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公開番号
2024142764
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2023055075
出願日
2023-03-30
発明の名称
内燃機関制御装置
出願人
日立Astemo株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F02D
9/02 20060101AFI20241003BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】内燃機関の吸気量調整弁を駆動する電動モータに関する各種部品の過熱抑制と共に、吸気量制御を確保できる内燃機関制御装置を提供する。
【解決手段】内燃機関制御装置1は、制御部12aが、内燃機関の停止期間後の始動で、停止時間が所定時間以上のときに、吸気量調整弁を駆動する電動モータに対し吸気量調整の通電を実行すると共に、ドライバ14の動作を制御する実行モードを選択し、所定時間未満のときに、吸気量調整の通電を禁止すると共に、ドライバの動作を制御する禁止モードを選択する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
内燃機関の吸気量を調整する弁を駆動する電動モータへの通電を実行するドライバと、
前記ドライバの動作を制御する制御部と、
を備える内燃機関制御装置であって、
前記制御部は、
前記吸気量を調整するための前記通電を実行させるように前記ドライバの前記動作を制御する実行モードと、
前記吸気量を調整するための前記通電を禁止させるように前記ドライバの前記動作を制御する禁止モードと、
のいずれかを選択可能であり、
前記制御部は、
前記内燃機関が停止した停止期間及び前記停止期間に引き続く始動が連続した場合における前記始動に引き続く期間で、前記停止期間での前記内燃機関が停止した時間が所定時間以上であったときに、前記実行モードを選択し、
前記期間で、前記停止期間での前記内燃機関が停止した前記時間が前記所定時間未満であったときに、前記禁止モードを選択することを特徴とする内燃機関制御装置。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
前記制御部は、
前記期間で、前記停止期間での前記内燃機関が停止した前記時間が前記所定時間以上であったとき、又は前記内燃機関制御装置に電力を供給するバッテリの端子間電圧の値が所定値以下であるときに、前記実行モードを選択し、
前記期間で、前記停止期間での前記内燃機関が停止した前記時間が前記所定時間未満であったとき、かつ前記端子間電圧の値が前記所定値よりも大であるときに、前記禁止モードを選択することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
【請求項3】
内燃機関の吸気量を調整する弁を駆動する電動モータへの通電を実行するドライバと、
前記ドライバの動作を制御する制御部と、
を備える内燃機関制御装置であって、
前記制御部は、
前記吸気量を調整するための前記通電を実行させるように前記ドライバの前記動作を制御する実行モードと、
前記吸気量を調整するための前記通電を禁止させるように前記ドライバの前記動作を制御する禁止モードと、
のいずれかを選択可能であり、
前記制御部は、
前記内燃機関が停止した停止期間及び前記停止に引き続く始動が連続した場合における前記始動に引き続く期間で、前記内燃機関制御装置に電力を供給するバッテリの端子間電圧の値が所定値以下であるときに、前記実行モードを選択し、
前記期間で、前記端子間電圧の値が前記所定値よりも大であるときに、前記禁止モードを選択することを特徴とする内燃機関制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関制御装置に関し、特に自動車等の車両に搭載される内燃機関の吸気量を調整する弁を駆動する電動モータへの通電を制御する内燃機関制御装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、自動車等の車両に搭載される内燃機関では、吸気通路に配設されたスロットル弁をバイパス(迂回)しながら吸気通路に連通する補助吸気通路を、その吸気通路に対して付加すると共に、補助吸気通路に対して、補助吸気通路を開閉する補助空気弁であるISC(Idle Speed Control)弁を配設した構成が採用されるようになっている。かかる構成を有する内燃機関においては、例えばその始動直後のファストアイドルアップ時に、ISC弁を開弁して内燃機関の燃焼室に供給される空気量を増加することにより、内燃機関のアイドル回転数を上昇させてその暖機を促進することが可能となる。
