TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024143932
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023056889
出願日2023-03-31
発明の名称フェライト粉末
出願人パウダーテック株式会社
代理人個人
主分類C01G 49/00 20060101AFI20241004BHJP(無機化学)
要約【課題】高充填性と高周波における高い透磁率及び低い損失を維持しながら、透磁率の経時安定性に優れるフェライト粉末を提供すること。
【解決手段】鉄(Fe)を56.0質量%以上63.0質量%以下、マンガン(Mn)を7.0質量%以上13.0質量%以下、及び亜鉛(Zn)を1.0質量%以上3.0質量%以下の割合で含むフェライト粉末。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
鉄(Fe)を56.0質量%以上63.0質量%以下、マンガン(Mn)を7.0質量%以上13.0質量%以下、及び亜鉛(Zn)を1.0質量%以上3.0質量%以下の割合で含むフェライト粉末。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記フェライト粉末は、スピネル相を主成分とする球状様フェライト粒子を含み、
前記スピネル相は、鉄(Fe)量が化学的量論比よりも過剰であり、且つ空格子率が0mol%以上90mol%以下であり、
前記フェライト粉末は、形状係数SF-1が100以上110以下であり、且つ体積平均粒径(D50)が2.0μm以上20μm以下である、
請求項1に記載のフェライト粉末。
【請求項3】
α-酸化鉄(α-Fe



)の含有量が0.0質量%以上3.0質量%以下である、請求項1又は2に記載のフェライト粉末。
【請求項4】
銅(Cu)の含有量が0.0質量%以上0.5質量%以下である、請求項1又は2に記載のフェライト粉末。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フェライト粉末に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
フェライト粉末と樹脂からなる複合材料は、インダクタを始め、様々の用途で多用されている。このような複合材料は、フェライト粉末と樹脂を混練することで作製される。複合材料は、シートなどの形状に成形されて複合体(成型体)となる。このときフェライト粉末を構成する粒子の形状が球形に近いと、成形時の流動性が高くなり、複合体中のフェライト粉末の充填率が高くなる。そのため成形性が良好になるとともに、磁気特性が良好になる。このような観点から球状又は多面体状の粒子で構成されるフェライト粉末(粒子)が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、スピネル相を主相とする球状又は多面体状のフェライト粒子を少なくとも含むMn-Zn系フェライト粉末であって、前記フェライト粒子は、凸多角形状の輪郭を有するステップ構造を表面に備え、前記フェライト粉末は、そのBET比表面積が0.35m

/g以上10.00m

/g以下であり、酸化亜鉛(ZnO)相の含有量が0質量%以上0.8質量%以下であるフェライト粉末が開示されている(特許文献1の請求項1)。また、特許文献1には、当該フェライト粉末に関して、高周波において磁気損失を抑制し、かつ複合材料や複合体に適用したときに成形性及び充填性を損なうことなく粒子脱落を抑制できると記載されている(特許文献1の[0024])。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2022/209640号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、球状又は多面体状のフェライト粉末を用いて複合材料や複合体の成形性及び充填性の改善を図ることが従来から提案されている。しかしながら、本発明者らが調べたところ、従来のフェライト粉末を樹脂と複合化し、さらに加熱成型して樹脂成型体(複合体)を作製すると、この樹脂成型体の透磁率が時間とともに徐々に下がる現象(ディスアコモデーション)が生じるという問題のあることが分かった。
【0006】
本発明者らがさらに検討を進めたところ、透磁率の時間変化は、フェライト中に含まれる強磁性鉄(Fe)酸化物のうち、空格子をもつγ-Fe



