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公開番号2024165833
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023082365
出願日2023-05-18
発明の名称ゴム製シール部材用塗料組成物
出願人三井・ケマーズ フロロプロダクツ株式会社
代理人弁理士法人愛宕綜合特許事務所
主分類C09D 127/12 20060101AFI20241121BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】金属と接触して使用されるゴム製シール部材に用いられる、シール部材自体への優れた密着性、及び相手材である金属製品に対する非粘着性を長期にわたって発現可能な耐久性に優れた塗膜を形成可能な塗料組成物を提供する。
【解決手段】水素化アクリロニトリルブタジエンゴム及びパーフルオロフッ素樹脂を含有するゴム製シール部材用塗料組成物であって、前記水素化アクリロニトリルブタジエンゴムと前記パーフルオロフッ素樹脂の配合比(固形分質量比)が25:75~55:45であることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
水素化アクリロニトリルブタジエンゴム及びパーフルオロフッ素樹脂を含有する塗料組成物において、前記水素化アクリロニトリルブタジエンゴムと前記パーフルオロフッ素樹脂の配合比(固形分質量比)が25:75~55:45であることを特徴とするゴム製シール部材用塗料組成物。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記パーフルオロフッ素樹脂が、熱溶融性パーフルオロフッ素樹脂である請求項1記載のゴム製シール部材用塗料組成物。
【請求項3】
前記熱溶融性パーフルオロフッ素樹脂が、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体である請求項2記載のゴム製シール部材用塗料組成物。
【請求項4】
シランカップリング剤を含有する請求項1又は2記載のゴム製シール部材用塗料組成物。
【請求項5】
前記水素化アクリロニトリルブタジエンゴム及び前記パーフルオロフッ素樹脂が水性分散液から成り、水性塗料組成物である請求項1又は2記載のゴム製シール部材用塗料組成物。
【請求項6】
前記水素化アクリロニトリルブタジエンゴムと前記パーフルオロフッ素樹脂の配合比(固形分質量比)が、35:65~50:50である請求項1又は2記載のゴム製シール部材用塗料組成物。
【請求項7】
水素化アクリロニトリルブタジエンゴム及びパーフルオロフッ素樹脂を25:75~55:45の配合比(固形分質量比)で含有する塗膜を表面に有することを特徴とするゴム製シール部材。
【請求項8】
前記パーフルオロフッ素樹脂が、熱溶融性パーフルオロフッ素樹脂である請求項7記載のゴム製シール部材。
【請求項9】
前記熱溶融性パーフルオロフッ素樹脂が、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体である請求項8記載のゴム製シール部材。
【請求項10】
塗膜に対し、室温でφ5mmのプロープ(材質SUS304)を速度5mm/min、荷重100gfで押し当て、100gfの荷重で3秒保持した後、速度10mm/minで引き離した際のプローブが受ける粘着力(ピーク値)が20gf以下である請求項7又は8に記載のゴム製シール部材。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴム製シール部材に好適に適用可能なフッ素樹脂塗料組成物に関するものであり、より詳細には、金属に接触するゴム製シール部材に金属に対する優れた非粘着性を付与可能なフッ素樹脂塗料組成物に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
シールリングや、ガスケット、バルブシール、逆止弁等のゴム製シール部材は、自動車、産業機械等の分野で広く使用されている。ゴム製シール部材においては、相手材との固着防止、シールの瞬時の開閉等を目的として、ゴム製シール部材表面に、ゴム成分及びフッ素樹脂粒子を含有するコーティング剤から成る皮膜が形成されることがある。
このようなコーティング剤として、例えば下記特許文献1には、イソシアネート基含有1,2-ポリブタジエン100重量部に対し、粒子径が2μm以下のフッ素樹脂粒子と粒子径が0.5~30μmであるフッ素樹脂粒子以外の充填剤粒子とを合計で10~90重量部および融点40~160℃であるワックスを10~40重量部の割合で含有させた有機溶媒溶液として調製され、フッ素樹脂粒子を全充填剤量の20~80重量%の割合で用いたオイルシール用コーティング剤が記載されている。
【0003】
また本発明者等は、ゴム又はプラスチック基材のような耐熱性に劣る基材に対して、優れた離型性を長期にわたって発現し得る塗膜を形成可能な塗料組成物を提案した(下記特許文献2)。この塗料組成物は、基材に対する塗膜密着性も高いことから、上述したようなゴム製シール部材への利用も検討されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2021/014901号
特開2022-136748号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
金属と接触して使用されるゴム製シール部材は、シール性能を損なわないように(シールリングやガスケットにおいては金属部材と固着しないように、バルブシールや弁においては瞬時の開閉が可能となるように)、金属に軽く触れた場合にも全く付着しないような非粘着性が要求されるが、上記特許文献2に記載された塗料組成物から成る塗膜は、ブラダー等への離型性を付与する点では優れているとしても、金属に対して要求される上記のような非粘着性(非タッキング性)を制御することができないことが分かった。
【0006】
従って本発明の目的は、金属と接触して使用されるゴム製シール部材において、ゴム製基材への優れた密着性、及び相手材である金属部材に対する非粘着性(非タッキング性)を長期にわたって発現可能な耐久性に優れた塗膜を形成可能な塗料組成物を提供することである。
本発明の他の目的は、金属部材に対して優れた非粘着性(非タッキング性)の塗膜を有する、シールリング、ガスケット、バルブシール、逆止弁等のゴム製シール部材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、水素化アクリロニトリルブタジエンゴム(以下、「HNBR」ということがある)及びパーフルオロフッ素樹脂(以下、単に「フッ素樹脂」ということがある)を含有する塗料組成物において、前記水素化アクリロニトリルブタジエンゴムと前記パーフルオロフッ素樹脂の配合比(固形分質量比)が25:75~55:45であることを特徴とするゴム製シール部材用塗料組成物が提供される。
【0008】
本発明のゴム製シール部材用塗料組成物においては、
(1)前記パーフルオロフッ素樹脂が、熱溶融性パーフルオロフッ素樹脂であること、
(2)前記熱溶融性パーフルオロフッ素樹脂が、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体であること、
(3)シランカップリング剤を含有すること、
(4)前記水素化アクリロニトリルブタジエンゴム及び前記パーフルオロフッ素樹脂が水性分散液から成り、水性塗料組成物であること、
(5)前記水素化アクリロニトリルブタジエンゴムと前記パーフルオロフッ素樹脂の配合比(固形分質量比)が、35:65~50:50であること、
が好適である。
【0009】
本発明によればまた、水素化アクリロニトリルブタジエンゴム及びパーフルオロフッ素樹脂を25:75~55:45の配合比(固形分質量比)で含有する塗膜を表面に有することを特徴とするゴム製シール部材が提供される。
【0010】
本発明のゴム製シール部材においては、
(1)前記パーフルオロフッ素樹脂が、熱溶融性パーフルオロフッ素樹脂であること、
(2)前記熱溶融性パーフルオロフッ素樹脂が、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体であること、
(3)塗膜に対し、室温でφ5mmのプロープ(材質SUS304)を速度5mm/min、荷重 100gfで押し当て、100gfの荷重で3秒保持した後、速度10mm/minで引き離した際のプローブが受ける粘着力(ピーク値)が20gf以下であること、
(4)シールリング、ガスケット、バルブシール又は逆止弁であること、
が好適である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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