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公開番号2024161273
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-15
出願番号2024154249,2020119703
出願日2024-09-06,2020-07-13
発明の名称電子演奏装置
出願人株式会社エフノート
代理人個人
主分類G10H 1/00 20060101AFI20241108BHJP(楽器;音響)
要約【課題】打撃強度によらず付加要素を適用して出力波形データを生成することによって、記憶する波形データの情報量や編集作業時間を短縮させながら、演奏の単調性をごく自然に回避することができる電子演奏装置を提供する。
【解決手段】打撃強度毎の波形データを記憶する記憶手段1と、打撃時の検出信号を送信可能な検出手段2と、検出信号の打撃強度に応じた波形データを出力可能な出力手段3とを具備した電子演奏装置において、記憶手段1は、人間または自然楽器が本来有するばらつきの要素を抽出した付加要素を記憶するとともに、出力手段3は、記憶手段1で記憶された波形データに付加要素を付加して生成された出力波形データを出力可能とされたものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
自然楽器を打撃した際に得られた打撃強度毎の波形データを予め記憶する記憶手段と、
演奏時に打撃し得る打撃部と、
前記打撃部に対する演奏時の打撃を検出し得るとともに、少なくとも当該打撃時の打撃強度に関わる検出信号を送信可能な検出手段と、
前記検出手段から前記検出信号を受信したことを条件として、前記記憶手段で記憶された波形データのうち前記検出信号の打撃強度に応じた波形データを出力可能な出力手段と、
を具備した電子演奏装置において、
前記記憶手段は、人間または自然楽器が本来有するばらつきの要素を抽出した付加要素を記憶するとともに、前記出力手段は、前記記憶手段で記憶された前記波形データに前記付加要素を付加して生成された出力波形データを出力可能とされたことを特徴とする電子演奏装置。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
前記付加要素は、複数の波形データに基づき生成されたことを特徴とする請求項1記載の電子演奏装置。
【請求項3】
前記記憶手段は、互いに異なる複数の前記付加要素が記憶されるとともに、複数の打撃強度に対し、互いに異なる前記付加要素をそれぞれ付加させることを特徴とする請求項1記載の電子演奏装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、打撃強度に応じた波形データを出力可能な電子演奏装置に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
通常の電子演奏装置は、アコースティックドラムやアコースティックシンバル等の特定の自然楽器について、予め打撃時の波形データを記憶しておき、演奏時の打撃を検出したとき、予め記憶された波形データを出力するよう構成されている。この場合、例えばロール演奏時(打撃面を細かく連打して演奏)、同一の波形データが単に繰り返し出力されることとなり、演奏が単調である印象を受ける虞があった。
【0003】
そこで、従来、例えば特許文献1にて開示されているように、自然楽器について予め打撃強度毎に複数の波形データを記憶しておき、演奏時に打撃強度に応じた波形データを予め定められたアルゴリズム(乱数)に従って選択して出力する電子演奏装置が提案されている。かかる従来技術によれば、ロール演奏時の単調性を回避することができるとともに、自然楽器により近い打撃音を電子的に作り出すことができる。また、従来、例えば特許文献2には、基準波形と残差波形とを合成して、楽音波形信号を得ることができる楽音発生装置について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-30474号公報
特開昭61-9693号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来技術(特許文献1で開示された従来技術)においては、演奏の単調性を回避することができると思われるものの、自然楽器について予め打撃強度毎に複数の波形データを記憶しておく必要があるため、大きなメモリ領域の記憶手段が必要とされてしまう。また、打撃強度毎の波形データは、それぞれ演奏に最適な状態に編集する必要があるため、編集作業に熟練を要するとともに、編集作業に膨大な時間が必要とされてしまうという不具合がある。
【0006】
さらに、上記の別の従来技術(特許文献2で開示された従来技術)においては、例えばフィルタやタイミングをずらして残差波形を変化させ、基準波形に加算した場合であっても、残差波形には人間や自然楽器が本来有するばらつきの要素は含まれないため、楽音の表情は変化することはなく、連打した場合に似通って聞こえてしまうという不具合がある。特に、かかる従来技術においては、弱打であれば柔らかい音の残差データ、強打であれば鋭い音の残差データというように、強度グループ毎に残差データを生成する必要があった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、打撃強度によらず付加要素を適用して出力波形データを生成することによって、記憶する波形データの情報量や編集作業時間を短縮させながら、演奏の単調性をごく自然に回避することができる電子演奏装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の発明は、自然楽器を打撃した際に得られた打撃強度毎の波形データを予め記憶する記憶手段と、演奏時に打撃し得る打撃部と、前記打撃部に対する演奏時の打撃を検出し得るとともに、少なくとも当該打撃時の打撃強度に関わる検出信号を送信可能な検出手段と、前記検出手段から前記検出信号を受信したことを条件として、前記記憶手段で記憶された波形データのうち前記検出信号の打撃強度に応じた波形データを出力可能な出力手段とを具備した電子演奏装置において、前記記憶手段は、人間または自然楽器が本来有するばらつきの要素を抽出した付加要素を記憶するとともに、前記出力手段は、前記記憶手段で記憶された前記波形データに前記付加要素を付加して生成された出力波形データを出力可能とされたことを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の電子演奏装置において、前記付加要素は、複数の波形データに基づき生成されたことを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の電子演奏装置において、前記記憶手段は、互いに異なる複数の前記付加要素が記憶されるとともに、複数の打撃強度に対し、互いに異なる前記付加要素をそれぞれ付加させることを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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