TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2024152588
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2023220117,2023542702
出願日
2023-12-26,2023-04-15
発明の名称
シングルリード向け木管楽器用リガチャー
出願人
個人
代理人
個人
主分類
G10D
9/02 20200101AFI20241018BHJP(楽器;音響)
要約
【課題】優れた音質を確保しつつ、シンプルで、デザイン性に優れた構造であり、装着が簡便で、演奏中のずれが抑制可能であり、分解性及びメインテナンス性に優れたリガチャーを提供する。
【解決手段】シングルリード向け木管楽器用リガチャー10は、マウスピースMPに対して固定されるベース部12、リードRをマウスピースのテーブル面Tに対して押付ける押付プレート部14及びベース部に螺合する締付ネジ部16を有する。押付プレート部は、厚み方向に貫通するバカ穴部及びバカ穴部から下方に傾斜するように延在する一対の押付部20を有する。ベース部は、締付ネジ部が螺合可能なネジ穴部22を有する。押付プレート部は、ベース部上方に位置し、テーブル面の延び方向に沿う。締付ネジ部は、バカ穴部を貫通してネジ穴部に対して締め付けられ、押付部は、リード上面に対して点接触又は線接触で押付けられ、リードをマウスピースに対して押付固定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
マウスピースのテーブル面に沿って設けられるリードの幅方向に跨り、マウスピースに対して固定されるベース部と、リードをマウスピースのテーブル面に対して押付ける押付プレート部と、該ベース部に螺合する締付ネジ部とを有し、前記押付プレート部は、厚み方向に貫通するバカ穴部と、該バカ穴部から下方に傾斜するように延在する、少なくとも1つの押付部とを有し、前記ベース部は、前記締付ネジ部が螺合可能なネジ穴部を有し、 前記押付プレート部は、マウスピースの前記ベース部が設けられる位置において、前記ベース部の上方に位置し、テーブル面の延び方向に沿って設けられ、
前記締付ネジ部が前記バカ穴部を貫通し、前記ネジ穴部に対して締め付けられることにより、前記押付部がリードの上面に対して、点接触または線接触の態様で押付けられることにより、リードをマウスピースに対して押付固定可能とする、ことを特徴とする、シングルリード向け木管楽器用リガチャー。
続きを表示(約 2,600 文字)
【請求項2】
前記押付部は、前記バカ穴部を挟んで互いに逆方向に延在する、一対の押付部により構成され、 前記押付プレート部は、マウスピースの前記ベース部が設けられる位置において、前記ベース部の上方に位置し、前記ベース部の幅を上方から跨ぐように、テーブル面の延び方向に沿って設けられ、前記押付プレート部が前記一対の押付部を介してリードをマウスピースに対して押付け可能とし、
前記押付プレート部は、前記バカ穴部が設けられ、かつ前記ベース部の幅より長い中央部を有し、前記一対の押付部はそれぞれ、前記中央部の対応する端部から下方に延在する脚部を有し、該脚部の下端に、前記押付部がリードの上面に対して、点接触または線接触の態様で押付可能な押付面が設けられ、
前記一対の押付部それぞれは、前記脚部を一対有し、各脚部はリードの幅方向内で、リードの幅方向に互いに遠ざかるように斜め下方に延びる、請求項1にシングルリード向け木管楽器用リガチャー。
【請求項3】
マウスピースのテーブル面に沿って設けられるリードの幅方向に跨り、マウスピースに対して固定されるベース部と、リードをマウスピースのテーブル面に対して押付ける押付プレート部と、該ベース部に螺合する締付ネジ部とを有し、前記押付プレート部は、厚み方向に貫通するバカ穴部と、該バカ穴部から延在する、少なくとも1つの押付部とを有し、前記ベース部は、前記締付ネジ部が螺合可能なネジ穴部を有し、前記押付プレート部は、マウスピースの前記ベース部が設けられる位置において、前記ベース部の上方に位置し、テーブル面の延び方向に沿って設けられ、前記締付ネジ部が前記バカ穴部を貫通し、前記ネジ穴部に対して締め付けられることにより、前記押付プレート部が前記押付部を介してリードをマウスピースに対して押付け可能とし、
