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公開番号2024145705
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023058175
出願日2023-03-31
発明の名称環状部材の取り外し方法
出願人三菱重工マリンマシナリ株式会社
代理人SSIP弁理士法人
主分類F01D 25/28 20060101AFI20241004BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】上下分割可能なタービンの車室を分割せずに該車室に収容された環状部材を交換でき、環状部材の交換に要する労力や工期を低減できる環状部材の交換方法を提供する。
【解決手段】環状部材の交換方法は、タービンから軸受台の上半部を取り外す上半部取り外しステップと、上半部取り外しステップの後に、車室にロータを吊り上げ支持する第1支持装置を取り付けてロータを支持する第1ロータ支持ステップと、第1ロータ支持ステップの後に、タービンから軸受台の下半部を取り外す下半部取り外しステップと、下半部取り外しステップの後にタービンから軸受を取り外す軸受取り外しステップと、軸受取り外しステップの後に、車室にロータを下側から支持する第2支持装置を取り付けてロータを支持する第2ロータ支持ステップと、環状部材を車室の内部から軸方向の一方側に取り出す環状部材取り出しステップと、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
タービンの車室に収容された環状部材の取り外し方法であって、
前記タービンは、
ロータと、
前記ロータを収容するための上下分割可能に構成された前記車室と、
前記車室に対して前記ロータの軸方向における一方側に隣接して配置され、前記車室に取り付けられる軸受台であって、前記ロータを支持する軸受を収容するための上下分割可能に構成された軸受台と、を含み、
前記環状部材の取り外し方法は、
前記タービンから前記軸受台の上半部を取り外す上半部取り外しステップと、
前記上半部取り外しステップの後に、前記車室に前記ロータを吊り上げ支持する第1支持装置を取り付けることで、前記ロータを支持する第1ロータ支持ステップと、
前記第1ロータ支持ステップの後に、前記タービンから前記軸受台の下半部を取り外す下半部取り外しステップと、
前記下半部取り外しステップの後に前記タービンから前記軸受を取り外す軸受取り外しステップと、
前記軸受取り外しステップの後に、前記車室に前記ロータを下側から支持する第2支持装置を取り付けることで、前記ロータを支持するとともに、前記車室から前記第1支持装置を取り外す第2ロータ支持ステップと、
前記環状部材を前記車室の内部から前記軸方向の前記一方側に取り出す環状部材取り出しステップと、
を備える、
環状部材の取り外し方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1支持装置は、前記車室に前記軸受台の前記上半部を取り付けるための締結部材が締結される第1締結孔に取り付けられる第1ブラケットと、
前記第1ブラケットに支持されて前記ロータを支持する第1支持部材と、を含む、
請求項1に記載の環状部材の取り外し方法。
【請求項3】
前記第2支持装置は、前記車室に前記軸受台の前記下半部を取り付けるための締結部材が締結される第2締結孔に取り付けられる第2ブラケットと、
前記第2ブラケットに載置されて前記ロータを下側から支持する第1支持構造体と、を含む、
請求項1又は2に記載の環状部材の取り外し方法。
【請求項4】
前記ロータは、
前記環状部材を挿通する大径部と、
前記大径部よりも前記軸方向の前記一方側に形成される前記大径部よりも外径が小さい小径部と、を含み、
前記環状部材取り出しステップは、前記ロータの前記小径部に前記大径部と外径が等しくなるようなスリーブを取り付けるスリーブ取り付けステップを含む、
請求項1又は2に記載の環状部材の取り外し方法。
【請求項5】
前記スリーブは、周方向における一端と他端との間に形成される開口であって、前記ロータの前記小径部に前記スリーブが取り付けられた際に前記スリーブの下方に位置する開口を有する、
請求項4に記載の環状部材の取り外し方法。
【請求項6】
前記環状部材取り出しステップの後に、前記ロータを前記環状部材よりも前記軸方向の他方側の軸方向位置において下側から支持する第3支持装置を前記タービンに取り付けることで、前記ロータを支持するとともに、前記タービンから前記第2支持装置の少なくとも一部を取り外す第3ロータ支持ステップと、
前記第3ロータ支持ステップの後に、前記環状部材を前記軸方向の前記一方側に移動して前記タービンから取り外す環状部材取り外しステップと、をさらに備える、
請求項1又は2に記載の環状部材の取り外し方法。
【請求項7】
前記環状部材は、前記車室に着脱可能に取り付けられるメカニカルシールであって、前記車室と前記ロータとの間をシールするように構成されたメカニカルシールを含む、
請求項1又は2に記載の環状部材の取り外し方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、タービンの車室に収容された環状部材の取り外し方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
