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公開番号
2024157193
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-07
出願番号
2023071377
出願日
2023-04-25
発明の名称
加熱調理器及び加熱調理システム
出願人
三菱電機株式会社
,
三菱電機ホーム機器株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H05B
6/12 20060101AFI20241030BHJP(他に分類されない電気技術)
要約
【課題】複数の加熱部(加熱口、加熱室)を備え、ユーザーに利便性の高い加熱調理器と加熱調理システムを提供する。
【解決手段】加熱調理器の制御装置は、複数の加熱口の少なくとも1つにおいて加熱動作が実行されているときにタイマー操作部が操作されると、加熱動作中の加熱口を識別し、加熱動作中の加熱口に対応している個別表示エリアの何れか1つにおいて、切タイマー機能の設定時間情報を表示する。加熱動作中の加熱口又は加熱室の総数が複数個以上ある場合には、タイマー操作部が操作される度に、加熱動作中の各加熱口に対応した個別表示エリアにおいて、切タイマー機能の設定時間情報を、その個別表示エリア単位で順次表示する。加熱調理器は、個別表示エリアの1つにおいて、設定時間情報を表示し、計時動作の開始指令を受け付けた場合、計時動作を開始し、設定時間情報を通信端末に対して送信できる。
【選択図】図50
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の加熱部と、
ユーザーが操作して前記加熱部を個々に選択できる選択部と、
前記加熱部に共通したタイマー機能を選択できるタイマー操作部と、
前記加熱部毎に割り当てられた個別表示エリアと、
前記加熱部の加熱動作を個々に制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、前記加熱部の少なくとも何れか1つにおいて加熱動作が実行されている期間中に、前記タイマー操作部からの入力を受け付けると、当該加熱動作中の前記加熱部に対応した前記個別表示エリアの範囲内で、当該個別表示エリア毎に、前記切タイマー機能の設定時間情報を表示すること、
を特徴とする加熱調理器。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記加熱部は、水平方向に点在する少なくとも2つの加熱口であること、を特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項3】
前記加熱部は、第1の場所にあって載置された被加熱物を加熱する加熱口と、前記第1の場所と離れた第2の場所にあって被調理物を収容する加熱室と、を備えたこと、を特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項4】
前記個別表示エリアは、1つの表示画面の中を分割して形成されたものであること、を特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項5】
前記加熱口は、水平面上で左右方向に離れて点在する右加熱口と左加熱口であり、
前記個別表示エリアは、前記右加熱口と左加熱口にそれぞれ対応し、かつ、前記右加熱口と前記左加熱口の前方位置において隣接している1つの統合表示部の、表示画面を構成していること、を特徴とする請求項2に記載の加熱調理器。
【請求項6】
前記制御装置は、前記タイマー操作部が操作され、その後、別の入力キーからの指令を受けると、経過時間をカウントアップする簡単タイマー機能を起動できること、を特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項7】
前記加熱部は、水平面上で左右方向に離れて点在する右加熱口と左加熱口を有し、
前記個別表示エリアは、前記右加熱口と左加熱口にそれぞれ対応し、かつ、前記右加熱口と前記左加熱口の前方位置に配置された1つの統合表示部の、表示画面の範囲内を分割して形成されており、
前記経過時間は、加熱動作をしていない前記加熱部に対応した前記個別表示エリアにおいて表示されること、を特徴とする請求項6に記載の加熱調理器。
【請求項8】
前記個別表示エリアのそれぞれの前方位置には、当該個別表示エリアの横幅の範囲内に、前記選択部をそれぞれ配置していること、を特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項9】
前記個別表示エリアのそれぞれの前方位置には、当該個別表示エリアの横幅の範囲内に、前記加熱部の1つずつに対応して、調理メニュー、調理モード、又は制御条件の内、少なくとも2つを選択できる共用キーを、それぞれ配置していること、を特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項10】
前記加熱部を前記選択部によって選択した場合、選択された当該加熱部に対応する前記個別表示エリアには、前記調理メニューの識別情報A又は前記調理モードの識別情報Bが表示され、
前記識別情報A又は前記識別情報Bは、前記共用キーを更に操作することによって、別の識別情報の表示に変更できること、を特徴とする請求項9に記載の加熱調理器。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、複数の加熱部を有した加熱調理器と、その加熱調理器を使用する加熱調理システムに関するものである。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
加熱調理器は、使用される環境から見て、大きく分けて3種類ある。
その内の1つは、キッチンカウンター等の厨房家具の中に設置される、所謂「ビルトイン式(組込式)」である。2つ目は、厨房家具の所定の位置に、ガス台(「ガス燃焼式テーブル」ともいう)等のように置かれて使用される「据置式」である。3つ目は、食卓等の上の任意の位置に置かれて使用される、小型で可搬式の「卓上式」である。
【0003】
