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公開番号
2024166681
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-29
出願番号
2023082929
出願日
2023-05-19
発明の名称
試験装置
出願人
アンリツ株式会社
代理人
弁理士法人有我国際特許事務所
主分類
G01R
29/10 20060101AFI20241122BHJP(測定;試験)
要約
【課題】フィールド試験とほぼ同等の複数の基地局とDUTとの通信環境の構築が可能な試験装置を提供する。
【解決手段】被試験アンテナを有するDUT100の通信性能を測定する試験装置であって、周囲の電波環境に影響されない内部空間を有する電波暗箱と、内部空間に収容され、DUTの通信性能を測定するための無線信号を被試験アンテナとの間で送信または受信する試験用アンテナと、アジマス方向に回転移動可能でありかつDUTに対して等距離にて試験用アンテナをエレベーション方向に回転移動可能にそれぞれ支持するメインステージ70およびサブステージ80を備えるアンテナ移動機構60とを具備する。アンテナ移動機構は、メインステージ70およびサブステージ80が整列するようこれら2つのステージの少なくとも一方をアジマス方向に回転移動させて試験用アンテナを2つのステージ間で移動させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
被試験アンテナ(110)を有する被試験対象(100)の通信性能を測定する試験装置(1)であって、
周囲の電波環境に影響されない内部空間(51)を有する電波暗箱(50)と、
前記内部空間に収容され、前記被試験対象の通信性能を測定するための無線信号を前記被試験アンテナとの間で送信または受信する試験用アンテナ(6)と、
アジマス方向に回転移動可能でありかつ前記被試験対象に対して等距離にて前記試験用アンテナをエレベーション方向に回転移動可能にそれぞれ支持する2つのステージ(70,80)を備え、前記2つのステージが整列するよう前記2つのステージの少なくとも一方を前記アジマス方向に回転移動させて前記試験用アンテナを前記2つのステージ間で移動させるアンテナ移動機構(60)と、
を備えることを特徴とする試験装置。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記アンテナ移動機構は、
台座(61)の平坦な第1面(61a)上に設けられた円形の第1レール(62)と、
前記第1レール上を前記アジマス方向に回転移動できるとともに、第1支持具(74)における前記第1面に垂直でかつ平坦な第2面(74a)上に設けられた円弧状の第2レール(75)を有する第1ステージ(70)と、
前記第1レール上を前記アジマス方向に回転移動できるとともに、第2支持具(84)における前記第1面に垂直でかつ平坦な第3面(84a)上に設けられた円弧状の第3レール(85)を有する第2ステージ(80)と、
前記第2レールおよび前記第3レール上を前記エレベーション方向に回転移動できるとともに、前記試験用アンテナが取り付けられたアンテナユニット(90)と、を備え、
前記アンテナユニットが前記第2レールと前記第3レールとの間で相互に移動できるように、前記第2面と前記第3面が平行になるよう前記第1ステージと前記第2ステージが配置されたとき、前記第2レールの一端部(75a)と前記第3レールの一端部(85a)が近接して配置される、請求項1に記載の試験装置。
【請求項3】
前記第1ステージは、前記第1支持具(74)の前記第2面上に前記第2レールに沿って前記第2レールから間隔を開けて配置された円弧状の第1ラック(76)を備え、
前記第2ステージは、前記第2支持具(84)の前記第3面上に前記第3レールに沿って前記第3レールから間隔を開けて配置された円弧状の第2ラック(86)を備え、
前記アンテナユニットは、前記第1ラックに係合する第1ピニオン(96)と、前記第2ラックに係合する第2ピニオン(97)と、前記第1ピニオンおよび前記第2ピニオンを駆動するモータ(98)と、前記第2レールに摺動可能に取り付け得る第1可動台(91a)と、前記第3レールに摺動可能に取り付け得る第2可動台(91b)とを備える、請求項2に記載の試験装置。
【請求項4】
前記第2面と前記第3面が平行になるよう前記第1ステージと前記第2ステージが配置されたとき、側面視で前記第1ラックの最端部の歯と前記第2ラックの最端部の歯との間隔が、前記第1ラックの歯のピッチおよび前記第2ラックの歯のピッチに等しい、請求項2に記載の試験装置。
【請求項5】
前記内部空間におけるクワイエットゾーン内に配置された前記被試験対象の姿勢を変化させる姿勢可変機構(56)と、
前記姿勢可変機構により姿勢が設定された前記被試験対象に対して、前記アンテナ移動機構により前記試験用アンテナを移動させて前記被試験対象の送信特性、受信特性、または送受信特性の測定を行う測定装置(2)と、をさらに備える、請求項1に記載の試験装置。
【請求項6】
前記アンテナユニットは、前記試験用アンテナとしての水平偏波アンテナ(6H)および垂直偏波アンテナ(6V)と、前記水平偏波アンテナに接続された水平偏波信号用コンバータ(94a)と、前記垂直偏波アンテナに接続された垂直偏波信号用コンバータ(94b)とをさらに備える、請求項1に記載の試験装置。
【請求項7】
前記試験用アンテナとして、
前記被試験アンテナとの間で前記無線信号を直接送信または受信する直接型の試験用アンテナ、
