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公開番号
2024154776
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-31
出願番号
2023068830
出願日
2023-04-19
発明の名称
海水力発電装置
出願人
株式会社アントレックス
,
個人
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
F03B
13/26 20060101AFI20241024BHJP(液体用機械または機関;風力原動機,ばね原動機,重力原動機;他類に属さない機械動力または反動推進力を発生するもの)
要約
【課題】周囲の海水の移動方向が如何なる方向であっても効率よく発電可能な海水力発電装置を提供する。
【解決手段】海に浮かべられる浮遊体15と、海の中に位置する部位である水中移動部42Aを備え、水中移動部の長さを変えるように浮遊体に対して相対移動可能であり、可撓性を有する索条42と、浮遊体に設けられ、水中移動部の長さを大きくするように索条が浮遊体に対して相対移動するのを許容し且つエネルギーを蓄積する許容動作及びエネルギーを利用して水中移動部の長さを小さくするように索条を巻取る巻取動作を実行可能な巻取装置20と、巻取装置が巻取動作及び許容動作の少なくとも一方を実行するときに発電する発電機60と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
海に浮かべられる浮遊体と、
前記海の中に位置する部位である水中移動部を備え、前記水中移動部の長さを変えるように前記浮遊体に対して相対移動可能であり、可撓性を有する索条と、
前記浮遊体に設けられ、前記水中移動部の長さを大きくするように前記索条が前記浮遊体に対して相対移動するのを許容し且つエネルギーを蓄積する許容動作及び前記エネルギーを利用して前記水中移動部の長さを小さくするように前記索条を巻取る巻取動作を実行可能な巻取装置と、
前記巻取装置が前記巻取動作及び前記許容動作の少なくとも一方を実行するときに発電する発電機と、
を備える海水力発電装置。
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
前記水中移動部に、前記索条よりも比重が大きい錘が設けられた請求項1記載の海水力発電装置。
【請求項3】
前記巻取装置が、
前記索条が接続され、前記水中移動部の長さを大きくするように前記索条が前記浮遊体に対して相対移動するときに正方向に回転して前記索条の巻取り量を減らし、逆方向に回転したときに、前記索条の巻取り量を大きくすることにより前記水中移動部の長さを小さくする巻取り部材と、
前記巻取り部材が前記正方向に回転するときに前記エネルギーを蓄積し、且つ、前記エネルギーを利用して前記逆方向に回転するための力を前記巻取り部材に付与するゼンマイバネと、
を備え、
前記巻取り部材が前記正方向及び逆方向の少なくとも一方に回転するときに前記発電機が発電する請求項1又は請求項2に記載の海水力発電装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、海の流れの力を利用して発電する海水力発電装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、海底に設置されるアンカーと、アンカーから上方に向かって直線的に延びる支持部と、支持部に支持され波の力により上下動する可動部と、可動部の動きに連動して発電する発電機と、を有する海水力発電装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-61827号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1の海水力発電装置の可動部の周囲の波の方向が上下方向とは異なる場合、可動部が上下動し難く、発電機の発電効率が低くなる。
【0005】
本発明は、周囲の海水の移動方向が如何なる方向であっても効率よく発電可能な海水力発電装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の海水力発電装置は、海に浮かべられる浮遊体と、前記海の中に位置する部位である水中移動部を備え、前記水中移動部の長さを変えるように前記浮遊体に対して相対移動可能であり、可撓性を有する索条と、前記浮遊体に設けられ、前記水中移動部の長さを大きくするように前記索条が前記浮遊体に対して相対移動するのを許容し且つエネルギーを蓄積する許容動作及び前記エネルギーを利用して前記水中移動部の長さを小さくするように前記索条を巻取る巻取動作を実行可能な巻取装置と、前記巻取装置が前記巻取動作及び前記許容動作の少なくとも一方を実行するときに発電する発電機と、を備える。
【0007】
索条には、例えば、ロープ、紐、ワイヤー又はチェーン部材が含まれる。
【0008】
請求項1に記載の海水力発電装置の索条が、索条の周辺の海水の力によって、水中移動部の長さを大きくするように浮遊体に対して相対移動すると、巻取装置がエネルギーを蓄積する許容動作を実行する。例えば、この状態で海水から索条に及んでいた水中移動部の長さを大きくする力が消失すると、巻取装置が蓄積されたエネルギーを利用して、水中移動部の長さを小さくするように索条を巻取る巻取動作を実行する。このように巻取装置は、索条の周辺の海水の力及び巻取装置に蓄積されたエネルギーを利用して、許容動作と巻取動作を繰り返し実行する。これにより発電機が発電動作を繰り返し実行する。さらに索条は可撓性を有するため、索条の周辺の海水の移動方向が如何なる方向であっても、海水から力を受けたときに、水中移動部の長さを大きくするように浮遊体に対して相対移動可能である。そのため請求項1に記載の海水力発電装置は、周囲の海水の移動方向が如何なる方向であっても効率よく発電可能である。
【0009】
請求項2に記載の海水力発電装置は、請求項1において、前記水中移動部に、前記索条よりも比重が大きい錘が設けられる。
【0010】
請求項2に記載の海水力発電装置では、索条の周辺の海水の力が索条に及んだときに、索条が水中移動部の長さを大きくするように浮遊体に対して相対移動し易くなる。従って、海水力発電装置の発電効率が高くなる。
(【0011】以降は省略されています)
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