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公開番号
2024165751
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023082232
出願日
2023-05-18
発明の名称
熱交換器
出願人
JFEスチール株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F28G
13/00 20060101AFI20241121BHJP(熱交換一般)
要約
【課題】 ガスが熱交換器を通過するときに発生する水分やダストが熱交換器のケーシング内部に堆積することにより生じるケーシングの腐食を防止可能な熱交換器を提供する
【解決手段】 ガスの流路上に配置され前記ガスが通過するケーシングと、前記ケーシング内に配置され内部を伝熱媒体が流動する伝熱管と、を有する熱交換器であって、前記ケーシングの下端部に開口が設けられるとともに、該開口が水封されている、熱交換器。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ガスの流路上に配置され前記ガスが通過するケーシングと、前記ケーシング内に配置され内部を伝熱媒体が流動する伝熱管と、を有する熱交換器であって、
前記ケーシングの下端部に開口が設けられるとともに、該開口が水封されている、熱交換器。
続きを表示(約 280 文字)
【請求項2】
前記伝熱管の下方の前記ケーシングの内面が前記開口に向かうように傾斜する傾斜面とされている、請求項1に記載の熱交換器。
【請求項3】
前記傾斜面は、前記開口に向かう傾斜角が30~70°となるように形成されている、請求項2に記載の熱交換器。
【請求項4】
前記ガスはボイラ設備に用いられる燃料ガスであり、前記伝熱媒体は蒸気である、請求項1~3のいずれかに記載の熱交換器。
【請求項5】
前記ガスは燃焼装置から排出される排ガスであり、前記伝熱媒体は水である、請求項1~3のいずれかに記載の熱交換器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、配管内で移送されるガスの加熱または冷却を行う熱交換器に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
温度の異なる流体間で熱エネルギーを交換する機器として、熱交換器が用いられている。銑鋼一貫製鉄所では、高炉やコークス炉等で生成される副生ガスを、種々の燃焼装置で燃料ガスとして利用するために、熱交換器により予熱することが行われている。また、燃焼装置から排出される燃焼後の排ガスが有する顕熱を回収して省エネルギーを達成するためにも、熱交換器が用いられている。
【0003】
図4に、従来の熱交換器8の断面を模式的に示す。図4に示すように、ボイラ設備等の燃焼装置に用いる燃料ガスGを熱交換器8により予熱する場合には、燃料ガスGよりも高温の伝熱媒体Mを熱交換器8の伝熱管80の内部に流動させる。そして、伝熱管80の内部の伝熱媒体Mから伝熱管80の外部の燃料ガスGに熱を移動させることにより、燃料ガスGを昇温する。
【0004】
具体的には、燃料ガスGの流路である配管GP上に熱交換器8のケーシング90が配置され、このケーシング90内に伝熱管80が配置されている。伝熱管80の内部には、伝熱媒体Mとして加温用蒸気が流動している。熱交換器8のケーシング90には、ガス入口91およびガス出口92が設けられており、ガス入口91から流入する常温の燃料ガスGが、ケーシング90を通過するときに、伝熱媒体(蒸気)Mにより加熱された伝熱管80と接触して昇温され、ガス出口92から流出する。
【0005】
このとき、ケーシング90のうち燃料ガスGの流れ方向下流側のガス出口92の近傍の部分や、伝熱管80以外の配管(図示せず)等は、昇温された燃料ガスGよりも温度が低い。よって、昇温された燃料ガスGが、熱交換器8内部で昇温されていないケーシング90や配管等と接触することにより、燃料ガスGに含まれる水分が凝集して水滴となり、熱交換器8の下部に溜まることがある。また、燃料ガスGに含まれるダストが伝熱管80の表面に付着し脱落する過程で、水滴と共に熱交換器8の下部に堆積することがある。
【0006】
高炉やコークス炉等で生成される副生ガスには、硫黄や酸化鉄等を含むダストが含まれることがあるため、熱交換器8の下部に湿潤環境が形成されると、ケーシング90や配管等を腐食させるおそれがある。特に、燃料ガスGに一酸化炭素等の有毒ガスが含まれる場合には、熱交換器8の腐食により、有毒ガスが外部に漏出するリスクとなる。
【0007】
同じ図4を参照して、ボイラ設備等の燃焼装置から排出される燃焼後の排ガスGからの排熱の回収を行うために熱交換器8を用いる場合について説明する。この場合には、排ガスGよりも低温の伝熱媒体Mを伝熱管80の内部に流動させる。そして、伝熱管80の外部の排ガスGから伝熱管80の内部の伝熱媒体Mに熱を移動させることにより、排ガスGが有する顕熱を伝熱媒体Mで回収する。
【0008】
このとき、熱交換器8の内部では、高温の排ガスGが伝熱管80と接触して冷却されることにより、排ガスGに含まれる水分が凝集して水滴となり、熱交換器8の下部に溜まることがある。また、排ガスG中に煤塵等のダストが含まれていると、ダストが水滴とともに熱交換器8の下部に堆積し、湿潤環境を形成して、ケーシング90や配管等を腐食させるおそれがある。そして、熱交換器8の腐食により、排ガスGが外部に漏出するリスクとなる。
【0009】
また、熱交換器8では、伝熱管80での熱伝達を促進するために、伝熱管80に用いる配管の肉厚が薄いのが一般的である。このため、ケーシング90の下部で湿潤環境が形成されると、伝熱管80にも腐食が発生するおそれがあり、これにより熱交換器8の故障が発生するという問題もある。
【0010】
そこで、従来の熱交換器8では、運転を定期的に停止して作業者が内部に立ち入り、熱交換器8内部の腐食状況を点検したり、ケーシング90の下部に堆積したダストや水分を除去する清掃作業を行ったりする必要があった。このため、熱交換器8の稼働率が低下するという問題や、作業者の作業負荷が高いという問題が生じていた。
(【0011】以降は省略されています)
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