TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025021494
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023125213
出願日
2023-08-01
発明の名称
油圧装置及び草刈り機
出願人
東洋重機工業株式会社
代理人
個人
主分類
F03C
2/00 20060101AFI20250206BHJP(液体用機械または機関;風力原動機,ばね原動機,重力原動機;他類に属さない機械動力または反動推進力を発生するもの)
要約
【課題】正転逆転の切替えを含む双方向回転の運転モードで使用される油圧モータからの油漏れを簡易に防止できる油圧装置及びこれ備えた草刈り機を提供する。
【解決手段】一次側と二次側とに分かれ、二次側には、モータ内オイルシール14、2本の主管路17、18及び主管路の最上流側をモータ内と接続する逆止弁付きのモータドレン管路を備えた油圧モータ16と、油圧モータ16用の軸継手であるカップリング4とを有し、一次側には、主管路17、18の流れ方向を切替える方向制御弁を有する油圧装置において、カップリング4を内蔵し油圧モータ16に外接するハウジング1と、カップリング4に連なる出力軸5周りの油漏れ防止用としてモータ内オイルシール14よりも高耐圧のハウジング内オイルシール13と、モータ内オイルシール14とハウジング内オイルシール13の間のハウジング1内部を外部と連通させるカップリングドレン管路20とを備えた。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
一次側と二次側とに分かれ、前記二次側には、モータ内オイルシール(14)、2本の主管路(17、18)及び前記主管路(17、18)の最上流側をモータ内と接続する逆止弁(19a、19b)付きのモータドレン管路(19A、19B)を備えた油圧モータ(16)と、前記油圧モータ(16)用の軸継手であるカップリング(4)とを有し、前記一次側には、前記主管路(17、18)の流れ方向を切替える方向制御弁(25)を有する油圧装置において、
前記カップリング(4)を内蔵し前記油圧モータ(16)に外接するハウジング(1)と、
前記カップリング(4)に連なる出力軸(5)周りの油漏れ防止用として前記モータ内オイルシール(14)よりも高耐圧のハウジング内オイルシール(13)と、
前記モータ内オイルシール(14)と前記ハウジング内オイルシール(13)の間のハウジング(1)内部を外部と連通させるカップリングドレン管路(20)とを備えたことを特徴とする油圧装置。
続きを表示(約 250 文字)
【請求項2】
さらに、前記カップリングドレン管路(20)から分岐してそれぞれ逆止弁(20a、20b)を介して前記主管路(17、18)の最上流側と接続する2本のカップリングドレン管路(20A、20B)を備えたことを特徴とする請求項1に記載の油圧装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載された油圧装置を備えたことを特徴とする草刈り機。
【請求項4】
前記草刈り機がパワーショベルのアーム先端部に着脱自在に装着されたことを特徴とする請求項3に記載の草刈り機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、油圧装置及び草刈り機に関し、特に正転逆転を繰り返す油圧モータからの油漏れを簡易に防止する油圧装置及びこれを備えた草刈り機に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
一般的に、重機には油圧モータを有する油圧装置が使用される場合が多い。油圧モータを有する油圧装置の油圧回路は、一次側と二次側に分けられる。二次側は、油圧モータと、油圧モータに作動用の油を出入りさせる2本の主管路と、油圧モータからの排油用の二次側のモータドレン管路とを有する。なお、前記2本の主管路は圧力又は流量の制御部を備える場合がある。一方、一次側は、タンクと、タンク内の油を加圧送出する油圧ポンプと、油圧ポンプからの油を通す加圧管路と、タンクに戻る油を通す戻り管路及び一次側のモータドレン管路とを有する。一次側はさらに、前記加圧管路及び戻り管路と前記2本の主管路のそれぞれとの接続経路を切替えて、前記2本の主管路のいずれか一方を加圧側、他方を戻り側とする方向制御弁とを有する。通常、一次側は重機の本体に設置し、二次側は重機の付帯設備に設置し、重機の輸送等に際し両者の分離接続の容易化のため、二次側の管路とこれに対応する一次側の管路とは、逆止弁付きクイックカップラー式の接続金具で着脱自在に接続している。
【0003】
このような油圧装置において、特許文献1では、二次側のモータドレン管路と一次側のそれとの不慮の接続不具合により、二次側に封じ込められた排油の圧力が重機の稼働中に上昇して油圧モータの作動不良につながることに着目した。特許文献1では、これへの対策として、二次側のモータドレン管路から前記排油の一部を逃がす管路を設けることを提案している。なお、特許文献2及び3でも同様に前記排油の一部を逃がす管路を設けることを提案している。
【0004】
これに対し、一次側のモータドレン管路が存在しない油圧装置が知られている。その一例を図3に示す。
【0005】