前記ベース部は、マウスピースの外周面を覆う環状に形成され、前記締付ネジ部により前記ベース部に対して締め付けることにより、前記ベース部が、リードの幅方向のエッジ部または、マウスピースの直径方向反対部に押し付けられ、
前記環状ベース部は、純銀製であり、外周側面には、各々平面または曲面からなる多面部からなる不規則模様が環状に形成され、互いに隣接する多面部は、マウスピースと同心状の同一円筒面内に包含されないように凹凸状に設けられ、前記多面部の各々は、曲面上で多角形を構成し、互いに隣接する多面部は、多角形の辺を共有する、ことを特徴とする、シングルリード向け木管楽器用リガチャー。
【請求項4】
マウスピースのテーブル面に沿って設けられるリードの幅方向に跨り、マウスピースに対して固定されるベース部と、リードをマウスピースのテーブル面に対して押付ける押付プレート部と、該ベース部に螺合する締付ネジ部とを有し、前記押付プレート部は、厚み方向に貫通するバカ穴部と、該バカ穴部から延在する、少なくとも1つの押付部とを有し、前記ベース部は、前記締付ネジ部が螺合可能なネジ穴部を有し、前記押付プレート部は、マウスピースの前記ベース部が設けられる位置において、前記ベース部の上方に位置し、テーブル面の延び方向に沿って設けられ、前記締付ネジ部が前記バカ穴部を貫通し、前記ネジ穴部に対して締め付けられることにより、前記押付プレート部が前記押付部を介してリードをマウスピースに対して押付け可能とし、
前記締付ネジ部は、前記押付プレートに固定され、かつ上方に延びる雄ねじ部に螺合するナット部である、ことを特徴とするシングルリード向け木管楽器用リガチャー。
【請求項5】
ラバー製マウスピースのテーブル面に沿って設けられるリードの幅方向に跨り、ラバー製マウスピースに対して固定されるベース部と、リードをラバー製マウスピースのテーブル面に対して押付ける押付プレート部と、該ベース部に螺合する締付ネジ部とを有し、前記押付プレート部は、厚み方向に貫通するバカ穴部と、該バカ穴部から延在する、少なくとも1つの押付部とを有し、前記ベース部は、前記締付ネジ部が螺合可能なネジ穴部を有し、前記押付プレート部は、ラバー製マウスピースの前記ベース部が設けられる位置において、前記ベース部の上方に位置し、テーブル面の延び方向に沿って設けられ、前記締付ネジ部が前記バカ穴部を貫通し、前記ネジ穴部に対して締め付けられることにより、前記押付プレート部が前記押付部を介してリードをラバー製マウスピースに対して押付け可能とし、
前記押付部は、前記バカ穴部を挟んで互いに逆方向に延在する、一対の押付部により構成され、前記押付プレート部は、ラバー製マウスピースの前記ベース部が設けられる位 置において、前記ベース部の上方に位置し、前記ベース部の幅を上方から跨ぐように、テーブル面の延び方向に沿って設けられ、前記押付プレート部が前記一対の押付部を介してリードをラバー製マウスピースに対して押付け可能とし、
前記ベース部の対向する縁部それぞれには、他方に向かって下方に傾斜して延びる凸状部が設けられ、ラバー製マウスピースのテーブル面近傍下方の外周面には、該凸状部が嵌合可能な長溝が、設けられ、前記ベース部の凸状部が前記長溝に嵌合する際、前記ベース部とラバー製マウスピースのテーブル面との間には、スペースが形成されるように、前記対向する縁部間の部分は、ラバー製マウスピースの円弧より半径の小さいアーチ状断面が前記縁部の延び方向に一定に形成される、ことを特徴とするシングルリード向け木管楽器用リガチャー。
【請求項6】
前記テーブル面のマウスピースの咥え部側端から咥え部に向かって、フェイシング面が設けられ、前記テーブル面はマウスピースの咥え部側の端に向かって下方に傾斜する一方、前記フェイシング面は、咥え部側の端から上方に傾斜し、前記テーブル面と前記フェイシング面との境界部が凹部の底部を形成する場合において、
前記長溝は、マウスピースの楽器本体接続部側の端部に抜ける一方、マウスピースの咥え部側の端部は、前記凹部の底部より咥え部側の端部側に延びる、請求項5に記載のシングルリード向け木管楽器用リガチャー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シングルリード向け木管楽器用リガチャーに関し、より詳細には、優れた音質を確保しつつ、シンプルで、デザイン性に優れた構造であり、装着が簡便で、演奏中のずれが抑制可能であり、分解性、メインテナンス性に優れたシングルリード向け木管楽器用リガチャーに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、サキソフォーン、クラリネット等の木管楽器は、クラシック演奏だけでなく、ジャズ、ポップス、演歌演奏においても多用されている。