タービンには、水平面で上下分割される車室を有するものがある(例えば、特許文献1参照)。上記車室の内部に車室とタービンロータとの間をシールする環状のメカニカルシールが取り付けられることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6971924号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したタービンでは、メンテナンス等において上記メカニカルシールを交換する際に、車室の上半部を車室の下半部から取り外し、タービンロータをクレーン等により吊り上げ、車室から取り出す工程(特許文献1参照)が必要となり、上記環状部材の取り外しに多大な労力や工期が必要となる虞がある。
【0005】
上述の事情に鑑みて、本開示の少なくとも一実施形態は、上下分割可能なタービンの車室を分割せずに該車室に収容された環状部材を取り外すことができ、環状部材の取り外しに要する労力や工期を低減できる環状部材の取り外し方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の少なくとも一実施形態に係る環状部材の取り外し方法は、
タービンの車室に収容された環状部材の取り外し方法であって、
前記タービンは、
ロータと、
前記ロータを収容するための上下分割可能に構成された前記車室と、
前記車室に対して前記ロータの軸方向における一方側に隣接して配置され、前記車室に取り付けられる軸受台であって、前記ロータを支持する軸受を収容するための上下分割可能に構成された軸受台と、を含み、
前記環状部材の取り外し方法は、
前記タービンから前記軸受台の上半部を取り外す上半部取り外しステップと、
前記上半部取り外しステップの後に、前記車室に前記ロータを吊り上げ支持する第1支持装置を取り付けることで、前記ロータを支持する第1ロータ支持ステップと、
前記第1ロータ支持ステップの後に、前記タービンから前記軸受台の下半部を取り外す下半部取り外しステップと、
前記下半部取り外しステップの後に前記タービンから前記軸受を取り外す軸受取り外しステップと、
前記軸受取り外しステップの後に、前記車室に前記ロータを下側から支持する第2支持装置を取り付けることで、前記ロータを支持するとともに、前記車室から前記第1支持装置を取り外す第2ロータ支持ステップと、
前記環状部材を前記車室の内部から前記軸方向の前記一方側に取り出す環状部材取り出しステップと、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示の少なくとも一実施形態によれば、上下分割可能なタービンの車室を分割せずに該車室に収容された環状部材を取り外すことができ、環状部材の取り外しに要する労力や工期を低減できる環状部材の取り外し方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の一実施形態に係る環状部材の取り外し方法における取り外し対象である環状部材を備えるタービンの軸方向に沿った概略断面図である。
本開示の一実施形態に係るタービンの車室及び軸受台の軸方向に沿った概略断面図である。
本開示の一実施形態に係る環状部材の取り外し方法の一例を示すフロー図である。
本開示の一実施形態に係る環状部材の取り外し方法を説明するための説明図である。
本開示の一実施形態に係る環状部材の取り外し方法を説明するための説明図である。
図5に示される第1支持装置を軸方向の一方側から視た状態を示す模式図である。
本開示の一実施形態に係る環状部材の取り外し方法を説明するための説明図である。
本開示の一実施形態に係る環状部材の取り外し方法を説明するための説明図である。
本開示の一実施形態に係る環状部材の取り外し方法を説明するための説明図である。
本開示の一実施形態に係る環状部材の取り外し方法を説明するための説明図である。
図10に示されるスリーブの軸方向に直交する概略断面図である。
本開示の一実施形態に係る環状部材の取り外し方法を説明するための説明図である。
本開示の一実施形態に係る環状部材の取り外し方法を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して本開示の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本開示の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0010】
(タービン)
図1は、本開示の一実施形態に係る環状部材3の取り外し方法における取り外し対象である環状部材3を備えるタービン1の軸方向に沿った概略断面図である。図2は、本開示の一実施形態に係るタービン1の車室2及び軸受台5の軸方向に沿った概略断面図である。本開示の幾つかの実施形態に係るタービン1は、図1及び図2に示されるように、車室2と、車室2に収容される環状部材3と、ロータ4と、軸受台5と、軸受台5に収容される軸受6と、を備える。環状部材3は、車室2に支持される。軸受6は、軸受台5に支持される。ロータ4は、車室2及び軸受台5に収容され、軸受6に回転可能に支持される。
(【0011】以降は省略されています)

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