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公開番号
2024163487
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-22
出願番号
2023079126
出願日
2023-05-12
発明の名称
発泡性接着シートおよび物品の製造方法
出願人
大日本印刷株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C09J
7/30 20180101AFI20241115BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】基材に対する硬化後の第二接着層の密着性、および耐久性が良好な発泡性接着シートを提供する。
【解決手段】第一接着層1と、基材2と、第二接着層3と、をこの順に有する発泡性接着シートであって、上記第一接着層が、第一硬化性接着剤と、発泡剤とを含有し、上記第二接着層が、第二硬化性接着剤を含有し、発泡剤を含有せず、発泡硬化後の上記発泡性接着シートに引張せん断接着強さ試験方法を行ったときの、破壊様式が、発泡硬化後の上記第一接着層の凝集破壊であり、硬化後の上記第二接着層に引張せん断接着強さ試験方法を行ったときに得られる応力ひずみ曲線において、ひずみ3%からひずみ5%までの区間の近似直線の傾きが、0.20MPa以下である、発泡性接着シートを提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第一接着層と、基材と、第二接着層と、をこの順に有する発泡性接着シートであって、
前記第一接着層が、第一硬化性接着剤と、発泡剤とを含有し、
前記第二接着層が、第二硬化性接着剤を含有し、発泡剤を含有せず、
発泡硬化後の前記発泡性接着シートに引張せん断接着強さ試験方法を行ったときの、破壊様式が、発泡硬化後の前記第一接着層の凝集破壊であり、
硬化後の前記第二接着層に引張せん断接着強さ試験方法を行ったときに得られる応力ひずみ曲線において、ひずみ3%からひずみ5%までの区間の近似直線の傾きが、0.20MPa以下である、発泡性接着シート。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
発泡硬化後の前記第一接着層に引張せん断接着強さ試験方法を行ったときに得られる応力ひずみ曲線において、ひずみ3%からひずみ5%までの区間の近似直線の傾きと、硬化後の前記第二接着層に引張せん断接着強さ試験方法を行ったときに得られる応力ひずみ曲線において、ひずみ3%からひずみ5%までの区間の近似直線の傾きとの差が、0.20MPa以下である、請求項1に記載の発泡性接着シート。
【請求項3】
第一部材および第二部材の間に、請求項1または請求項2に記載の発泡性接着シートを配置する配置工程と、
前記発泡性接着シートを発泡硬化し、前記第一部材および前記第二部材を接着する接着工程と、
を有する物品の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、発泡性接着シートおよびそれを用いた物品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
2つの部材を接着する接着剤は、様々な分野で用いられており、その接着方法も、多くの方法が知られている。
【0003】
近年では、液状接着剤に代えて、発泡剤を含有する接着シート(発泡性接着シート)を使用することが提案されている(例えば特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6274540号公報
特開2021-197888号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
発泡性接着シートとしては、例えば、基材の両面に接着層を有する発泡性接着シートが知られている。このような発泡性接着シートにおいては、一方の接着層を発泡剤を含有する発泡層とし、他方の接着層を発泡剤を含有しない非発泡層とすることが提案されている(例えば特許文献1、2参照)。
【0006】
発泡性接着シートを用いた2つの部材の接着方法としては、例えば、2つの部材の間に発泡性接着シートを配置した後、発泡性接着シートを発泡硬化させることにより、2つの部材を接着する方法が挙げられる。しかし、発泡性接着シートにおいて、基材の両面に接着層が配置されており、一方の接着層が発泡層であり、他方の接着層が非発泡層である場合、発泡剤の含有の有無により、硬化後の接着層の硬さに差が出る。非発泡層である接着層は、硬化すると、硬くて脆くなる傾向にある。そのため、発泡性接着シートの発泡硬化後において、硬化後の第二接着層が基材から剥離する場合がある。硬化後の第二接着層が基材から剥離して異物となり、異物が部材に付着すると、製品の故障につながるおそれや、発泡性接着シートが絶縁性を有する場合には絶縁不良が生じるおそれがある。また、発泡性接着シートの発泡硬化後において、せん断応力がかかると、第二接着層以外の層に過剰な負荷がかかり、破壊に至る場合もある。
【0007】
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、基材に対する硬化後の第二接着層の密着性、および耐久性が良好な発泡性接着シートを提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一実施形態は、第一接着層と、基材と、第二接着層と、をこの順に有する発泡性接着シートであって、上記第一接着層が、第一硬化性接着剤と、発泡剤とを含有し、上記第二接着層が、第二硬化性接着剤を含有し、発泡剤を含有せず、発泡硬化後の上記発泡性接着シートに引張せん断接着強さ試験方法を行ったときの、破壊様式が、発泡硬化後の上記第一接着層の凝集破壊であり、硬化後の上記第二接着層に引張せん断接着強さ試験方法を行ったときに得られる応力ひずみ曲線において、ひずみ3%からひずみ5%までの区間の近似直線の傾きが、0.20MPa以下である、発泡性接着シートを提供する。
【0009】
本開示の他の実施形態は、第一部材および第二部材の間に、上述の発泡性接着シートを配置する配置工程と、上記発泡性接着シートを発泡硬化し、上記第一部材および上記第二部材を接着する接着工程と、を有する物品の製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本開示においては、基材に対する硬化後の第二接着層の密着性、および耐久性が良好な発泡性接着シートを提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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