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公開番号2024142071
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023054053
出願日2023-03-29
発明の名称内燃機関用のブローバイガス排出用ゴムホース
出願人株式会社SUBARU
代理人個人
主分類F01M 13/00 20060101AFI20241003BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】耐薬品性を有するとともに、柔軟さをも有し、さらには比較的安価で得られるブローバイガス排出用ゴムホース、及びその材料組成物を提供する。
【解決手段】 ブローバイガス排出用ゴムホースであって、下記成分(A)及び(B):
(A)当該ブローバイガス排出用ゴムホースの材料ゴムと、
(B)保護カプセルであって、カプセル状樹脂並びに当該カプセル状樹脂に内包された架橋剤及び任意にその他の成分、を含有する前記保護カプセルと、
を含有するゴム組成物から形成され、前記保護カプセルが、前記ブローバイガス排出用ゴムホースの製造時の温度に対して耐熱性を有し、且つ、ブローバイガス中の臭気成分に対して溶解性である、前記ブローバイガス排出用ゴムホース。
特許請求の範囲【請求項1】
ブローバイガス排出用ゴムホースであって、下記成分(A)及び(B):
(A)当該ブローバイガス排出用ゴムホースの材料ゴムと、
(B)保護カプセルであって、カプセル状樹脂並びに当該カプセル状樹脂に内包された架橋剤及び任意にその他の成分、を含有する前記保護カプセルと、
を含有するゴム組成物から形成され、
前記保護カプセルが、前記ブローバイガス排出用ゴムホースの製造時の温度に対して耐熱性を有し、且つ、ブローバイガス中の臭気成分に対して溶解性である、
前記ブローバイガス排出用ゴムホース。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記カプセル状樹脂は、少なくとも100℃以上の耐熱性を有し、及び
前記架橋剤は、150℃以下の反応温度を有する、
請求項1記載のブローバイガス排出用ゴムホース。
【請求項3】
前記カプセル状樹脂は、ポリ塩化ビニル(PVC)系樹脂及びポリイソブチレン(PIB)系樹脂から成る群より選択される、請求項1又は2に記載のブローバイガス排出用ゴムホース。
【請求項4】
前記架橋剤は、有機過酸化物より選択される、請求項1又は2に記載のブローバイガス排出用ゴムホース。
【請求項5】
前記ゴム組成物が、下記成分:
(B’)保護カプセルであって、カプセル状樹脂並びに当該カプセル状樹脂に内包された架橋剤及び任意にその他の成分、を含有する前記保護カプセル
をさらに含有し、
前記保護カプセルが、前記ブローバイガス排出用ゴムホースの製造時の温度に対して耐熱性を有し、且つ、水に対して溶解性である、
請求項1に記載のブローバイガス排出用ゴムホース。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関用のブローバイガス排出用ゴムホースに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
自動車の内燃機関又はその付近には、ブローバイガスを排出するためのゴムホース、例えばPCVホース又はブローバイホースが用いられているのが通常である。
【0003】
そのような、内燃機関用ブローバイガス排出用ゴムホース(以下、単に「ブローバイガス排出用ゴムホース」ともいう)の材質としては、例えば、エピクロロヒドリンゴム(ECO)、天然ゴム(NR)及びエチレン-プロピレンゴム(EPM)のような非ジエン系のゴム、並びに、スチレン-ブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)及びアクリロニトリル-ブタジエンゴム(NBR)のようなジエン系ゴム等、広範にわたる。そしてこのようなゴムは、その構造上、通常、液体を通しにくい反面、それと比較すると、気体の透過を抑制しにくいという特性をも有する。
【0004】
一方で、ブローバイガス排出用ゴムホース内を通るブローバイガスには、ナフタレン誘導体又は燃料未燃生成物などの、気体又は液体の臭気成分が含まれている。
【0005】
このため、ブローバイガス排出用ゴムホース内をブローバイガスが通ると、ブローバイガス中のこれら臭気成分が、必然的にゴムホースの壁を通してその内表面から外表面へと透過してしまう。その結果、そのような臭気成分がゴムホースから車内外へと漏れ出すこととなる。そのため、例えばガレージなどの密閉空間で臭気成分の不快な臭いが充満し、或いは、自動車の搭乗者に対してもその臭いによる不快感を与えるといった課題が生じていた。さらには、この事象は、ブローバイガス排出用ゴムホースの劣化とともに顕著となる傾向にある。
【0006】
このような、ブローバイガス排出用ゴムホースからの臭気成分の透過を抑制又は防止するためには、例えば、ブローバイガス排出用ゴムホースの全部又はその一部の材質を、フッ素ゴムなどの、化学構造が密で硬い材質のものとすることが挙げられる。
【0007】
そのような材質のゴムホースとして、例えば特許文献1(特開平4-267143号公報)は、ゴム外層と、フッ素樹脂からなる樹脂内層との積層構造を有する、二層構造のゴム-樹脂複合ホースを記載している。
【0008】
また、特許文献2(特開2007-269008号公報)及び特許文献3(特開2008-195039号公報)は、フッ素ゴムを含む内層と外層とからなる、二層構造の耐熱エアーホースを記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開平4-267143号公報
特開2007-269008号公報
特開2008-195039号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
臭気成分の不快な臭いの防止という観点から、ブローバイガス排出用ゴムホースに求められる特性としては、臭気成分の透過を防止できるという耐薬品性が必要である。さらには、ゴムホース本来の特性として、対象物への挿入性、即ち柔軟さが必要とされることはいうまでもない。
(【0011】以降は省略されています)

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