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公開番号2024151698
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023065254
出願日2023-04-12
発明の名称車両の制振システム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類B60L 15/20 20060101AFI20241018BHJP(車両一般)
要約【課題】波状路走行における駆動系の共振の発生を抑制しつつ、不要な電力消費を抑制したりドライバビリティの悪化を抑制することができる車両の制振システムを提供する。
【解決手段】波状路が存在する地域に対して現在位置が所定距離以内であり、且つ、車速が所定車速範囲内である場合には、制振制御が実行される。一方で、波状路が存在する地域に対して現在位置が所定距離よりも離れているか、又は、車速が所定車速範囲外である場合には、制振制御が非実行とされる。これにより、波状路を走行する可能性があり且つ駆動系の共振が発生する可能性のある場面に限って制振制御が作動させられる。制振制御が作動させられている状態で、駆動系の共振が発生し易い波状路の走行が行われる。よって、波状路走行における駆動系の共振の発生を抑制しつつ、不要な電力消費を抑制したりドライバビリティの悪化を抑制することができる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
電動機を含む動力源と、前記動力源と駆動輪との間の動力伝達経路に設けられた動力伝達装置と、を備えた車両の、前記動力伝達装置にて伝達されるトルク変動を抑制する制振システムであって、
道路の画像データを用いて前記動力伝達装置を含む駆動系の共振を発生させる可能性がある波状路を機械学習により判定し、
前記波状路が存在する地域を特定した地図データを予め記憶し、
前記地図データにおいて特定された前記波状路が存在する地域に対して前記車両の現在位置が所定距離以内であり、且つ、車速が前記波状路に対して前記共振を発生させる所定車速範囲内である場合には、前記動力伝達装置にて伝達されるトルク変動を打ち消すように前記電動機によって逆位相のトルク変動を付加して前記共振の発生を抑制する制振制御を実行する一方で、前記波状路が存在する地域に対して前記現在位置が前記所定距離よりも離れているか、又は、前記車速が前記所定車速範囲外である場合には、前記制振制御を非実行とすることを特徴とする車両の制振システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電動機を備えた車両の制振システムに関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
電動機を含む動力源と、前記動力源と駆動輪との間の動力伝達経路に設けられた動力伝達装置と、を備えた車両の、前記動力伝達装置にて伝達されるトルク変動を抑制する制振システムが良く知られている。例えば、特許文献1に記載された車両の制御装置がそれである。この特許文献1には、トルク変動が生じ易い走行状態において、そのトルク変動を相殺する方向の逆位相のトルクを電動機から出力することで、トルク変動による振動を低減する制振制御を実行することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-151680号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、波状路走行中に、路面からの周期的な入力で動力伝達装置を含む駆動系に共振による大きなトルクが発生する場合がある。この場合、周期的な入力に伴うトルク変動を打ち消す方向に電動機のトルクを付加して駆動系の共振の発生を抑制する制振制御を実行することが有効である。又、例えば電動機の回転変動の積算値を用いて波状路を判定することが考えられる。ところで、波状路の判定後に制振制御を作動させると、大きなトルクの抑制には不十分な可能性がある。一方で、常に制振制御を作動させておくと、不必要なときも電力を消費したり、又は、ドライバビリティの悪化を招くおそれがある。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、波状路走行における駆動系の共振の発生を抑制しつつ、不要な電力消費を抑制したりドライバビリティの悪化を抑制することができる車両の制振システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明の要旨とするところは、(a)電動機を含む動力源と、前記動力源と駆動輪との間の動力伝達経路に設けられた動力伝達装置と、を備えた車両の、前記動力伝達装置にて伝達されるトルク変動を抑制する制振システムであって、(b)道路の画像データを用いて前記動力伝達装置を含む駆動系の共振を発生させる可能性がある波状路を機械学習により判定し、(c)前記波状路が存在する地域を特定した地図データを予め記憶し、(d)前記地図データにおいて特定された前記波状路が存在する地域に対して前記車両の現在位置が所定距離以内であり、且つ、車速が前記波状路に対して前記共振を発生させる所定車速範囲内である場合には、前記動力伝達装置にて伝達されるトルク変動を打ち消すように前記電動機によって逆位相のトルク変動を付加して前記共振の発生を抑制する制振制御を実行する一方で、前記波状路が存在する地域に対して前記現在位置が前記所定距離よりも離れているか、又は、前記車速が前記所定車速範囲外である場合には、前記制振制御を非実行とすることにある。
【発明の効果】
【0007】
前記第1の発明によれば、波状路が存在する地域に対して現在位置が所定距離以内であり、且つ、車速が所定車速範囲内である場合には、制振制御が実行される。一方で、波状路が存在する地域に対して現在位置が所定距離よりも離れているか、又は、車速が所定車速範囲外である場合には、制振制御が非実行とされる。これにより、波状路を走行する可能性があり且つ駆動系の共振が発生する可能性のある場面に限って制振制御が作動させられる。制振制御が作動させられている状態で、駆動系の共振が発生し易い波状路の走行が行われる。よって、波状路走行における駆動系の共振の発生を抑制しつつ、不要な電力消費を抑制したりドライバビリティの悪化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明が適用される車両の概略構成を説明する図であると共に、車両における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。
電子制御装置の制御作動の要部を説明するフローチャートであって、波状路走行における駆動系の共振の発生を抑制しつつ不要な電力消費を抑制したりドライバビリティの悪化を抑制する為の制御作動を説明するフローチャートであり、波状路が特定された地図データを全車に展開する際に実行される。
電子制御装置の制御作動の要部を説明するフローチャートであって、波状路走行における駆動系の共振の発生を抑制しつつ不要な電力消費を抑制したりドライバビリティの悪化を抑制する為の制御作動を説明するフローチャートであり、走行中に繰り返し実行される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【実施例】
【0010】
図1は、本発明が適用される車両10の概略構成を説明する図であると共に、車両10における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。図1において、車両10は、動力源SPとして機能する、エンジン12及び電動機MGを備えたハイブリッド車両である。又、車両10は、駆動輪14と、動力源SPと駆動輪14との間の動力伝達経路に設けられた動力伝達装置16と、を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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