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公開番号
2024159654
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2024071502
出願日
2024-04-25
発明の名称
内燃機関の燃料噴射器および内燃機関
出願人
マン・エナジー・ソリューションズ・エスイー
,
MAN ENERGY SOLUTIONS SE
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F02M
61/18 20060101AFI20241031BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】内燃機関の新しいタイプの燃料噴射器、およびこのような燃料噴射器を有する内燃機関を提供すること。
【解決手段】内燃機関のシリンダの燃焼室に燃料を供給するために設計された内燃機関の燃料噴射器であって、主本体と、第1のニードルガイド内で移動可能にガイドされる第1のニードル弁と、第1の液体燃料に対して第1のニードル弁と相互作用し、第1のチャネルを介してシリンダの燃焼室に結合できる第1のニードル燃料室と、第2のニードルガイド内で移動可能にガイドされる第2のニードル弁と、第2の液体燃料に対して第2のニードル弁(19)と相互作用し、第2のチャネル(22)を介してシリンダの燃焼室(2)に結合できる第2のニードル燃料室と、を有し、第1の内側開口部は、第1の円形輪郭上に配置され、かつ第2の内側開口部は、第1の円形輪郭周りで同心に延びる第2の円形輪郭上に配置される、燃料噴射器。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
内燃機関のシリンダ(1)の燃焼室(2)に燃料を供給するために設計された前記内燃機関の燃料噴射器(11)であって、
主本体(12)と、
第1のニードルガイド(13)内で移動可能にガイドされる第1のニードル弁(14)と、
第1の液体燃料に対して前記第1のニードル弁(14)と相互作用し、第1のチャネル(17)を介して前記シリンダの前記燃焼室(2)に結合できる第1のニードル燃料室(15)であって、前記第1のチャネル(17)は、第1の内側開口部(16i)を介して前記第1のニードル燃料室(15)に接続される、第1のニードル燃料室(15)と、
第2のニードルガイド(18)内で移動可能にガイドされる第2のニードル弁(19)と、
第2の液体燃料に対して前記第2のニードル弁(19)と相互作用し、第2のチャネル(22)を介して前記シリンダの前記燃焼室(2)に結合できる第2のニードル燃料室(20)であって、前記第2のチャネル(22)は、第2の内側開口部(21i)を介して前記第2のニードル燃料室(20)に接続される、第2のニードル燃料室(20)と、
を有し、
前記第1の内側開口部(16i)は、第1の円形輪郭上に配置され、かつ前記第2の内側開口部(21i)は、前記第1の円形輪郭周りで同心に延びる第2の円形輪郭上に配置される、燃料噴射器(11)。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
前記第2のニードル燃料室(20)は、少なくとも部分的に前記第1のニードル燃料室(15)周りに同心に配置される、請求項1に記載の燃料噴射器。
【請求項3】
前記第1のチャネル(17)の長手方向中心軸は、前記第2のチャネル(22)の前記長手方向中心軸に対して平行に延びる、請求項1または2に記載の燃料噴射器。
【請求項4】
前記第1のチャネル(17)の長手方向中心軸、および前記第2のチャネル(22)の長手方向中心軸は、その流れ方向で見て分岐している、請求項1または2に記載の燃料噴射器。
【請求項5】
前記第1のチャネル(17)の長手方向中心軸、および前記第2のチャネル(22)の長手方向中心軸は、その流れ方向で見て集束している、請求項1または2に記載の燃料噴射器。
【請求項6】
前記第1の円形輪郭の直径(d1)と、前記第2の円形輪郭の直径(d2)と、の間の比(d1/d2)は、0.1から0.5の間、または0.2から0.3の間である、請求項1から5のいずれか一項に記載の燃料噴射器。
【請求項7】
前記主本体(12)は、第1の挿入部(24)が配置される第1の凹部(23)を備え、前記第1の挿入部(24)は、前記第1のニードル弁(14)に対する前記第1のニードルガイド(13)、前記第1のニードル燃料室(15)、および前記第1のチャネル(17)を提供する、請求項1から6のいずれか一項に記載の燃料噴射器。
【請求項8】
前記主本体(12)は、前記第2のニードル燃料室(20)、および前記第2のチャネル(22)を提供する、請求項7に記載の燃料噴射器。
【請求項9】
前記主本体(12)は、第2の挿入部(26)が配置される第2の凹部(25)を備え、前記第2の挿入部(26)は、前記第2のニードル弁(19)に対する前記第2のニードルガイド(18)を提供する、請求項7または8に記載の燃料噴射器。
【請求項10】
前記第1の燃料は、第2の燃料を着火するように作用する、請求項1から9のいずれか一項に記載の燃料噴射器。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の燃料噴射器に関する。さらに、本発明は内燃機関に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【0002】
本発明は、特に、いわゆる大型エンジンまたは大型の内燃機関の分野に関し、そのシリンダは、少なくとも140mm、特に少なくとも175mmのピストン直径を有する。このような大型の内燃機関は、例えば、舶用機関である。
【背景技術】
【0003】
2系統燃料内燃機関は、すでに舶用機関として知られている。実務から知られている2系統燃料内燃機関は、第1の燃料を、特に比較的着火性のよい第1の液体を燃焼させる第1の動作モードで動作させ、また第2の燃料を、特にガス状の燃料である第2の燃料を、または比較的着火性の低い燃料である第2の液体燃料を燃焼させる第2の動作モードで動作させることができる。
【0004】
第1の動作モードで燃焼する、比較的着火性のよい燃料である第1の液体は、例えば、ディーゼル燃料とすることができる。第2の動作モードで燃焼する、比較的着火性の低い燃料である第2の液体は、例えば、メタノール、エタノール、またはアンモニアとすることができる。第2の動作モードでは、それ自体で比較的着火性の低いメタノール、エタノール、またはアンモニアは、第1の動作モードで利用される比較的着火性のよい第1の液体燃料、すなわち、ディーゼル燃料を介して着火させることができる。
【0005】
異なる液体燃料が燃焼され得る実務から知られた内燃機関は、通常、各液体燃料に対して別の燃料噴射器を有する。これには、比較的多くの取付けスペースを要するため、不利である。燃料噴射器に割り当てられるシリンダの燃焼室の中に、2つの液体燃料を導くのに適した燃料噴射器が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このことから、本発明は、内燃機関の新しいタイプの燃料噴射器、およびこのような燃料噴射器を有する内燃機関を作成する目的に基づく。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的は、請求項1による燃料噴射器により解決される。
【0008】
燃料噴射器は、主本体と、第1のニードルガイド内で移動可能にガイドされる第1のニードル弁と、第2のニードルガイド内で移動可能にガイドされる第2のニードル弁と、を備える。
【0009】
さらに、燃料噴射器は、第1の液体燃料に対して第1のニードル弁と相互作用し、かつシリンダの燃焼室に、第1のチャネルを介して結合され得る第1のニードル燃料室を備え、ここにおいて、第1のチャネルは、第1の内側開口部を介して第1のニードル燃料室に接続される。
【0010】
さらに、燃料噴射器は、第2の液体燃料に対して第2のニードル弁と相互作用し、かつシリンダの燃焼室に、第2のチャネルを介して結合され得る第2のニードル燃料室を備え、ここにおいて、第2のチャネルは、第2の内側開口部を介して第2のニードル燃料室に接続される。
(【0011】以降は省略されています)
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