図3に示すように、二次側は、油圧モータ16と、油圧モータ16に作動用の油を出入りさせる2本の主管路17、18と、油圧モータ16からの排油用のモータドレン管路19とを有する。2本の主管路17、18は、圧力又は流量の制御部として、最下流側である油圧モータ16から上流側への順に、例えばカウンターバランスバルブ22、ブレーキバルブ23及び圧力補償付き流量調整弁24を備えている。モータドレン管路19は油圧モータ16の出側で2本のモータドレン管路19A、19Bに分岐し、これら2本のモータドレン管路19A、19Bは逆止弁19a、19bを介して2本の主管路17、18とそれぞれ接続している。一次側のモータドレン管路が存在しない油圧装置においては、このように、一次側のモータドレン管路19A、19Bは二次側とは直結していない。
【0006】
一方、一次側は、タンク27と、タンク27内の油を加圧送出する油圧ポンプ26と、油圧ポンプ26からの油を通す加圧管路10と、タンク27に戻る油を通す戻り管路11とを有する。一次側はさらに、前記加圧管路10及び戻り管路11と前記2本の主管路17、18のそれぞれとの接続経路を切替えて、前記2本の主管路17、18のいずれか一方を加圧側、他方を戻り側とする方向制御弁25とを有する。すなわち、方向制御弁25は主管路17、18の流れ方向を切替えるものである。このように、一次側のモータドレン管路が存在しない油圧装置においては、一次側には二次側のモータドレン管路19A、19Bと直結する一次側のモータドレン管路は存在しない。
【0007】
なお、通常、一次側は重機の本体に設置し、二次側は重機の付帯設備に設置している。重機の輸送等に際し両者の分離接続の容易化のため、二次側の2つの主管路とこれに対応する一次側の管路(加圧管路及び戻り管路)とは、逆止弁付きクイックカップラー式の接続金具(図示せず)で着脱自在に接続している場合がある。この主管路の接続金具での接続不具合がある場合、油圧モータは作動しないから、油圧モータの損傷には至らない。
【0008】
上述の、一次側のモータドレン管路が存在しない油圧装置では、一次側と二次側のモータドレン管路の接続不具合による重機稼働中の排油の圧力上昇は生じない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
実開昭64-014901号公報
特開平08-105375号公報
特開2001-289201号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
前述の、一次側のモータドレン管路が存在しない油圧装置を、例えば草刈り機に適用し、作業効率上有利な運転モードである正転逆転の切替えを含む双方向回転の運転モードで使用することが多い。しかし、このとき、油圧モータの負荷が過大となり、油圧モータの軸周りから油漏れを生じる場合があった。そのような油漏れが生じた場合、正転逆転の切替えを含まない一方向回転の運転モードで使用することで、油圧モータの負荷が過大とならないようにして油漏れを回避しているため、作業効率が低下する問題があった。このような油漏れの防止対策として、油圧モータに内蔵するオイルシールの耐圧をより大きくすることが考えられるが、そのためには油圧モータの大幅な改造が必要であり、設備費が嵩む問題がある。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
河川水発電所
15日前
個人
コアンダ翼式風車
23日前
個人
没水体積の浮体発電
18日前
個人
波力エンジン
1か月前
個人
発電装置
3日前
個人
発電装置
4日前
個人
砂蓄熱式風力発電装置
14日前
個人
重力利用回転装置
10日前
株式会社フォトラダ
発電設備
1か月前
有限会社スタジオ・シオン
反重力推進装置
7日前
個人
発電装置、貯留タンクおよび発電方法
1か月前
個人
浮力と重力のバランスを利用した動力発生装置。
24日前
三鷹光器株式会社
垂直軸風車構造
2日前
株式会社チャレナジー
可搬式風車装置
1か月前
三鷹光器株式会社
増風機構付き垂直軸風車構造
29日前
三鷹光器株式会社
増風機構付き垂直軸風車構造
7日前
三菱重工業株式会社
風車翼及び風車翼の設計方法
8日前
いすゞ自動車株式会社
流体作動機械
29日前
ソフトバンクグループ株式会社
システム
8日前
音羽電機工業株式会社
風車ブレードの避雷装置及び避雷方法
29日前
コベルコ・コンプレッサ株式会社
圧縮気体貯蔵発電装置
17日前
ソフトバンクグループ株式会社
発電システム
1か月前
ソフトバンクグループ株式会社
発電システム
1か月前
三菱重工業株式会社
風車翼の保護層範囲決定方法及び風車翼
9日前
東洋エンジニアリング株式会社
地熱発電システム
14日前
株式会社桧鉄工所
浮体式水車装置、及び、浮体式の潮流発電設備
29日前
個人
移動する流体の移動エネルギーを回転エネルギーに変換する装置ならびに発電装置
1か月前
株式会社テックコーポレーション
水力発電機および電解水生成装置
15日前
株式会社パンタレイ
縦渦式風車
7日前
株式会社日立製作所
監視装置、風力発電システムおよび監視方法
9日前
株式会社東芝
吸出し管給気弁の開度設定方法
1か月前
合同会社加速流グリーンパワー研究所
集風型風車
1か月前
株式会社東芝
ランナ、および、その製造方法
1か月前
三菱重工業株式会社
蒸気タービンシステム及び地熱発電プラント並びに蒸気タービンシステムの運転方法
1か月前
株式会社日立パワーソリューションズ
風車のタワー撮像システム
29日前
株式会社大林組
洋上風力発電機を組み立てるためのリフトアップ装置及びリフトアップ装置を用いる洋上風力発電機の組み立て方法
1か月前
続きを見る
他の特許を見る