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公開番号
2024171528
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023088584
出願日
2023-05-30
発明の名称
内燃機関の制御装置
出願人
株式会社豊田自動織機
代理人
弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類
F02D
41/04 20060101AFI20241205BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】着火遅れ時間に基づいて燃料噴射位置を決定すると、決定された燃料噴射位置に従って噴射された燃料の燃焼時における燃焼波形が目標燃焼波形と乖離する場合がある。そこで、着火遅れ時間に加え、着火遅れ時間とは異なる新たな指標値にも基づいて燃焼状態を制御する内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】内燃機関(1)の制御装置は、気筒に噴射された燃料の着火遅れに相関する着火遅れ相関値、及び噴射された燃料の燃焼速度に相関する燃焼速度相関値に基づいて燃焼状態を制御する制御部(ECU7、7a、7b)を有する。制御部は、少なくとも内燃機関の負荷に相関する負荷相関値が基準範囲にある場合、燃焼速度相関値が大きくなるほど燃料噴射位置を遅角させる。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
内燃機関の制御装置であって、
気筒内の燃焼状態を制御するために設定される燃焼パラメータを、前記気筒に噴射された燃料の着火遅れに相関する着火遅れ相関値及び前記噴射された燃料の燃焼速度に相関する燃焼速度相関値に基づいて取得する制御部を有し、
前記制御部は、
少なくとも前記内燃機関の負荷に相関する負荷相関値が基準範囲にある場合、前記燃焼速度相関値が大きくなるほど前記燃焼パラメータに含まれる燃料噴射位置を遅角させる、内燃機関の制御装置。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の内燃機関の制御装置であって、
前記制御部は、
前記気筒内に基準噴射位置にて噴射された基準量の燃料が着火して燃焼したときに発生する熱発生率の最大値を前記燃焼速度相関値として取得する、内燃機関の制御装置。
【請求項3】
請求項1に記載の内燃機関の制御装置であって、
前記制御部は、
前記燃焼速度相関値が大きくなるほど前記燃焼パラメータに含まれるパイロット噴射の回数を減少させる、内燃機関の制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の制御装置に関する。具体的には、気筒内の燃焼状態を制御する制御部を備える内燃機関の制御装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
車両に駆動力源として搭載された内燃機関(例えば、ディーゼルエンジン)の制御装置は、一般に、燃料噴射量及び燃料噴射位置(燃料噴射タイミング)等の燃焼パラメータを内燃機関の運転状態に応じて決定することによって筒内の燃焼状態を制御する。従来の制御装置の1つは、着火遅れ時間を推定し、推定された着火遅れ時間に基づいて燃焼パラメータを決定する。この制御装置によれば、燃焼騒音の悪化及びNOx排出量の増加を回避できるように燃焼パラメータを決定することができる(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-136994号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
燃料噴射位置が着火遅れ時間に基づいて決定される場合、例えば、図11に示されるようなマップが参照される。図11には、着火遅れ時間と、第1パイロット噴射位置、第2パイロット噴射位置及び主噴射位置(「噴射位置群」とも総称される)のそれぞれと、の関係が示されている。図11において、縦軸(即ち、燃料噴射位置)はクランク角度により表され、圧縮上死点が0°として示されている。
【0005】
図11から理解されるように、着火遅れ時間が大きくなるほど燃料噴射位置を表すクランク角度が小さくなっている。即ち、着火遅れ時間が大きくなるほど燃料噴射位置のそれぞれが進角される。
【0006】
例えば、着火遅れ時間が時間t1である場合、第1パイロット噴射位置、第2パイロット噴射位置及び主噴射位置のそれぞれは、クランク角度Cg1、クランク角度Cg2、クランク角度Cgmとなる。これらのクランク角度は、噴射位置群(3a)として図12に示される。一方、着火遅れ時間が時間t1よりも大きい時間t2である場合(即ち、t1<t2)、第1パイロット噴射位置、第2パイロット噴射位置及び主噴射位置のそれぞれは、クランク角度Ch1、クランク角度Ch2、クランク角度Chmとなる。これらのクランク角度は、噴射位置群(3b)として図12に示される。
【0007】
着火性が良好であるとき、着火遅れ時間は時間t1近傍の値となる。一方、着火性が悪化すると、着火遅れ時間が長くなり、例えば、時間t2となる。着火性の悪化は、内燃機関の冷却水温が低い場合、外気温度が低い場合、及び内燃機関を搭載した車両が高地を走行している場合等に発生する。
【0008】
噴射位置群(3a)及び噴射位置群(3b)のそれぞれに基づいて燃料が噴射された場合の燃焼波形が、図12の実線L11a及び破線L11bによって示される。図12から理解されるように、実線L11a及び破線L11bのそれぞれによって示される燃焼波形は、互いに類似している。換言すれば、着火遅れ時間が増加した場合(即ち、着火性が悪化した場合)であっても、燃焼波形が大きく変化することが回避されている。即ち、着火遅れ時間に基づいて噴射位置群を決定することにより内燃機関の各サイクルの燃焼状態を良好に制御することができるとも考えられる。
【0009】
しかしながら、発明者は、着火遅れ時間が同一であっても、内燃機関の各気筒に導入される吸気の温度が異なっていると、燃焼波形が異なる場合があることに着目した。即ち、着火遅れ時間のみによっては燃焼状態を良好に制御できない場合があることが見出された。
【0010】
そこで、本発明の目的の1つは、着火遅れ時間に加え、着火遅れ時間とは異なる新たな指標値にも基づいて燃焼状態を制御する内燃機関の制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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