誘電体レンズ(8)を通して前記被試験アンテナとの間で前記無線信号を送信または受信する誘電体レンズ利用型の試験用アンテナ、
平面鏡(9)を介して前記被試験アンテナとの間で前記無線信号を送信または受信するミラー反射型の試験用アンテナ、および
放物面鏡(7)を介して前記被試験アンテナとの間で前記無線信号を送信または受信するリフレクタ反射型の試験用アンテナ、
のうちいずれかが用いられる、請求項1に記載の試験装置。
【請求項8】
前記アンテナ移動機構により移動中の前記試験用アンテナを使用して前記被試験対象の送信特性、受信特性、または送受信特性を測定する、請求項1に記載の試験装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電波暗箱を用いたOTA(Over The Air)試験環境下で被試験対象の送信特性、受信特性または送受信特性を測定する試験装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、マルチメディアの進展に伴い、セルラ、無線LAN等の無線通信用のアンテナが実装された無線端末(スマートフォン等)が盛んに生産されるようになっている。今後は、特に、ミリ波帯の広帯域な信号を使用するIEEE802.11adや5Gセルラ等に対応した無線信号を送受信する無線端末が求められる。
【0003】
無線端末の設計開発会社またはその製造工場においては、無線端末が備えている無線通信アンテナに対して、通信規格ごとに定められた送信電波の出力レベルや受信感度を測定し、これらのRF(Radio Frequency)特性が所定の基準を満たすか否かを判定する性能試験が行われる。また、性能試験では、RRM(Radio Resource Management)特性の測定も行われる。RRM特性の測定は、基地局と無線端末間の無線リソース制御、例えば隣接基地局間のハンドオーバ等が正しく動作するか否かを確認するために行われる。
【0004】
4G、あるいは4Gアドバンスから5Gへの世代移行に伴い、上述した性能試験の試験方法も変わりつつある。例えば、5G NR(New Radio)システム用の無線端末を被試験対象(Device Under Test:DUT)とする性能試験においては、4Gや4Gアドバンス等の試験で主流であったDUTのアンテナ端子と試験装置とを有線接続する方法は、高周波回路にアンテナ端子を付けることによる特性劣化や、アレーアンテナの素子数が多くアンテナ端子を全素子に付けることがスペース面・コスト面を考慮して現実的でないことなどの理由で使用できない。このため、DUTを試験用アンテナとともに周囲の電波環境に影響されない電波暗箱の中に収容し、試験用アンテナからDUTに対する試験信号の送信と、試験信号を受信したDUTからの被測定信号の試験用アンテナでの受信とを無線通信により行う、いわゆるOTA試験が行われるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
OTA試験では、電波暗箱内に配置された試験用アンテナにより、例えば球形のクワイエットゾーン(quiet zone)が形成され、DUTはクワイエットゾーン内に配置される。ここで、クワイエットゾーンとは、OTA試験環境を構成する電波暗箱において、DUTが試験用アンテナからほぼ均一な振幅と位相の電波で照射される空間領域の範囲を表す概念である。このようなクワイエットゾーンにDUTを配置することにより、周りからの散乱波の影響を抑えた状態でOTA試験を行うことが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-085784号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の試験装置として、中央に配置されたDUTを円状に囲んで多数の試験用アンテナが配置され、各試験用アンテナとDUTとが電波の送受信を行うようになっているものがある。DUTは、中央のDUT固定台に配置され、アジマス方向の回転のみ可能になっている。この種の従来の試験装置は、多数の試験用アンテナを設けなければならず、装置コストが高く、また、DFF(Direct Far Field)試験を行うことができなかった。
【0008】
また、別の従来の試験装置として、固定された半円状の円弧軌道上を2つの試験用アンテナが移動するようになっているものがある。この種の従来の試験装置は、試験用アンテナの移動が円弧軌道に限定されるので、DUTに対して任意の角度に試験用アンテナを配置することができなかった。
【0009】
DUTは、1つの基地局との通信において所望のRF性能を発揮するだけでなく、複数の基地局との通信を通じて所望のRRM性能を発揮することが求められる。フィールド試験では、1または複数の基地局とDUTとの通信によりDUTのRF性能やRRM性能を測定する。しかし、実際の使用態様に従ってDUT自体を移動させつつ試験する場合には、DUTと複数の基地局との相対的な位置関係が多様でかつ動的に変化しており、従来の試験装置ではフィールド試験に匹敵する試験を行うことができなかった。
【0010】
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであって、DUTを静止または移動させて行うフィールド試験とほぼ同等の、複数の基地局とDUTとの通信環境の構築が可能な試験装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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