【0003】
かかる状況下で、特許文献1は、内燃機関制御装置に関し、内燃機関であるエンジン10の吸気通路12に対して、スロットル弁14に対する上流側及び下流側間を連通してスロットル弁14をバイパスする補助吸気通路としてのバイパス路20が接続されると共に、バイパス路20の途中には、バイパス路20の空気量を調整してエンジン10のアイドル回転数を調整するISC弁22が設けられ、CPU74dは、駆動回路74gに制御信号を送出して電動モータであるステッピングモータ24への通電を制御し、ISC弁22の開度を調整してバイパス路20の空気量を調整する構成を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-156269号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、本発明者の検討によれば、特許文献1の構成において、ISC弁を駆動する電動モータへの通電を長時間継続させると、電動モータ自体のコイルや電動モータの駆動を制御するドライバ(駆動回路)等の電動モータ自体や電動モータに関する各種部品が過熱する可能性が考えられる。
【0006】
ここで、本発明者の更なる検討によれば、かかる電動モータ自体や電動モータに関する各種部品が加熱する事態の発生を抑制するためには、電動モータへの通電を禁止する期間を設けて、電動モータへの通電をいわば間欠的に行うことが考えられるが、電動モータ自体や電動モータに関する各種部品が過熱する可能性が低い条件下においてまで、電動モータへの通電をこのように間欠的に行うと、却って吸気量の制御性が低下することになり、この点で改良の余地があると考えられる。また、かかる事態は、吸気通路に配設されたスロットル弁を駆動する電動モータ自体や電動モータに関する各種部品についても同様に発生する場合がある。
【0007】
本発明は、以上の検討を経てなされたものであり、内燃機関の吸気量を調整する弁を駆動する電動モータ自体や電動モータに関する各種部品が過熱することを抑制することができると共に、内燃機関の吸気量の制御性を確保することができる内燃機関制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上の目的を達成するべく、本発明は、第1の局面において、内燃機関の吸気量を調整する弁を駆動する電動モータへの通電を実行するドライバと、前記ドライバの動作を制御する制御部と、を備える内燃機関制御装置であって、前記制御部は、前記吸気量を調整するための前記通電を実行させるように前記ドライバの前記動作を制御する実行モードと、前記吸気量を調整するための前記通電を禁止させるように前記ドライバの前記動作を制御する禁止モードと、のいずれかを選択可能であり、前記制御部は、前記内燃機関が停止した停止期間及び前記停止期間に引き続く始動が連続した場合における前記始動に引き続く期間で、前記停止期間での前記内燃機関が停止した時間が所定時間以上であったときに、前記実行モードを選択し、前記期間で、前記停止期間での前記内燃機関が停止した前記時間が前記所定時間未満であったときに、前記禁止モードを選択する内燃機関制御装置である。
【0009】
また、本発明は、第1の局面に加えて、前記制御部は、前記期間で、前記停止期間での前記内燃機関が停止した前記時間が前記所定時間以上であったとき、又は前記内燃機関制御装置に電力を供給するバッテリの端子間電圧の値が所定値以下であるときに、前記実行モードを選択し、前記期間で、前記停止期間での前記内燃機関が停止した前記時間が前記所定時間未満であったとき、かつ前記端子間電圧の値が前記所定値よりも大であるときに、前記禁止モードを選択することを第2の局面とする。
【0010】
また、本発明は、別の局面において、内燃機関の吸気量を調整する弁を駆動する電動モータへの通電を実行するドライバと、前記ドライバの動作を制御する制御部と、を備える内燃機関制御装置であって、前記制御部は、前記吸気量を調整するための前記通電を実行させるように前記ドライバの前記動作を制御する実行モードと、前記吸気量を調整するための前記通電を禁止させるように前記ドライバの前記動作を制御する禁止モードと、のいずれかを選択可能であり、前記制御部は、前記内燃機関が停止した停止期間及び前記停止期間に引き続く始動が連続した場合における前記始動に引き続く期間で、前記内燃機関制御装置に電力を供給するバッテリの端子間電圧の値が所定値以下であるときに、前記実行モードを選択し、前記期間で、前記端子間電圧の値が前記所定値よりも大であるときに、前記禁止モードを選択する内燃機関制御装置である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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