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公開番号2024158265
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023073324
出願日2023-04-27
発明の名称アルミニウム合金製シリンダブロックの製造方法
出願人ヤマハ発動機株式会社
代理人個人,個人
主分類F02F 1/00 20060101AFI20241031BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】リサイクル材を用いて製造されるアルミニウム合金製シリンダブロックにおける耐焼付き性の低下を抑制する。
【解決手段】アルミニウム合金製シリンダブロックの製造方法は、Siを12質量%以上20質量%以下含むアルミニウム合金のリサイクル材を用意する工程Aと、リサイクル材を原料の少なくとも一部に用いて、Ni含有率が0.1質量%以下である溶湯を得る工程Bと、溶湯を用いてダイカスト鋳造を行う工程Cとを包含する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
アルミニウム合金製シリンダブロックの製造方法であって、
Siを12質量%以上20質量%以下含むアルミニウム合金のリサイクル材を用意する工程Aと、
前記リサイクル材を原料の少なくとも一部に用いて、Ni含有率が0.1質量%以下である溶湯を得る工程Bと、
前記溶湯を用いてダイカスト鋳造を行う工程Cと、
を包含する製造方法。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記工程Bで得られる前記溶湯のZn含有率が0.3質量%以下である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記工程Aで用意される前記リサイクル材のNi含有率が0.1質量%以下である、請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記工程Bで得られる前記溶湯のNi含有率が0.05質量%未満である、請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項5】
前記工程Bで得られる前記溶湯のCu含有率が3.0質量%以上5.0質量%以下である、請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項6】
前記工程Bは、
少なくとも前記リサイクル材を融解させて一次溶湯を得る工程b1と、
前記一次溶湯に対して成分分析を行う工程b2と、
を含む、請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項7】
前記工程Bは、
前記一次溶湯のNi含有率が0.1質量%超である場合に、Ni含有率が0.1質量%未満のアルミニウム合金のバージン材で前記一次溶湯を希釈する工程b3をさらに含む、請求項6に記載の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アルミニウム合金製シリンダブロックの製造方法に関し、特に、過共晶組成のアルミニウム-シリコン系合金製のシリンダブロックの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、内燃機関の軽量化を目的としてシリンダブロックのアルミニウム合金化が進んでいる。シリンダブロックには高い耐摩耗性が要求されるので、シリンダブロック用のアルミニウム合金として、Siを多く含有するアルミニウム合金、つまり、過共晶組成のアルミニウム-シリコン系合金が有望視されている。アルミニウム-シリコン系合金から形成されたシリンダブロックでは、摺動面に位置するシリコン結晶粒が耐摩耗性の向上に寄与する。アルミニウム-シリコン系合金から形成されたシリンダブロックは、例えば特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2004/002658号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
最近では、環境意識の高まりとともにカーボンニュートラルの実現に向けた種々の取り組みがなされている。本願出願人は、カーボンニュートラルの実現に貢献すべく、アルミニウム合金のリサイクル材の積極的な利用を進めている。
【0005】
しかしながら、本願発明者の検討によれば、過共晶組成のアルミニウム-シリコン系合金製のシリンダブロックの製造にリサイクル材を用いた場合、シリンダブロックの耐焼付き性が低下するおそれがあることがわかった。
【0006】
本発明の実施形態は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、リサイクル材を用いて製造されるアルミニウム合金製シリンダブロックにおける耐焼付き性の低下を抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書は、以下の項目に記載のアルミニウム合金製シリンダブロックの製造方法を開示している。
【0008】
[項目1]
アルミニウム合金製シリンダブロックの製造方法であって、
Siを12質量%以上20質量%以下含むアルミニウム合金のリサイクル材を用意する工程Aと、
前記リサイクル材を原料の少なくとも一部に用いて、Ni含有率が0.1質量%以下である溶湯を得る工程Bと、
前記溶湯を用いてダイカスト鋳造を行う工程Cと、
を包含する製造方法。
【0009】
本発明の実施形態による製造方法は、Siを12質量%以上20質量%以下含むアルミニウム合金(つまり過共晶組成のアルミニウム-シリコン系合金)のリサイクル材を原料の少なくとも一部に用いて溶湯を得る工程Bを包含しており、この工程Bで得られる溶湯のNi含有率は0.1質量%以下である。これにより、製造されたシリンダブロック中のNiを含む金属間化合物の生成が抑制されるので、シリンダブロックの耐焼付き性の低下が抑制される。
【0010】
[項目2]
前記工程Bで得られる前記溶湯のZn含有率が0.3質量%以下である、項目1に記載の製造方法。
(【0011】以降は省略されています)

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