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公開番号2024166411
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2024163473,2023198222
出願日2024-09-20,2023-11-22
発明の名称ホットメルト接着剤用溶融袋、それを用いたホットメルトシート、およびホットメルト積層体
出願人artience株式会社
代理人
主分類C09J 125/04 20060101AFI20241121BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】
従来よりも耐破砕性、変形容易性といった梱包時の作業性に優れ、さらに使用時に内容物との相溶性に優れるホットメルト接着剤用溶融袋、それを用いたホットメルトシート、およびホットメルト積層体の提供。
【解決手段】
本発明の課題は、スチレン系エラストマー(A)および粘着付与剤(C)を含有し、粘着付与剤(C)が、完全水素添加型石油樹脂および部分水素添加型石油樹脂のうち少なくとも一方を含有する溶融袋により解決される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
スチレン系エラストマー(A)および粘着付与剤(C)を含有し、
粘着付与剤(C)が、完全水素添加型石油樹脂および部分水素添加型石油樹脂のうち少なくとも一方を含有する溶融袋。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
軟化点が50℃以上である、請求項1に記載の溶融袋。
【請求項3】
膜厚が25~500μmである、請求項1または2に記載の溶融袋。
【請求項4】
スチレン系エラストマー(A)の重量平均分子量が300,000以下である、請求項1または2に記載の溶融袋。
【請求項5】
ホットメルト接着剤の包装用である、請求項1または2に記載の溶融袋。
【請求項6】
ホットメルト接着剤が溶融袋で包装された塊状体であって、溶融袋が請求項1または2に記載の溶融袋である塊状体。
【請求項7】
ホットメルト接着剤の軟化点と溶融袋の軟化点の差が50℃以内である、請求項6に記載の塊状体。
【請求項8】
請求項6記載の塊状体のシート状成形物である、ホットメルトシート。
【請求項9】
厚さ25μmのホットメルトシートを傾斜角30度の傾斜板に固定し、助走10cm糊面10cmとした試料にスチールボール(1/32~32/32インチ)を転がし、糊面の中央付近に停止するボールの径の番号(ボールタック)が4以上である、請求項8記載のホットメルトシート。
【請求項10】
請求項8に記載のホットメルトシート、被着体の順に配置されたホットメルト積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ホットメルト接着剤を包装するために用いられる溶融袋、ホットメルトシート、およびホットメルト積層体に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
ホットメルトは溶融して対象物を貼り合わせた後、放冷・冷却すればすぐに接着機能が発現することから、養生期間を不要とする利点が見直され、包装、工業用途で適用が広がっている。そして昨今の環境への負荷低減を重視する社会変化を受け、使用時に溶剤や乾燥工程も不要な利点も再認識され、ますますの拡大が進みつつある。
【0003】
ホットメルトの適用範囲が広がると作業性向上が求められる。夏場は塊状のホットメルト同士がくっついてしまい(ブロッキング)、梱包された段ボール等から取り出す際に巨大塊状となり作業性が著しく低下する問題があった。そこで特に常温で粘着性を示すホットメルトは、剥離紙や剥離フィルムにより包装された状態で梱包、輸送、保管され、ホットメルトを使用する際にそれらを剥がし、廃棄していたが、これら剥離材の廃棄も環境負荷として問題視されるようになった。
【0004】
そこでホットメルトを硬い材料で包装し、使用時には包装したままホットメルトを溶融する、いわゆる溶融袋としての仕様が出てきた(特許文献1)。これにより剥離材の廃棄による環境負荷を回避でき、また塊状のホットメルトを溶融するたびに剥離材を剥離する作業負担もなくなり、作業効率は格段に向上した。
【0005】
近年では溶融袋の強度を上げたり(特許文献2)、形状をエンボス上にしたり(特許文献3)して、ブロッキングしない施策が取られている。しかしこれらの方法では内容物であるホットメルトの特性との乖離が大きく、溶融炉の中で溶融袋とホットメルトの相溶性が不足してしまい、塗工ヘッドに供給される混合溶融物が設計通りの比率とならない問題があった。また溶融袋の強度が高すぎるため、ホットメルト接着剤を溶融袋で包んだ塊状体を段ボール等に梱包する際に、塊状体が形状変化をすることが出来ずに、所望の充填量に満たない、密度の低い梱包体となる問題もあった。しかし、変形容易性を付与するために溶融袋の強度を極端に弱くすると梱包時に破砕してホットメルト接着剤が表面に出てしまい塊状物同士がブロッキングする問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2004-002581号公報
国際公開2014/194087号公報
特開2019-065164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
よって本発明は、従来よりも耐破砕性、変形容易性といった梱包時の作業性に優れ、さらに使用時に内容物との相溶性に優れるホットメルト接着剤用溶融袋、それを用いたホットメルトシート、およびホットメルト積層体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成するに至った

即ち、本発明の実施態様は、スチレン系エラストマー(A)および粘着付与剤(C)を含有し、粘着付与剤(C)が、完全水素添加型石油樹脂および部分水素添加型石油樹脂のうち少なくとも一方を含有する溶融袋である。
【0009】
また、本発明の実施態様は、軟化点が50℃以上である、前記溶融袋である。
【0010】
また、本発明の実施態様は、膜厚が25~500μmである、前記溶融袋である。
(【0011】以降は省略されています)

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