発明の詳細な説明【技術分野】 【0001】 本開示は、光ネットワークシステム、及び遠隔装置に関する。 続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】 【0002】 光ネットワークにおいて、光ファイバを介した光給電が提案されている。光ファイバ給電によるネットワークシステムとしては、例えばセンサーネットワークがある。センサーネットワークでは、センター側に電力を供給するための給電用光源を設置し、給電用光源からの光信号を遠隔地に設置された複数のノード装置に伝送して電力を供給し、無線センサまたは有線センサを駆動してセンサ情報を取得する。 【0003】 非特許文献1、2には、光ファイバを介した光給電方式のセンサーネットワークが記載されている。 【先行技術文献】 【非特許文献】 【0004】 Y. Tanaka, M. Kinoshita, A. Takahashi, and T. Kurokawa, “A wide-area sensor network based on fiber optic power supply,” Japanese Journal of Applied Physics, vol.50, no.11, ID112501, 2011 Y. Tanaka, S. Kobayashi, A. Shiomichi and T. Kurokawa, "Low power fiber sensor network deploying both wired and wireless sensors using optical power supply with WDM technique," 2016 IEEE Photonics Conference (IPC), 2016, pp. 819-820, doi: 10.1109/IPCon.2016.7831080 【発明の概要】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 非特許文献1のノード装置では、上り通信と下り通信の経路を分けるために、2分岐の光カプラが用いられている。一方の分岐は、ノード装置を駆動するための電力を確保するとともに下り通信に用いられる。他方の分岐は、上り通信に用いられる。この方法では、給電用光源から出力される光信号が常に2分岐されるが、上り通信を行わない場合には、給電用光源の不必要な損失を発生し、エネルギー効率が低下するという課題がある。 【0006】 非特許文献2では、上り通信と下り通信の経路を分けるために、波長多重カプラを用いる。具体的には、給電用光源の波長と、上り通信用の波長とを分けることで給電用光源の不要な光損失を回避している。しかしながら、非特許文献2では、給電用光源の他に、異なる波長の上り通信用光源を備える必要がある。 【0007】 本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであり、本開示の目的は、光源の光損失を低減し、エネルギー効率を向上させる技術を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0008】 上記目的を達成するため、本開示の一態様は、センター装置と遠隔装置とを備える光ネットワークシステムであって、前記センター装置は、光ファイバを介して光を前記遠隔装置に出力する光源を備え、前記遠隔装置は、前記センター装置から出力された光の経路を光カプラまたは光電変換器に切り替える光経路切替スイッチと、前記光経路切替スイッチを介して入力された前記光を、前記光電変換器と上り通信機構とに分岐する前記光カプラと、前記光経路切替スイッチを介して入力された前記光、または、前記光カプラから分岐された一方の光を、電気に変換する前記光電変換器と、前記光カプラから分岐された他方の光を用いて、前記センター装置へ送信する上り信号を生成する前記上り通信機構と、を備える。 【0009】 本開示の一態様は、遠隔装置であって、光ファイバを介してセンター装置から出力された光の経路を、光カプラまたは光電変換器に切り替える光経路切替スイッチと、前記光経路切替スイッチを介して入力された前記光を、前記光電変換器と上り通信機構とに分岐する前記光カプラと、前記光経路切替スイッチを介して入力された前記光、または、前記光カプラから分岐された一方の光を、電気に変換する前記光電変換器と、前記光カプラから分岐された他方の光を用いて、前記センター装置へ送信する上り信号を生成する前記上り通信機構と、を備える。 【発明の効果】 【0010】 本開示によれば、光源の光損失を低減し、エネルギー効率を向上させる技術を提供することができる。 【図面の簡単な説明】 (【0011】以降は省略されています) この特許をJ-PlatPatで参照する