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公開番号
2024165596
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023081915
出願日
2023-05-17
発明の名称
異音診断システム
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G01H
3/00 20060101AFI20241121BHJP(測定;試験)
要約
【課題】手動変速機搭載車における停車中の異音について、発生要因を精度良く特定することができる異音診断システムを提供する。
【解決手段】アイドリング運転での停車中且つニュートラルギヤ時に、クラッチの係合状態で異音が発生しているときに、解放状態への切替え時点から所定時間経過後に異音の音圧が小さくなる場合には、異音にベアリングの摺動音が含まれていると診断される。解放状態への切替え直後から異音が消失する場合には、クラッチが解放状態から係合状態へ切り替えられる。係合過渡速度が遅いときよりも速いときの方が発生する異音の音圧が大きくなる場合には、異音にエンジンと手動変速機との連結不良による歯打ち音が含まれていると診断される。一方で、係合過渡速度に拘わらず発生する異音の音圧が同じである場合には、異音にエンジンの爆発変動による手動変速機の内部部品の歯打ち音が含まれていると診断される。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
エンジンと、前記エンジンと駆動輪との間の動力伝達経路に設けられた手動変速機と、前記エンジンと前記手動変速機との間の動力伝達経路に設けられたクラッチと、を備えた車両における異音の診断に用いられる異音診断システムであって、
前記エンジンがアイドリング運転している停車中、且つ、前記手動変速機がニュートラルギヤ時に、前記クラッチの係合状態で前記異音が発生しており、前記クラッチの解放状態への切替えに伴って前記異音の音圧が変化するときに、
前記解放状態への切替え時点から所定時間経過後に前記異音の音圧が小さくなる場合には、前記異音に前記手動変速機内の回転軸を支持するベアリングの摺動音が含まれていると診断するものであり、
前記解放状態への切替え直後から前記異音が消失する場合には、前記クラッチを前記解放状態から前記係合状態へ切り替え、前記クラッチの係合過渡速度が遅いときよりも速いときの方が発生する前記異音の音圧が大きくなると判定した場合には、前記異音に前記エンジンと前記手動変速機との連結不良による歯打ち音が含まれていると診断する一方で、前記係合過渡速度に拘わらず発生する前記異音の音圧が同じであると判定した場合には、前記異音に前記エンジンの爆発変動による前記手動変速機の内部部品の歯打ち音が含まれていると診断することを特徴とする異音診断システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、異音診断システムに関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
車両における異音の診断に用いられる異音診断システムが良く知られている。例えば、特許文献1に記載された音振解析装置がそれである。この特許文献1には、車両を走行させて音データを取得し、音データの周波数分析を行って異音を車速に関連付けて解析することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-98984号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車両の異音は停車中にも発生する。例えば、エンジンと、エンジンと駆動輪との間の動力伝達経路に設けられた手動変速機と、エンジンと手動変速機との間の動力伝達経路に設けられたクラッチと、を備えた車両では、エンジンがアイドリング運転している停車中、且つ、手動変速機がニュートラルギヤであって、クラッチを係合状態へ切り替えたときに異音が発生する可能性がある。このような異音には、複数の発生要因があり、異音を解消するには、発生要因に合わせた対策が必要である。手動変速機等に関わる異音に対する部品交換は、エンジンごと車両から切り離す必要があるなど、専用の設備と多くの時間を要する作業が必要な場合がある。この場合、異音の発生要因を誤判断すると、異音を解消できず、再び多大な手間を掛けて部品交換を行う必要がある。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、手動変速機搭載車における停車中の異音について、発生要因を精度良く特定することができる異音診断システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明の要旨とするところは、(a)エンジンと、前記エンジンと駆動輪との間の動力伝達経路に設けられた手動変速機と、前記エンジンと前記手動変速機との間の動力伝達経路に設けられたクラッチと、を備えた車両における異音の診断に用いられる異音診断システムであって、(b)前記エンジンがアイドリング運転している停車中、且つ、前記手動変速機がニュートラルギヤ時に、前記クラッチの係合状態で前記異音が発生しており、前記クラッチの解放状態への切替えに伴って前記異音の音圧が変化するときに、(c)前記解放状態への切替え時点から所定時間経過後に前記異音の音圧が小さくなる場合には、前記異音に前記手動変速機内の回転軸を支持するベアリングの摺動音が含まれていると診断するものであり、(d)前記解放状態への切替え直後から前記異音が消失する場合には、前記クラッチを前記解放状態から前記係合状態へ切り替え、前記クラッチの係合過渡速度が遅いときよりも速いときの方が発生する前記異音の音圧が大きくなると判定した場合には、前記異音に前記エンジンと前記手動変速機との連結不良による歯打ち音が含まれていると診断する一方で、前記係合過渡速度に拘わらず発生する前記異音の音圧が同じであると判定した場合には、前記異音に前記エンジンの爆発変動による前記手動変速機の内部部品の歯打ち音が含まれていると診断することにある。
【発明の効果】
【0007】
前記第1の発明によれば、アイドリング運転での停車中且つニュートラルギヤ時に、クラッチの係合状態で異音が発生しているときに、解放状態への切替え時点から所定時間経過後に異音の音圧が小さくなる場合には、異音にベアリングの摺動音が含まれていると診断される。これにより、クラッチを係合状態から解放状態へ切り替えたときに、異音がしばらく残る場合は、異音に手動変速機の回転音が含まれていると診断される。解放状態への切替え直後から異音が消失する場合には、クラッチが解放状態から係合状態へ切り替えられる。係合過渡速度が遅いときよりも速いときの方が発生する異音の音圧が大きくなる場合には、異音にエンジンと手動変速機との連結不良による歯打ち音が含まれていると診断される。一方で、係合過渡速度に拘わらず発生する異音の音圧が同じである場合には、異音にエンジンの爆発変動による手動変速機の内部部品の歯打ち音が含まれていると診断される。これにより、クラッチを係合状態から解放状態へ切り替えたときに、直ちに異音が消失する場合は、クラッチが係合状態へ切り替えられ、係合過渡速度の違いで発生する異音の音圧に違いがあるか否かで、異音に芯ずれによる歯打ち音が含まれているか、エンジンの爆発変動による通常の歯打ち音が含まれているかが診断される。よって、手動変速機搭載車における停車中の異音について、発生要因(発生箇所)を精度良く特定することができる。このことは、異音対策の為に誤った箇所の部品を交換してしまうことを防止したり抑制したりすることにつながる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明が適用される異音診断装置による異音の診断方法を説明する図である。
手動変速機搭載車におけるアイドルN時の異音を説明する図である。
アイドルN時の異音の切り分け方法を説明する図である。
異音診断システムの制御作動の要部を説明するフローチャートであり、アイドルN時の異音について発生要因を精度良く特定する為の制御作動を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【実施例】
【0010】
図1は、本発明が適用される異音診断システムとしての異音診断装置10による異音の診断方法を説明する図である。図1の(a)は、異音診断装置10の概略構成と、異音診断装置10による異音診断の対象となる車両20の概略構成と、を示している。図1の(b)は、異音診断装置10によって実行される各種の異音診断を説明する図である。
(【0011】以降は省略されています)
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