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公開番号2024149185
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023062904
出願日2023-04-07
発明の名称コンパクト容器
出願人株式会社トキワ
代理人個人,個人,個人
主分類A45D 33/00 20060101AFI20241010BHJP(手持品または旅行用品)
要約【課題】中枠を容易に開けることができるコンパクト容器を提供する。
【解決手段】一実施形態に係るコンパクト容器は、ベース10と、中枠20と、カバー30とを備える。中枠20は、ヒンジ部を中心としてベース10に接近する方向およびベース10から離隔する方向に回動可能とされている。中枠20は、ヒンジ部を中心としてベース10に接近してベース10に配置された中皿に対向する天面部22と、天面部22から下方に延在する側面部28と、側面部28から突出するとともにベース10に係合する第1係合突起29と、を有する。ベース10は、中枠20の第1係合突起29に係合する第2係合突起19を有する。中枠20は、天面部22の下に中枠20を押し上げる指を接触可能な指接触部を有する。ベース10の第2係合突起19は、ヒンジ部に向かって突出している。中枠20の第1係合突起29は、ヒンジ部の反対側に突出している。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項１】
塗布材を収容する中皿が配置されるとともに、配置された前記中皿の前記塗布材を露出する第１開口を有するベースと、
前記ベースに配置された前記中皿を押さえる中枠と、
前記ベースに対して開閉自在とされており、前記中枠が前記中皿を押さえた状態において前記ベースの前記第１開口を閉じるカバーと、
を備え、
前記中枠は、ヒンジ部を中心として前記ベースに接近する方向および前記ベースから離隔する方向に回動可能とされており、
前記中枠は、前記ヒンジ部を中心として前記ベースに接近して前記ベースに配置された中皿に対向する天面部と、前記天面部から下方に延在する側面部と、前記側面部から突出するとともに前記ベースに係合する第１係合突起と、を有し、
前記ベースは、前記中枠の前記第１係合突起に係合する第２係合突起を有し、
前記中枠は、前記天面部の下に前記中枠を押し上げる指を接触可能な指接触部を有し、
前記ベースの前記第２係合突起は、前記ヒンジ部に向かって突出しており、
前記中枠の前記第１係合突起は、前記ヒンジ部の反対側に突出している、
コンパクト容器。
続きを表示（約 680 文字）【請求項２】
前記ベースは、前記指接触部から離隔する方向に窪む凹部を有する、
請求項１に記載のコンパクト容器。
【請求項３】
前記中枠は、前記中皿の前記塗布材を露出する第２開口を有し、
前記第２開口は、前記ヒンジ部に接続する第１辺と、前記側面部および前記第１係合突起が形成された第２辺と、前記第１辺の端部、および前記第２辺の端部を互いに接続する一対の第３辺と、によって画成されている、
請求項１または請求項２に記載のコンパクト容器。
【請求項４】
前記ベースは、前記ベースにおける前記中皿の配置位置を示す位置合わせ部を有する、
請求項１または請求項２に記載のコンパクト容器。
【請求項５】
前記ベースは、前記ベースの内部空間を、前記中皿が配置される第１内部空間と、前記塗布材を塗布する塗布具が配置可能な第２内部空間と、に仕切る壁部を有し、
前記第２係合突起は、前記壁部に形成されている、
請求項１または請求項２に記載のコンパクト容器。
【請求項６】
前記ベースは、前記中皿が載せられる底面と、前記底面から突出する凸部と、前記凸部から見て前記底面とは反対側に形成された溝部と、前記溝部から見て前記凸部とは反対側に位置する内側面と、を有し、
前記底面に前記中皿が載せられた状態において、前記中皿と前記内側面との間に、前記中皿を持ち上げる指が接触可能な隙間が形成されている、
請求項１または請求項２に記載のコンパクト容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、塗布材を収容する中皿が配置されるコンパクト容器に関する。
続きを表示（約 2,300 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、化粧料を収容する中皿が配置される本体と、配置された中皿を押さえる中枠と、本体に対して開閉可能とされた蓋体とを備えたコンパクト容器が記載されている。中枠は、中皿に収容された化粧料を露出する窓孔と、本体に対して中枠を揺動可能とするヒンジ部とを有する。本体は、中皿が配置される内底と、内底から突出するとともに本体に接近した中枠を固定するアンダカット部とを有する。中枠は、本体のアンダカット部に係合するアンダカット部を有する。中枠のアンダカット部はヒンジ部に向かって突出する凸部を有し、本体のアンダカット部はヒンジ部の反対側に向かって突出する凸部を有する。
