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公開番号2025097920
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2024205486
出願日2024-11-26
発明の名称内燃機関の燃料インジェクタ及び内燃機関
出願人マン・エナジー・ソリューションズ・エスイー,MAN ENERGY SOLUTIONS SE
代理人個人,個人,個人
主分類F02M 45/08 20060101AFI20250624BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】新しいタイプの内燃機関の燃料インジェクタ及びこれを備えた内燃機関を提供する。
【解決手段】内燃機関の燃料インジェクタ(10)であって、第1の燃料噴射オリフィス(16)を通る第1の比較的着火性の低い燃料の流れを開放または遮断するように、第1の燃料噴射オリフィス(16)と相互作用している、第1のノズルニードル(14)と、第2の燃料噴射オリフィス(17)を通る、第1の燃料を着火するための第2の比較的着火性の高い燃料の流れを開放または遮断するように、第2の燃料噴射オリフィス(17)と相互作用している、第2のノズルニードル(15)と、を備え、第1の燃料噴射オリフィス(16)はピッチ円輪郭(18)に沿って配置され、第2の燃料噴射オリフィス(17)は、円形輪郭(19)に沿って配置されており、第2の燃料噴射オリフィス(17)は、第1の燃料噴射オリフィス(16)よりも燃焼室内に深く突出している。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関のシリンダの燃焼室に燃料を供給する内燃機関の燃料インジェクタ(10)であって、
- 第1のニードルガイド(12)内に移動可能に案内された第1のノズルニードル(14)であって、該第1のノズルニードル(14)が、その位置に応じて、第1の燃料噴射オリフィス(16)を通る第1の比較的着火性の低い燃料の流れを開放または遮断するように、第1の燃料噴射オリフィス(16)と相互作用している、第1のノズルニードル(14)と、
- 第2のニードルガイド(13)内に移動可能に案内された第2のノズルニードル(15)であって、該第2のノズルニードル(15)が、その位置に応じて、第2の燃料噴射オリフィス(17)を通る、第1の燃料を着火するための第2の比較的着火性の高い燃料の流れを開放または遮断するように、第2の燃料噴射オリフィス(17)と相互作用している、第2のノズルニードル(15)と、
を備え、
- 前記第1の燃料噴射オリフィス(16)はピッチ円輪郭(18)に沿って配置され、前記第2の燃料噴射オリフィス(17)は円形輪郭(19)に沿って配置され、前記ピッチ円輪郭(18)の中心点(20)と前記円形輪郭(19)の中心点(21)との間の距離(x)が、前記ピッチ円輪郭(18)の半径(r1)と前記円形輪郭(19)の半径(r2)との和よりも大きくなるようにされており、
- 前記燃料インジェクタの設置状態において、前記第2の燃料噴射オリフィス(17)は、前記第1の燃料噴射オリフィス(16)よりもシリンダの燃焼室内に深くまたは更に突出している、
燃料インジェクタ。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記第2の燃料噴射オリフィス(17)が配置された前記円形輪郭(19)は、360°の角度範囲をカバーしている、請求項1に記載の燃料インジェクタ。
【請求項3】
第1の燃料噴射オリフィス(16)が配置されるピッチ円輪郭(18)は、360°~δの角度範囲をカバーし、δは15°~60°、特に20°~60°、好ましくは20°~45°であり、第1の燃料噴射オリフィス(16)が配置されないδによって規定される残余のピッチ円輪郭は、第2の燃料噴射オリフィス(17)が配置されている円形輪郭(19)に面している、請求項1または2に記載の燃料インジェクタ。
【請求項4】
第2の燃料噴射オリフィス(17)が配置された円形輪郭(19)と第1の燃料噴射オリフィス(16)が配置されたピッチ円輪郭(18)との間の高さオフセット(h)と、ピッチ円輪郭(18)の中心点(20)と円形輪郭(19)の中心点(21)との間の距離(x)との比は、0.1~0.4、特に0.15~0.35、好ましくは0.17~0.29である、請求項1、2または3に記載の燃料インジェクタ。
【請求項5】
前記第1の燃料噴射オリフィス(16)は、第1の噴霧円錐内の前記第1の燃料を第1の円錐角度(β)で前記燃焼空間に噴射するためのものであり、
前記第2の燃料噴射オリフィス(17)は、第2の噴霧円錐内の前記第2の燃料を第2の円錐角度(α)で前記燃焼空間に噴射するためのものであり、
