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公開番号
2024161918
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-20
出願番号
2024076120
出願日
2024-05-08
発明の名称
ポリマー
出願人
国立大学法人秋田大学
,
太陽ホールディングス株式会社
代理人
弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
主分類
C08G
61/00 20060101AFI20241113BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】低誘電特性に優れ、アミド系溶媒などの種々の溶媒に可溶な新たな電子材料用のポリマーに関する技術を提供する。
【解決手段】実施形態に係るポリマーは、下記化学式(1)で表される。当該ポリマーは、電子材料として用いられる。
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上記式(1)において、Xは、芳香環を有する2価の有機基である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記化学式(1)で表され、
電子材料として用いられる、ポリマー。
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2024161918000014.jpg
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上記式(1)において、Xは、芳香環を有する2価の有機基である。
続きを表示(約 54 文字)
【請求項2】
重量平均分子量が1,000~250,000である、請求項1に記載のポリマー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリマーに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
第5世代通信システム(5G)に代表される大容量高速通信や自動車のADAS(先進運転システム)向けミリ波レーダー等などの普及により通信機器の信号の高周波化が進んでいる。このような高周波で使用される電子機器に用いる配線板材料には、伝送損失を抑制する観点から低誘電特性が求められている。そのため、例えば特許文献1のように低誘電特性に優れたポリフェニレンエーテルが用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-198780号公報
【非特許文献】
【0004】
ACS Omega,2021,6,4921-4931.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ポリフェニレンエーテルは可溶する溶媒が限られており、特許文献1においてもトルエンなどの毒性の高い溶媒が使用されている。そのため、樹脂ワニスの取り扱いや溶媒暴露の管理が難しいという問題があった。
また、通信信号の高周波化がさらに進むに伴って、低誘電特性にさらに優れた材料が求められている。
本発明は上述のような課題を鑑みたものであり、低誘電特性に優れ、アミド系溶媒などの種々の溶媒に可溶な新たな電子材料用の樹脂材料を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
高周波帯における伝送損失を低減させるためには低誘電正接特性が重要である。本発明者らは、誘電正接特性は分子分極の影響を大きく受けるため、低誘電正接特性を実現させるためには、低極性なポリマーが求められることに着目した。鋭意研究の結果、例えば非特許文献1に示されるようなFriedel-Craftsポリヒドロキシアルキル化反応が、極性基であるアルデヒドまたはケトンが求核剤と反応して極性基を持たないポリマーを合成できる反応であり、これにより得られたポリマーは低誘電正接特性に優れることを新たに見出した。また、これらのポリマーは溶剤溶解性にも優れていることを見出した。
すなわち、本発明者らはFriedel-Craftsポリヒドロキシアルキル化反応によって得られたポリマーが低誘電正接特性および溶剤溶解性といった特性に優れ、電子材料用途に特に適した樹脂材料を提供できることを見出し、本発明を完成させた。
本発明の態様はポリマーである。当該ポリマーは、下記化学式(1)で表され、電子材料用である。
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上記化学式(1)において、Xは、芳香環を有する2価の有機基である。
上記態様のポリマーにおいて、重量平均分子量が1,000~250,000であってもよい。
本発明の別の態様は電子材料用樹脂組成物である。当該電子材料用樹脂組成物は、上記化学式(1)で表されるポリマーを含む電子材料用樹脂組成物である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、低誘電特性に優れ、アミド系溶媒などの種々の溶媒に可溶な新たな電子材料用のポリマーに関する技術を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。なお、本明細書中、数値範囲の説明における「a~b」との表記は、特に断らない限り、a以上b以下であることを表す。
【0009】
(ポリマー)
実施形態に係るポリマーは、下記化学式(1)で表される。
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上記化学式(1)において、Xは、芳香環を有する2価の有機基である。芳香環を有する2価の有機基としては、特に限定されないが、例えば下記式(2-1)~(2-8)の有機基が挙げられる。
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化学式(1)で表されるポリマーでは、後述する原料である2,2,2-トリフルオロアセトフェノンが有する極性基であるカルボニル基が脱水縮合により消失する。これにより、ポリマーの極性が低減し、好適には低極性となり低誘電正接特性に優れる。
【0010】
上記化学式(1)で表されるポリマーの重量平均分子量(Mw)は例えば1,000~500,000であり、1,000~250,000であることが好ましく、100,000~250,000であることがより好ましい。なお、重量平均分子量(Mw)は、ポリスチレンを換算基準としたゲル浸透クロマトグラフ(GPC)法によって測定される。
(【0011】以降は省略されています)
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