【０００３】
特許文献２には、複数の中皿が配置される容器本体と、容器本体に開閉自在に取り付けられた蓋体と、配置された複数の中皿を押さえる中枠とを有するコンパクトが記載されている。中枠は、矩形枠状を呈する。中枠は、４つの側壁部と、平面視において４つの側壁部の外側に突出するフランジ部とを有する。４つの側壁部のうちの１つには、側壁部の下端から上方に窪む２つの切欠部が形成されている。容器本体は、中皿が配置される底面と、底面から突出する２つの係合爪とを有する。中枠は、２つの切欠部が容器本体の２つの係合爪に係合することによって、容器本体に係合する。
【０００４】
特許文献３には、中皿が配置される凹状部を有する身と、身に対して開閉自在とされた蓋とを有する化粧料パレットが記載されている。中皿は、その側面から突出する複数の弾性係合片を有する。身は、その内側面に形成された係止内縁および係止下縁を有する。中皿は、各弾性係合片が身の係止内縁および係止下縁のそれぞれに係合することによって、身の内側面に係合する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
実公平４－４５６０４号公報
実公平５－８９号公報
実公平６－１４６５６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
ところで、コンパクト容器では、中皿を押さえる中枠を確実に固定できるとともに、取り外し時には中枠を容易に開けられることが求められる。しかしながら、前述したコンパクト容器のように、本体の係合突起がヒンジ部の反対側に向かって突出し、かつ中枠の係合突起がヒンジ部に向かって突出する場合には、中枠を開けるときにヒンジ部に向かって力がかかることにより、係合突起同士が係合する方向に力がかかるので、中枠を開けにくいという問題がある。したがって、中枠を容易に開けることができることが求められる。
【０００７】
本開示は、中枠を容易に開けることができるコンパクト容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本開示に係るコンパクト容器は、（１）塗布材を収容する中皿が配置されるとともに、配置された中皿の塗布材を露出する第１開口を有するベースと、ベースに配置された中皿を押さえる中枠と、ベースに対して開閉自在とされており、中枠が中皿を押さえた状態においてベースの第１開口を閉じるカバーと、を備える。中枠は、ヒンジ部を中心としてベースに接近する方向およびベースから離隔する方向に回動可能とされている。中枠は、ヒンジ部を中心としてベースに接近してベースに配置された中皿に対向する天面部と、天面部から下方に延在する側面部と、側面部から突出するとともにベースに係合する第１係合突起と、を有する。ベースは、中枠の第１係合突起に係合する第２係合突起を有する。中枠は、天面部の下に中枠を押し上げる指を接触可能な指接触部を有する。ベースの第２係合突起は、ヒンジ部に向かって突出している。中枠の第１係合突起は、ヒンジ部の反対側に突出している。
【０００９】
このコンパクト容器は、ベースと、中枠と、ベースに対して開閉自在とされたカバーとを備える。ベースには、塗布材を収容する中皿が配置される。中枠はベースに配置された中皿を押さえ、カバーは塗布材が露出するベースの第１開口を閉じる。中枠は、ヒンジ部を中心としてベースに接近する方向およびベースから離隔する方向に回動可能とされている。中枠は、中皿に対向する天面部と、天面部から下方に延在する側面部と、天面部の下に位置する指接触部とを有する。天面部の下に位置する指接触部に指を当てて指で指接触部を上げることにより、中枠を容易に開けることができる。中枠は側面部から突出する第１係合突起を有し、ベースは第１係合突起に係合する第２係合突起を有する。ベースの第２係合突起はヒンジ部に向かって突出しており、中枠の第１係合突起はヒンジ部の反対側に突出している。ベース部の第２係合突起がヒンジ部に向かって突出し、かつ持ち上げられる中枠の第１係合突起がヒンジ部の反対側に突出していることにより、中枠を開けてヒンジ部に向かって力がかかると、第１係合突起が第２係合突起から離隔する方向に力がかかる。したがって、開けるときに第１係合突起が第２係合突起から容易に外れるので、中枠を容易に開けることができる。
【００１０】
（２）上記（１）において、ベースは、上記の指接触部から離隔する方向に窪む凹部を有してもよい。この場合、ベースが指接触部から離隔する方向に窪む凹部を有することにより、指接触部に指を接触させやすくすることができる。したがって、指で一層容易に中枠を開けやすくすることができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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