前記第1の円錐角度(β)は前記第2の円錐角度(α)よりも小さい、請求項1~4のいずれか一項に記載の燃料インジェクタ。
【請求項6】
前記第1の円錐角度(β)は、66°~88°、特に68°~86°、好ましくは70°~84°であり、
前記第2の円錐角度(α)は、70°~92°、特に72°~90°、好ましくは74°~88°である、請求項1~5のいずれか一項に記載の燃料インジェクタ。
【請求項7】
第2の燃料の支援で第1の燃料を着火するように装備されたシリンダであって、該シリンダ内で第1の燃料を燃焼させるためのシリンダ、を備え、
前記各シリンダは、請求項1~6のいずれか一項に記載の燃料インジェクタ(10)を備えている、内燃機関。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の燃料インジェクタに関する。更に、本発明は、少なくとも1つの燃料インジェクタを有する内燃機関に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【0002】
本発明は、特に、そのシリンダが少なくとも140mm、特に少なくとも175mmのピストン直径を有する、いわゆる大型のエンジンまたは大型の内燃機関の分野に関する。そのような大型の内燃機関は、例えば船舶のエンジンである。
【背景技術】
【0003】
二元燃料(dual-fuel)の内燃機関は、既に船舶用エンジンとして知られている。実際に知られている二元燃料の内燃機関は、第1の燃料、特に比較的着火性の低い燃料(less ignitable fuel)を燃焼させる第1の運転モードと、第2の燃料、特に比較的着火性の高い燃料(ignitable fuel)を燃焼させる第2の運転モードとで運転することができる。
【0004】
第1の比較的着火性の低い燃料は、例えば、メタノール、エタノールまたはアンモニアであり得る。第2の比較的着火性の高い燃料は、例えばディーゼル燃料とすることができる。第1の運転モードでは、第1の比較的着火性の低い燃料、特にメタノール、エタノールまたはアンモニアは、第2の比較的着火性の高い燃料、特にディーゼル燃料を介して着火することができる。
【0005】
特許文献1は、二元燃料の内燃機関の第1の運転モードにおいて、第1の比較的着火性の低い燃料と第2の比較的着火性の高い燃料の両方をシリンダの燃焼室に導入することができる燃料インジェクタを開示している。そこに開示された燃料インジェクタは、対応するニードルガイドに移動可能に案内される2つのノズルニードルを備える、いわゆるデュアルニードルインジェクタとして具体化されている。第1のノズルニードルと相互作用する第1の燃料噴射オリフィスと、第2のノズルニードルと相互作用する第2の燃料噴射オリフィスとは、それぞれ円形輪郭に沿って配置されており、燃料インジェクタの設置状態において、第1の燃料噴射オリフィスと第2の燃料噴射オリフィスとは、シリンダの燃焼室内へと等しく深くまたは遠く突出している。このため、シリンダの燃焼室に燃料を噴射する際に大きな制約が生じ、燃焼室の燃焼空間を最適に利用することができない。従って、特に第2の運転モードにおいて、例えば、比較的着火性の高い燃料のみが燃焼される場合、燃焼室の燃焼空間のかなりの部分は、もはや比較的着火性の高い燃料で満たすことができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
独国特許第102013000048号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、新しいタイプの内燃機関の燃料インジェクタ及びこれを備えた内燃機関を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この課題は、請求項1に記載の燃料インジェクタ及び請求項7に記載の内燃機関によって解決される。
【0009】
燃料インジェクタは、第1のニードルガイド内に移動可能に案内された第1のノズルニードルを備え、第1のノズルニードルが、その位置に応じて、第1の燃料噴射オリフィスを通る、第1の比較的着火性の低い燃料の流れを開放または遮断するように、第1の燃料噴射オリフィスと相互作用している。
【0010】
更に、燃料インジェクタは、第2のニードルガイド内に移動可能に案内された第2のノズルニードルを備え、第2のノズルニードルが、その位置に応じて、第2の燃料噴射オリフィスを通る、第1の燃料を着火するための第2の比較的着火性の高い燃料の流れを開放または遮断するように、第2の燃料噴射オリフィスと相互作用している。
(【0011】以降は省略されています)

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