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公開番号
2024162042
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-21
出願番号
2023077200
出願日
2023-05-09
発明の名称
吸音構造体及びその製造方法
出願人
岐阜プラスチック工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G10K
11/16 20060101AFI20241114BHJP(楽器;音響)
要約
【課題】より広域での周波数の吸音性に優れた吸音構造体を提供する。
【解決手段】複数の中空部が並設された中空板材からなる吸音構造体20であって、一方の主面20aには中空部の内外を連通する連通孔30が形成され、中空部は、第1中空部と、第1中空部より容積の小さい第2中空部を備え、第2中空部では、中空板材の厚みが第1中空部より薄く形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の中空部が並設された中空板材からなる吸音構造体であって、
一方の主面には前記中空部の内外を連通する連通孔が形成され、
前記中空部は、第1中空部と、前記第1中空部より容積の小さい第2中空部を備え、
前記第2中空部では、前記中空板材の厚みが前記第1中空部より薄く形成されていることを特徴とする吸音構造体。
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【請求項2】
複数の前記第1中空部が形成された第1領域と、複数の前記第2中空部が形成されて前記第1領域より厚みが薄い第2領域を備え、
前記第1領域及び前記第2領域には、複数の前記連通孔が形成され、
前記第1領域での前記連通孔の密度は、前記第2領域での前記連通孔の密度より低いことを特徴とする請求項1に記載の吸音構造体。
【請求項3】
複数の前記第1中空部が形成された第1領域と、複数の前記第2中空部が形成されて前記第1領域より厚みが薄い第2領域とを備え、
前記第1領域及び前記第2領域には、複数の前記連通孔が形成され、
前記第2領域での前記連通孔の形成ピッチは、前記第1領域での前記連通孔の形成ピッチより小さいことを特徴とする請求項1に記載の吸音構造体。
【請求項4】
複数の中空部が並設された吸音構造体の製造方法であって、
複数の第1中空部が並設された第1領域と、前記第1中空部より容積の小さい複数の第2中空部が並設された第2領域とを有する中空構造体を形成する中空構造体形成工程と、
前記中空構造体の一方の主面に、前記中空部の内外を連通する連通孔を形成する連通孔形成工程と、
を備えていることを特徴とする吸音構造体の製造方法。
【請求項5】
前記中空構造体形成工程では、厚みが異なる複数の領域を有する前記中空構造体を形成し、
前記連通孔形成工程では、前記中空構造体の厚みが薄い前記第2領域での前記連通孔の形成ピッチが、前記第2領域より前記中空構造体の厚みが厚い前記第1領域での前記連通孔の形成ピッチより小さくなるように形成することを特徴とする請求項4に記載の吸音構造体の製造方法。
【請求項6】
前記中空構造体形成工程は、真空成形された凹凸シート材を折り畳んで複数の中空部が並設された中空板材を形成する折り畳み工程と、
前記中空板材の少なくとも一方の主面における一部の領域を押圧して、厚みが異なる複数の領域を有する前記中空構造体を成形する成形工程と、
を備えていることを特徴とする請求項4に記載の吸音構造体の製造方法。
【請求項7】
前記連通孔形成工程では、開口面積が同一の前記連通孔を形成することを特徴とする請求項4~6のいずれか一項に記載の吸音構造体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸音構造体及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
複数の中空部が並設された中空板状の吸音構造体が知られている。例えば、特許文献1に記載の吸音構造体を形成する中空板材は、中空部としての六角柱形状のセルを区画する側壁部と、側壁部の両端部においてセルを閉塞する一対の閉塞壁とを有している。一方の閉塞壁に形成された連通孔から各セルの内部に音圧が入ることによって音圧が低減されることで吸音性能が発揮される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-65026号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、一定の周波数領域で吸音率が高いといったことだけでなく、広い周波数領域での良好な吸音性能が要求される。特許文献1に記載の吸音構造体は、広い周波数領域での良好な吸音性能といった観点からは改善の余地があるものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明の吸音構造体は、複数の中空部が並設された中空板材からなる吸音構造体であって、一方の主面には前記中空部の内外を連通する連通孔が形成され、前記中空部は、第1中空部と、前記第1中空部より容積の小さい第2中空部を備え、前記第2中空部では、前記中空板材の厚みが前記第1中空部より薄く形成されている。
【0006】
上記の構成において、複数の前記第1中空部が形成された第1領域と、複数の前記第2中空部が形成されて前記第1領域より厚みが薄い第2領域を備え、前記第1領域及び前記第2領域には、複数の前記連通孔が形成され、前記第1領域での前記連通孔の密度は、前記第2領域での前記連通孔の密度より低いことが好ましい。
【0007】
上記の構成において、複数の前記第1中空部が形成された第1領域と、複数の前記第2中空部が形成されて前記第1領域より厚みが薄い第2領域とを備え、前記第1領域及び前記第2領域には、複数の前記連通孔が形成され、前記第2領域での前記連通孔の形成ピッチは、前記第1領域での前記連通孔の形成ピッチより小さいことが好ましい。
【0008】
上記の課題を解決するため、本発明の吸音構造体の製造方法は、複数の中空部が並設された吸音構造体の製造方法であって、複数の第1中空部が並設された第1領域と、前記第1中空部より容積の小さい複数の第2中空部が並設された第2領域とを有する中空構造体を形成する中空構造体形成工程と、前記中空構造体の一方の主面に、前記中空部の内外を連通する連通孔を形成する連通孔形成工程と、を備えている。
【0009】
上記の構成において、前記中空構造体形成工程では、厚みが異なる複数の領域を有する前記中空構造体を形成し、前記連通孔形成工程では、前記中空構造体の厚みが薄い前記第2領域での前記連通孔の形成ピッチが、前記第2領域より前記中空構造体の厚みが厚い前記第1領域での前記連通孔の形成ピッチより小さくなるように形成することが好ましい。
【0010】
上記の構成において、前記中空構造体形成工程は、真空成形された凹凸シート材を折り畳んで複数の中空部が並設された中空板材を形成する折り畳み工程と、前記中空板材の少なくとも一方の主面における一部の領域を押圧して、厚みが異なる複数の領域を有する前記中空構造体を成形する成形工程と、を備えていることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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