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公開番号2024164170
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-26
出願番号2024143118,2023520804
出願日2024-08-23,2022-02-25
発明の名称エアロゾル生成装置の電源ユニット
出願人日本たばこ産業株式会社
代理人弁理士法人航栄事務所
主分類A24F 40/50 20200101AFI20241119BHJP(たばこ;葉巻たばこ;紙巻たばこ;喫煙具)
要約【課題】安全性を高めたエアロゾル生成装置を提供する。
【解決手段】吸引器は、電源BATから供給される電力を消費してロッドを加熱するヒータHTRが接続されるヒータコネクタCnと、ヒータHTRの近傍に配置され、ヒータHTRの温度に関する値を出力するサーミスタT3と、サーミスタT3とは離間した位置に設けられ、上記位置の温度に関する値を出力するサーミスタT4と、を備え、サーミスタT3の出力値とサーミスタT4の出力値の少なくとも一方が異常である場合、電源BATの充電と電源BATからヒータHTRへの放電を禁止する。
【選択図】図21
特許請求の範囲【請求項1】
エアロゾル生成装置の電源ユニットであって、
電源と、
前記電源から供給される電力を消費してエアロゾル源を加熱するヒータが接続されるヒータコネクタと、
前記ヒータ又は前記電源の近傍に配置され、前記ヒータの温度に関する値又は前記電源の温度に関する値を出力する第1センサと、
前記第1センサとは離間した位置に設けられ、前記位置の温度に関する値を出力する第2センサと、を備え、
前記第1センサの出力値と前記第2センサの出力値の少なくとも一方が異常である場合、前記電源の充電と前記電源から前記ヒータへの放電の一方又は両方を、少なくとも一時的に禁止する、
エアロゾル生成装置の電源ユニット。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
請求項1に記載のエアロゾル生成装置の電源ユニットであって、
前記電源から前記ヒータへの電力の供給を制御するように構成されるMCUを備え、
前記第1センサの出力値が異常である場合、前記MCUを介さずに、前記充電と前記放電の一方又は両方を禁止する第1保護制御を、実行し、
前記第2センサの出力値が異常である場合、前記MCUを介さずに、前記充電と前記放電の一方又は両方を禁止する第2保護制御を実行する、
エアロゾル生成装置の電源ユニット。
【請求項3】
請求項2に記載のエアロゾル生成装置の電源ユニットであって、
前記第1保護制御の終了には、前記MCUの再起動が必要であり、
前記第2保護制御の終了には、前記MCUの再起動が必要である、
エアロゾル生成装置の電源ユニット。
【請求項4】
請求項2又は3に記載のエアロゾル生成装置の電源ユニットであって、
複数のモードで動作可能であり、
前記複数のモードのうち前記第1保護制御と前記第2保護制御の一方が実行不能なモードにおいて、前記第1保護制御と前記第2保護制御の他方は実行可能である、
エアロゾル生成装置の電源ユニット。
【請求項5】
請求項4に記載のエアロゾル生成装置の電源ユニットであって、
前記電源ユニットの表面を構成するケースを備え、
前記第1センサは、前記電源の近傍に配置され、前記電源の温度に関する値を出力し、
前記第2センサは、前記ケースの近傍に配置され、前記ケースの温度に関する値を出力し、
前記複数のモードのうち前記第2保護制御が実行不能なモードにおいて、前記第1保護制御は実行可能である、
エアロゾル生成装置の電源ユニット。
【請求項6】
請求項5に記載のエアロゾル生成装置の電源ユニットであって、
前記第1保護制御は、全ての前記モードにおいて実行可能である、
エアロゾル生成装置の電源ユニット。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載のエアロゾル生成装置の電源ユニットであって、
前記電源から前記ヒータへの電力の供給を制御するように構成されるMCUを、備え、
前記MCUは、
前記第1センサの出力値が異常である場合、前記充電と前記放電の一方又は両方を禁止する第3保護制御を実行し、
前記第2センサの出力値が異常である場合、前記充電と前記放電の一方又は両方を禁止する第4保護制御を実行するように構成される、
エアロゾル生成装置の電源ユニット。
【請求項8】
請求項7に記載のエアロゾル生成装置の電源ユニットであって、
前記MCUは、
前記第1センサの出力値が正常になると、前記第3保護制御を終了し、
前記第2センサの出力値が正常になると、前記第4保護制御を終了するように構成される、
エアロゾル生成装置の電源ユニット。
【請求項9】
請求項1から6のいずれか1項に記載のエアロゾル生成装置の電源ユニットであって、
前記電源ユニットの表面を構成するケースと、
前記電源から前記ヒータへの電力の供給を制御するように構成されるMCUと、を備え、
前記第1センサは、前記電源の近傍に配置され、前記電源の温度に関する値を出力し、
前記第2センサは、前記ケースの近傍に配置され、前記ケースの温度に関する値を出力し、
前記MCUは、
前記第1センサの出力値に基づき、前記電源の温度を取得し、
前記第2センサの出力値に基づき、前記ケースの温度を取得し、
前記電源の温度が第1閾値以上の場合、前記第1センサの出力値が異常であると判断し、且つ、前記充電と前記放電の一方又は両方を禁止する第3保護制御を実行し、
前記ケースの温度が第2閾値以上の場合、前記第2センサの出力値が異常であると判断し、且つ、前記充電と前記放電の一方又は両方を禁止する第4保護制御を実行するように構成され、
前記第1閾値は、前記第2閾値とは異なる、
