音つまみ部201が動いて調音がずれることを防止し、弦巻具107による調音は専用工具を使用することなく本体裏面207から弦巻具調音つまみ部201を指で操作して行う。
【0008】
請求項2に係る発明は、演奏時に弦103が安定した周波数で振動するために必要な弦屈折角405が従来の多くの弦楽器では10度以上であり本発明も同様の角度を作るものとし、本体表面115に対し弦巻具軸方向401の角度と弦巻具107・本体101・サドル108の相対位置を設定して弦屈折角405を作るが、弦巻具軸垂直方向402に対し弦103の弦巻角403は0度が最も安定した弦巻となり弦巻角403が大きいと弦103が弦巻具107からはずれ弦巻具107は弦巻の機能を損なうことになるが実験の結果では弦巻角403が30度においても弦103が弦巻具107からはずれることはなく弦巻角403が0度から30度程度になるようにする。
【0009】
請求項3に係る発明は、弦103付近のブリッジ109に凹状のブリッジくぼみ501を設けて弦103がブリッジ109に接触しにくい構造とするもので、特に下駒110と弦巻具107の相対位置によっては弦屈折角405が大きくなるためブリッジくぼみ501が必要とする。
【0010】
請求項4に係る発明は、弦楽器全長117を小さくするために小形のヘッド部弦固定具105をヘッド部106に取り付けるが、従来技術のように弦固定具105を単に穴あるいはスリットとしてその穴あるいはスリットに弦103を通し弦103に穴あるいはスリットよりも大きな結び目を作り弦103抜けないようにする方法や穴あるいはスリットを利用して弦103を結ぶ方法や穴に弦103を通してその穴にくさび上のピンを差し込む方法の他に、図6から図8に示すように弦103には弦固定結び目803を施し鳩目や金属管や樹脂管のヘッド部弦固定具105を取り付けた脱着可能な弦固定具台601を用いヘッド部には弦103が接触しないように凹形のヘッド部くぼみ602を設け弦固定具台601が不用意にヘッド部106から脱落することを防止する弦固定具台脱落防止具603をネック部116に接着などにより固定しヘッド部106のネック部116内部は弦固定結び目803を収納する弦通し穴A203と弦通し穴B204と弦穴補強具801によって構成され弦通し穴A203と弦通し穴B204の一部をネック部厚み方向804に対し斜めにすることで弦穴付近ネック部802が薄くなって破損しやすくなることを防止し、ヘッド部106が若干大きくなるが図9のようにヘッド部弦高さ調整具901を演奏者の必要に応じて付け加えてヘッド部弦高902を高くすることが可能な方法がある。
(【0011】以降は省略されています)

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