このような木管楽器は、通常、リガチャーによりリードをマウスピースに締め付け固定し、リードの振動音を楽器で増幅させて演奏される。
より詳細には、マウスピースは、リードの裏面の一方の端部側を当接固定するテーブル面と、テーブル面からティップに向かって傾斜状に延びるフェイシングとを有し、くわえ部側において、裏面の他方の端部との間にティップオープニングを形成することにより、ティップオープニングに息を吹き込むことにより、リードを片持ち梁状に上下振動させて発音可能とする。
【0003】
木管楽器の中でもサキソフォン向けのマウスピースには、メタル製、ラバー製、木製、陶器製等多種材質があるとともに、リガチャーも材質、構造において多種用いられ、クラシック、ジャズ等音楽ジャンルに応じて、使い分けられている。
このようなシングルリード向け木管楽器のリガチャーとして、たとえば、特許文献1に開示のようなタイプがある。
【0004】
このリガチャーは、リードが動かないように、リードとマウスピースとを締め付けるためのリガチャーであって、リードとマウスピースとを巻回するための金属製、たとえば、真鍮製の薄板部と、マウスピースを挟んでリードに対向する位置で薄板部の両端の締め付けを行なう締め付け部と、リードに対して突出し、その先端でリードに接触する突出部と、突出部の近傍における薄板部の曲げ強度を補強することでリードと薄板部との接触を回避するために、突出部が設けられた薄板部の面と対向する面に設けられ、歌口側からみて横手方向に、突出部の最外端よりも両側に張り出した形状の補強材と、を備え、補強材は、薄板部のリード側の面に設けられた穴の周囲に付加され、補強材を取り付ける薄板部の面を略平面に形成し、締め付け部は、ねじ穴と円筒部とねじとで、マウスピースを挟んでリードに対向する位置で薄板部の両端の締め付けを行なう。
このような構成のリガチャーによれば、強く締め付けても、リードのエッジ部分にリガチャーが触れることがなく、所望の音を出すことができると記載されているが、リガチャーがリードに対して、リードの長手方向にリガチャーの幅方向全体に亘って面接触し、敢えて点接触を排除している。
【0005】
しかしながら、特許文献2、特許文献3に記載されているように、楽器の演奏の際の音量ではなく、音質の観点からは、リガチャーのリードに対する接触面積は小さいほど好ましく、この点において、面接触でなく、線接触または点接触がよい。
この点、特許文献4には、別のリガチャーが開示されている。
【0006】
このリガチャーは、マウスピースのテーブル面に沿って設けられるリードの幅方向に跨り、マウスピースに対して固定されるベース部と、リードをマウスピースのテーブル面に対して押付ける押付プレート部と、ベース部に螺合する締付ネジ部とを有し、押付プレート部は、締付ネジ部が厚み方向に貫通するバカ穴部と、バカ穴部を挟んで互いに逆方向に延在する、一対の押付部とを有し、ベース部は、締付ネジ部が螺合可能なネジ穴部を有し、押付プレート部は、リードとベース部の間のスペースに設けられ、リードの表皮部の湾曲おもて面に対してテーブル面の延び方向に面接触するように設けられ、締付ネジ部がネジ穴部に対して締め付けられることにより、押付プレート部がリードをマウスピースに対して押付け可能とするようになっている。
【0007】
このリガチャーの場合、押圧プレートによりリードとの接触面積を小さくすることが可能であるが、押圧プレートがベース部とリードとの間のスペース、すなわち、ベース部の下方に設けられることから、全体構造が大型でやぼったく、重く、マウスピースにリードを当てた状態での装着が不便で、演奏中にマウスピースの楽器に対する差し込み深さを調整するのに、指でリガチャーを握ってマウスピースの長手方向を中心に回転すると、リガチャーのリードに固定位置がずれて、演奏に支障が生じることがある。
【0008】
さらに、押圧プレートがリガチャーとリードとの間の狭いスペースに設けられ、構造が複雑であることに起因して、雌ネジがリガチャー本体に対してロウ付けされており、リガチャー自体の分解性、および分解して洗浄等のメインテナンス性も不便であるとともに、リガチャー本体がロウ付けによる熱の影響で、柔らかくなってしまい、音質に対する悪影響を引き起こすことがある。