エアロゾル生成装置の電源ユニット。
【請求項10】
請求項9に記載のエアロゾル生成装置の電源ユニットであって、
前記第1閾値は、前記第2閾値より高い、
エアロゾル生成装置の電源ユニット。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成装置の電源ユニットに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電池及びエアロゾル発生要素を含むエアロゾル発生装置と、携帯用充電器と、を備える装置が記載されている。この装置では、携帯用充電器がエアロゾル発生装置のハウジングの温度を検知するサーミスタを有し、このサーミスタによって検知された温度が10℃より低下すると、エアロゾル発生装置の電池の周囲にあるコイルを動作させて、この電池の温度が10℃に低下することを防いでいる。
【0003】
特許文献2には、コンパレータを用いて、過電流や過電圧の保護を図る装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
日本国特表2019-525737号公報
米国特許出願公開第2020/0000146号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
エアロゾルを吸引可能に構成したエアロゾル生成装置は、その筐体内に電源やヒータ等の発熱する部品が設けられる。こういった部品が高温環境下で発熱しないようにすることが、安全性を高めるうえで重要である。
【0006】
本発明の目的は、安全性を高めたエアロゾル生成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様のエアロゾル生成装置の電源ユニットは、電源と、前記電源から供給される電力を消費してエアロゾル源を加熱するヒータが接続されるヒータコネクタと、前記ヒータ又は前記電源の近傍に配置され、前記ヒータの温度に関する値又は前記電源の温度に関する値を出力する第1センサと、前記第1センサとは離間した位置に設けられ、前記位置の温度に関する値を出力する第2センサと、を備え、前記第1センサの出力値と前記第2センサの出力値の少なくとも一方が異常である場合、前記電源の充電と前記電源から前記ヒータへの放電の一方又は両方を、少なくとも一時的に禁止する、ものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、安全性を高めたエアロゾル生成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
非燃焼式吸引器の斜視図である。
ロッドを装着した状態を示す非燃焼式吸引器の斜視図である。
非燃焼式吸引器の他の斜視図である。
非燃焼式吸引器の分解斜視図である。
非燃焼式吸引器の内部ユニットの斜視図である。
図5の内部ユニットの分解斜視図である。
電源及びシャーシを取り除いた内部ユニットの斜視図である。
電源及びシャーシを取り除いた内部ユニットの他の斜視図である。
吸引器の動作モードを説明するための模式図である。
内部ユニットの電気回路の概略構成を示す図である。
内部ユニットの電気回路の概略構成を示す図である。
内部ユニットの電気回路の概略構成を示す図である。
スリープモードにおける電気回路の動作を説明するための図である。
アクティブモードにおける電気回路の動作を説明するための図である。
加熱初期設定モードにおける電気回路の動作を説明するための図である。
加熱モードにおけるヒータの加熱時の電気回路の動作を説明するための図である。
加熱モードにおけるヒータの温度検出時の電気回路の動作を説明するための図である。
充電モードにおける電気回路の動作を説明するための図である。
MCUのリセット(再起動)時の電気回路の動作を説明するための図である。
パフサーミスタを用いたMCUによる吸引動作の検知処理を説明するための模式図である。
図10に示す電気回路のうち、サーミスタと関係のある主要な電子部品を抜き出して示した要部回路図である。
図21における破線で囲まれた範囲ARの部分を抽出して示した図である。
吸引器にて行われる保護制御のパターンの具体例をまとめた図である。
スリープモードの状態で残量計ICから高温通知信号が出力される場合の残量計IC及びMCUの動作の一例を説明するためのフローチャートである。
図1に示す吸引器のケースサーミスタT4を通る切断面での断面図である。
図1に示す吸引器のケースサーミスタT4を通る切断面での断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明におけるエアロゾル生成装置の一実施形態である吸引システムについて図面を参照しながら説明する。この吸引システムは、本発明の電源ユニットの一実施形態である非燃焼式吸引器100(以下、単に、「吸引器100」ともいう)と、吸引器100によって加熱されるロッド500と、を備える。以下の説明では、吸引器100が、加熱部を着脱不能に収容した構成を例に説明する。しかし、吸引器100に対し加熱部が着脱自在に構成されていてもよい。例えば、ロッド500と加熱部が一体化されたものを、吸引器100に着脱自在に構成したものであってもよい。つまり、エアロゾル生成装置の電源ユニットは、構成要素として加熱部を含まない構成であってもよい。なお、着脱不能とは、想定される用途の限りにおいて、取外しが行えないような態様を指すものとする。または、吸引器100に設けられる誘導加熱用コイルと、ロッド500に内蔵されるサセプタが協働して加熱部を構成してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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