の影響を大きく受けることを見出した。そして、γ-Fe



の生成を抑制して空格子率を制御することで、高充填性と高周波における高い透磁率及び低い損失とを維持しながら、透磁率の経時安定性に優れるフェライト粉末を得ることができるとの知見を得た。
【0007】
したがって、本発明は、高充填性と高周波における高い透磁率及び低い損失とを維持しながら、透磁率の経時安定性に優れるフェライト粉末の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、下記(1)~(4)の態様を包含する。なお、本明細書において「~」なる表現は、その両端の数値を含む。すなわち、「X~Y」は「X以上Y以下」と同義である。
【0009】
(1)鉄(Fe)を56.0質量%以上63.0質量%以下、マンガン(Mn)を7.0質量%以上13.0質量%以下、及び亜鉛(Zn)を1.0質量%以上3.0質量%以下の割合で含むフェライト粉末。
【0010】
(2)前記フェライト粉末は、スピネル相を主成分とする球状様フェライト粒子を含み、
前記スピネル相は、鉄(Fe)量が化学的量論比よりも過剰であり、且つ空格子率が0mol%以上90mol%以下であり、
前記フェライト粉末は、形状係数SF-1が100以上110以下であり、且つ体積平均粒径(D50)が2.0μm以上20μm以下である、
上記(1)のフェライト粉末。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
水素製造装置
2日前
株式会社東芝
オゾン発生装置
18日前
住友化学株式会社
アルミナ顆粒
24日前
三井金属鉱業株式会社
混合組成物
16日前
東ソー株式会社
MFI型ゼオライト及びその製造方法
25日前
愛三工業株式会社
改質器
1か月前
三菱重工業株式会社
可燃性ガス生成システム
9日前
個人
温水素水およびその作製装置およびその作製方法
9日前
東ソー株式会社
鉄含有FER型ゼオライト及びその製造方法
2日前
株式会社デンソー
二酸化炭素供給システム
3日前
株式会社 イス スペシャリティ ケミカル
硫化リチウムの製造方法
1か月前
ユミコア日本触媒株式会社
コアシェル型ゼオライト
17日前
住友化学株式会社
リチウム金属複合酸化物の製造方法
26日前
三菱重工業株式会社
原料ガスの加熱器、および加熱器の異常診断装置
3日前
東レ株式会社
グラフェン粉末、グラフェン分散液、組成物およびそれを用いた形成物
26日前
三菱ケミカル株式会社
ゼオライトの製造方法
2日前
水ing株式会社
リン化合物の洗浄方法及びリン化合物の洗浄装置
16日前
セトラスホールディングス株式会社
リン酸カルシウム
16日前
トヨタ自動車株式会社
Na含有酸化物の製造方法
26日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
半導体ナノ粒子の製造装置および製造方法
16日前
セトラスホールディングス株式会社
酸化マグネシウムの製造方法
3日前
三菱ケミカル株式会社
窒化ホウ素凝集粉末、放熱シート及び半導体デバイスモジュール
1か月前
住友金属鉱山株式会社
分散粉とその製造方法、熱線遮蔽樹脂成形体、並びに、熱線遮蔽積層体
16日前
株式会社半導体エネルギー研究所
リチウム複合酸化物の分析方法
16日前
エム・テクニック株式会社
酸化セリウムの製造方法、酸化セリウム及びその分散液
17日前
ノリタケ株式会社
炭酸カルシウムの製造装置、該装置に用いられるパーツおよび炭酸カルシウムの製造方法
24日前
ENEOS株式会社
水素供給システム
9日前
太平洋セメント株式会社
炭酸カルシウムの製造方法
1か月前
国立大学法人千葉大学
ピリジニック窒素を選択的に導入した含窒素炭素材料の製造方法
3日前
三菱マテリアル株式会社
酸化錫粒子含有ゲル、酸化錫粒子分散液の製造方法、および、酸化錫粒子積層膜の製造方法
16日前
株式会社カネカ
樹脂膜形成用基材及び離型フィルム
3日前
キヤノン株式会社
一重項酸素の発生方法、一重項酸素の発生システム、一重項酸素の発生キット、及び一重項酸素発生剤
17日前
太平洋セメント株式会社
固体炭素の析出方法および固体炭素析出システム
17日前
太平洋セメント株式会社
固体炭素析出システムおよび固体炭素の析出方法
17日前
住友化学株式会社
リチウム金属複合酸化物、リチウム二次電池用正極活物質、リチウム二次電池用正極及びリチウム二次電池
26日前
国立大学法人横浜国立大学
リチウム複合酸化物及びその製造方法
1か月前
続きを見る