代表的なビルトイン式加熱調理器として、本体の上部に複数個の加熱口を配置して、当該加熱口で誘導加熱を行い、また本体内部にはグリル庫(「オーブン室」又は「加熱室」ともいうが、以下、統一的に「加熱室」という)を具備し、その加熱室においてマイクロ波加熱源からのマイクロ波を導入して加熱調理する構成のものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、利便性向上のために、タイマー機能を内蔵して加熱手段の動作を自動制御するものも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-117570号公報(第1頁、図29)
特開2016-58177号公報(第1頁、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の特許文献1で提案されているように、加熱手段を複数個増えた加熱調理器では、ユーザーにとっては同時に2つの場所で加熱調理ができて便利である一方、調理条件をユーザーが個々の加熱手段毎に設定する作業は、より複雑になる。特に、上面加熱部(加熱口)が複数個ある場合には、加熱部毎に表示部を設け、当該表示部を見ながら火力等の加熱条件を入力したり、希望する調理モード、調理メニュー等を入力したりする操作を必要とするため、ユーザーの確認や入力操作が増え、かつ、複雑にならざるを得ない。
そこで、特許文献2に示したように、1つの表示部を設けて、複数の加熱部に共通した制御条件(タイマー機能の設定時間)の入力等を、その1つの表示画面を利用して集中的に行うことが提案されている。
しかしながら、複数の表示部分を有した表示手段を使用する場合には、ユーザーが目的とする個々の加熱部や加熱手段と、表示エリア、表示画面等の対応関係について、誤解や視覚的な迷いを生じないように、入力操作部を含めて工夫する必要がある。しかしながら、上記特許文献2では、このような課題に対する対策が未だ十分でない。
【0006】
本開示の目的は、ユーザーの操作性を改善することによって、複数の加熱部を利用して各種の調理を実行することができる、利便性の高い加熱調理器及び加熱調理システムを得ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の開示に関する加熱調理器は、
複数の加熱部と、
ユーザーが操作して前記加熱部を個々に選択できる選択部と、
前記加熱部に共通したタイマー機能を選択できるタイマー操作部と、
前記加熱部毎に割り当てられた個別表示エリアと、
前記加熱部の加熱動作を個々に制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、前記加熱部の少なくとも何れか1つにおいて加熱動作が実行されている期間中に、前記タイマー操作部からの入力を受け付けると、当該加熱動作中の前記加熱部に対応した前記個別表示エリアの範囲内で、当該個別表示エリア毎に、前記切タイマー機能の設定時間情報を表示すること、
を特徴とする構成である。
【0008】
第2の開示に関する加熱調理器は、
複数の加熱部と、
前記加熱部を個々に選択できる選択部と、
前記加熱部の加熱動作を個々に制御する制御装置と、
前記加熱部における加熱動作時間を制限する切タイマー機能を選択できるタイマー操作部と、
前記加熱部における調理情報を表示する表示部と、
前記表示部の表示動作と前記加熱部の加熱動作とを制御する制御装置と、
を備え、
前記表示部は、前記加熱部毎に割り当てられた個別表示エリアを有し、
前記制御装置は、前記加熱部の内、少なくとも2つにおいて加熱動作が実行されているときに前記タイマー操作部が操作されると、当該加熱動作中の前記加熱部に対応した前記個別表示エリアの範囲内で、前記タイマー操作部の操作に応じて、前記切タイマー機能の設定時間情報を当該個別表示エリア毎に順次表示すること、
を特徴とする構成である。
【0009】
第3の開示に関する加熱調理器は、
複数の加熱部と、
ユーザーが操作して前記加熱部を個々に選択できる選択部と、
前記加熱部に共通の入力を行う共用操作部と、
前記加熱部毎に割り当てられた個別表示エリアと、
前記加熱部の加熱動作を個々に制御する制御装置と、
を備え、
前記共用操作部には、前記加熱口の加熱動作時間を制限する切タイマー機能を選択できるタイマー操作部と、前記切タイマー機能の設定時間を入力できる時間入力部と、を有し、
前記制御装置は、
(1)前記タイマー操作部が操作されると、加熱動作中の前記加熱部に対応した前記個別表示エリアの何れか1つにおいて、前記切タイマー機能の候補時間情報を表示し、
(2)前記時間入力部の入力を受けて前記候補時間情報の表示を設定時間情報の表示に変更し、
(3)前記候補時間情報の表示又は前記設定時間情報の表示から、所定の時間経過した段階で前記切タイマー機能を自動的に開始できること、
を特徴とする構成である。
【0010】
第4の開示に関する加熱調理システムは、
入力操作部と、表示部と、通信機能と、切タイマー機能を選択するタイマー操作部と、複数の加熱部と、を有した加熱調理器と、
前記加熱調理器と無線通信で接続される通信端末と、を含み、
前記表示部は、前記加熱部毎に対応している複数の個別表示エリアを有し、
前記通信端末は、
(1)端末側表示部において、ユーザーに選択された被調理物に関するレシピデータを表示し、
(2)前記端末側表示部に表示された前記レシピデータを選択した場合、当該レシピデータの予告情報を表示した形態に、当該端末側表示部の表示内容を変更し、
(3)前記予告情報を表示した前記端末側表示部には、前記レシピデータを送信するための入力キーを表示し、
(4)前記入力キーが操作されると、前記レシピデータを前記加熱調理器に送信し、
前記加熱調理器は、
前記タイマー操作部を操作した場合、加熱動作を実行中である前記加熱部に対応している前記個別表示エリアの1つにおいて、設定時間情報を表示し、計時動作の開始指令を受け付けた場合、前記計時動作を開始し、かつ、前記設定時間情報を前記通信端末に対して送信できること、
を特徴とする構成である。
(【0011】以降は省略されています)
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