特許第4695225号
US 2004/0177743 A1
米国特許第5000073号
US 2014/0305279 A1
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
以上より、本発明の目的は、優れた音質を確保しつつ、シンプルで、デザイン性に優れた構造であり、装着が簡便で、演奏中のずれが抑制可能であり、分解性、メインテナンス性に優れたシングルリード向け木管楽器用リガチャーを提供することにある。
本発明の目的は、シンプルで、デザイン性に優れた構造でありながら、音質を向上可能なシングルリード向け木管楽器用リガチャーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を達成するために、本発明のシングルリード向け木管楽器用リガチャーは、
マウスピースのテーブル面に沿って設けられるリードの幅方向に跨り、マウスピースに対して固定されるベース部と、リードをマウスピースのテーブル面に対して押付ける押付プレート部と、該ベース部に螺合する締付ネジ部とを有し、前記押付プレート部は、厚み方向に貫通するバカ穴部と、該バカ穴部から下方に傾斜するように延在する、少なくとも1つの押付部とを有し、前記ベース部は、前記締付ネジ部が螺合可能なネジ穴部を有し、 前記押付プレート部は、マウスピースの前記ベース部が設けられる位置において、前記ベース部の上方に位置し、テーブル面の延び方向に沿って設けられ、
前記締付ネジ部が前記バカ穴部を貫通し、前記ネジ穴部に対して締め付けられることにより、前記押付部がリードの上面に対して、点接触または線接触の態様で押付けられることにより、リードをマウスピースに対して押付固定可能とする、構成としている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
音響装置
20日前
個人
メディカルコントローラー
20日前
合名会社有賀鉄工所
小形弦楽器
14日前
合名会社有賀鉄工所
弦楽器用指板
14日前
合名会社有賀鉄工所
弦楽器用ストラップ
14日前
東芝テック株式会社
マスキング装置
29日前
カシオ計算機株式会社
筐体及び楽器
22日前
株式会社スリック
電子オルゴール装置
22日前
ヤマハ株式会社
シンバルの保持構造及び保持具
7日前
ソフトバンクグループ株式会社
電子機器
28日前
ソフトバンクグループ株式会社
電子機器
28日前
岐阜プラスチック工業株式会社
吸音構造体及びその製造方法
7日前
株式会社HOWA
防音体、その製造方法及び自動車用サイレンサー
7日前
ソフトバンクグループ株式会社
電子機器
1か月前
株式会社コルグ
弦楽器の調律機構、弦楽器、電気弦楽器
7日前
amptalk株式会社
プログラム、会話要約装置、および会話要約方法
28日前
ソフトバンクグループ株式会社
行動制御システム
6日前
ソフトバンクグループ株式会社
行動制御システム
20日前
ソフトバンクグループ株式会社
行動制御システム
20日前
ソフトバンクグループ株式会社
行動制御システム
20日前
株式会社日本知財総合研究所
音波処理装置、音波処理方法、及びデータ構造
7日前
ソフトバンクグループ株式会社
行動制御システム
29日前
ソフトバンクグループ株式会社
エージェントシステム
29日前
トヨタ紡織株式会社
制振シート
20日前
ソフトバンクグループ株式会社
エージェントシステム
29日前
ソフトバンクグループ株式会社
エージェントシステム
29日前
株式会社エフノート
電子演奏装置
13日前
個人
楽譜を描画するための情報処理装置、楽譜生成方法およびプログラム
20日前
株式会社東芝
音声入力支援プログラム及び音声入力支援装置
28日前
ソフトバンクグループ株式会社
情報処理システム、及びプログラム
20日前
ソフトバンクグループ株式会社
情報処理システム、及びプログラム
20日前
LINEヤフー株式会社
対話システム、プログラムおよび対話方法
1日前
横浜ゴム株式会社
水中音響材の被取り付け面への取り付け構造および水中音響材
20日前
株式会社イノアックコーポレーション
吸音ボード
28日前
Strings Audio Lab合同会社
弦楽器励振装置及び、振動伝達部並びに弦楽器励振システム
20日前
日本電信電話株式会社
音源信号推定装置、音源信号推定方法、プログラム
14日前
続きを見る
他の特許を見る