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公開番号2024151503
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023064881
出願日2023-04-12
発明の名称電子機器、電子楽器、制御方法及びプログラム
出願人カシオ計算機株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類G10G 3/04 20060101AFI20241018BHJP(楽器;音響)
要約【課題】録音データを途中から再生する際に再生開始までにかかる時間を短縮する。
【解決手段】電子楽器の制御部は、演奏者による演奏操作に応じて設定される設定値を含む演奏パラメータに関する第1コマンド(演奏コマンド)を録音データとして順次記録していく際に、録音データにおける所定時間毎に演奏パラメータの最新の設定値を取得し、前記所定時間毎に前記最新の設定値を含む第2コマンド(周期コマンド)を記録するように制御する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
演奏者による演奏操作に応じて設定される設定値を含む演奏パラメータに関する第1コマンドを録音データとして順次記録していく際に、前記録音データにおける所定時間毎に前記演奏パラメータの最新の設定値を取得し、前記所定時間毎に前記最新の設定値を含む第2コマンドを記録するように制御する制御部、
を備える電子機器。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記制御部は、
前記録音データに基づく演奏再生時に、シーク操作により指定された再生開始位置から前記所定時間分遡った位置から前記再生開始位置までの前記録音データを読み出し、
読み出した前記録音データの前記第1コマンド及び前記第2コマンドに基づいて、前記再生開始位置における演奏の再生を制御する、
請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記制御部は、
前記録音データに基づく演奏再生時に、シーク操作により指定された再生開始位置の直前の前記第2コマンドの位置から前記再生開始位置までの前記録音データを読み出し、
読み出した前記録音データの前記第1コマンド及び前記第2コマンドに基づいて、前記再生開始位置における演奏の再生を制御する、
請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記制御部は、
互いに異なる前記演奏パラメータに基づく前記第2コマンドを前記所定時間内に分散させて記録する、
請求項2に記載の電子機器。
【請求項5】
前記制御部は、
前記録音データに基づく演奏再生を開始した後は、前記録音データの前記第2コマンドを読み込まないように制御する、
請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】
演奏者による演奏操作に応じて設定される設定値を含む演奏パラメータに関する第1コマンドを録音データとして順次記録していく際に、前記録音データにおける所定時間毎に前記演奏パラメータの最新の設定値を取得し、前記所定時間毎に前記最新の設定値を含む第2コマンドを記録するように制御する制御部、
を備える電子楽器。
【請求項7】
コンピュータが、
演奏者による演奏操作に応じて設定される設定値を含む演奏パラメータに関する第1コマンドを録音データとして順次記録していく際に、前記録音データにおける所定時間毎に前記演奏パラメータの最新の設定値を取得し、前記所定時間毎に前記最新の設定値を含む第2コマンドを記録するように制御する、
制御方法。
【請求項8】
コンピュータを、
演奏者による演奏操作に応じて設定される設定値を含む演奏パラメータに関する第1コマンドを録音データとして順次記録していく際に、前記録音データにおける所定時間毎に前記演奏パラメータの最新の設定値を取得し、前記所定時間毎に前記最新の設定値を含む第2コマンドを記録するように制御する制御部、
として機能させるためのプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器、電子楽器、制御方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電子楽器における演奏を録音する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
電子楽器において演奏を録音する場合の録音方式としては、特許文献1に記載のように、演奏による楽音波形をオーディオデータとして記録する方式の他、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)等の所定の規格を用いた、演奏者による演奏操作に応じたコマンド(演奏コマンド)を記録する方式がある。演奏コマンドを記録する方式は、オーディオデータを記録する場合に比べて記録するデータ量が小さく抑えられる。
【0004】
演奏コマンドは、例えば、操作子の操作状態(押鍵/離鍵状態)の変更、ペダルの踏下状態の変更、エフェクトの設定変更等、演奏操作によって設定値を変更可能な演奏パラメータの設定値の変更に関するコマンドである。そこで、図13に示すように、従来、録音データの先頭に、演奏操作に応じて演奏パラメータの録音開始時における設定値を記録しておき、先頭からユーザのシーク操作等によって指定された再生開始位置Pまでのデータ(各種演奏パラメータの設定値)を読み出すことで、各パラメータの再生開始位置Pにおける設定状態を把握して、再生開始位置Pにおける演奏を再現できるようにしている。つまり、全ての演奏パラメータの初期の設定値はデータの先頭のみに設定されており、録音の途中に演奏パラメータの何れかの演奏コマンドを記録する場合は、その演奏パラメータの設定値のみが変更されるため、再生開始時には先頭のデータのみを読み出すのではなく、先頭からユーザのシーク操作等によって指定された再生開始位置Pまでのデータを全て読み出すことが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-39261号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、録音データが膨大になると、例えば、データ終端に近い位置から再生を開始する場合、先頭から再生開始位置Pまでの録音データを全て読み出すまでに時間がかかってしまう。また、再生開始位置Pを動かすたびに読み出し時間がかかってしまい、使い勝手が悪いものとなってしまう。
【0007】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、録音データの途中から演奏を再生する際に再生開始までにかかる時間を短縮することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の電子機器は、
演奏者による演奏操作に応じて設定される設定値を含む演奏パラメータに関する第1コマンドを録音データとして順次記録していく際に、前記録音データにおける所定時間毎に前記演奏パラメータの最新の設定値を取得し、前記所定時間毎に前記最新の設定値を含む第2コマンドを記録するように制御する制御部、
を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、録音データの途中から演奏を再生する際に再生開始までにかかる時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明に係る電子楽器の機能的構成を示すブロック図である。
図1の制御部により実行される全体制御処理の流れを示すフローチャートである。
図2の録音状態切替制御処理の流れを示すフローチャートである。
第1の実施形態における図2の周期コマンド生成処理(周期コマンド生成処理A)の流れを示すフローチャートである。
図2の鍵盤制御処理の流れを示すフローチャートである。
図2のペダル制御処理の流れを示すフローチャートである。
図2のエフェクト制御処理の流れを示すフローチャートである。
図2の録音データ記録処理の流れを示すフローチャートである。
図2のシーク処理の流れを示すフローチャートである。
図2の全体制御処理により記録される録音データの構成及び当該録音データの再生開始位置Pから演奏を再生するために読み出すデータ範囲を示す図である。
第2の実施形態における図2の周期コマンド生成処理(周期コマンド生成処理B)の流れを示すフローチャートである。
周期コマンドを分散した録音データの構成及び当該録音データの再生開始位置Pから演奏を再生するために読み出すデータ範囲を示す図である。
従来の録音データの構成及び当該録音データの再生開始位置Pから演奏を再生するために読み出すデータ範囲を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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