TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024175231
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-18
出願番号2023092831
出願日2023-06-06
発明の名称内燃機関の制御方法及び内燃機関の制御装置
出願人日産自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F02P 5/15 20060101AFI20241211BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】クランクシャフトが撓むことに起因する振動の発生を抑制する。
【解決手段】コントロールユニット21は、特定振動が発生する可能性がある予め設定された所定の特定運転領域に運転状態があるときに、特定振動が発生する可能性がある特定気筒で特定振動判定閾値を超える振動がノックセンサ23で検出されると、特定気筒を所定量だけリタード(遅角)する第2点火時期制御を実施する。特定気筒の燃焼タイミングは、クランクシャフト7のクランク角を用いて判定できる。内燃機関1は、全気筒で出力性能(燃焼圧力)を下げることなく、特定振動を抑制することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
多気筒の内燃機関の振動を検出可能なノックセンサで検出された振動が所定のノック閾値よりも大きい場合には、上記ノックセンサで検出される振動が上記ノック閾値以下となるように各気筒の点火時期をリタードする第1点火時期制御を実施し、
クランクシャフトの撓みに起因する特定振動に関与する特定気筒を予め特定し、
上記特定振動が発生する可能性がある所定の特定運転領域内に運転状態があるときに、上記ノック閾値よりも小さい所定の特定振動判定閾値を用い、上記ノックセンサで検出された上記特定気筒の振動が上記特定振動判定閾値よりも大きい場合には、上記特定気筒の点火時期のみを所定量リタードする第2点火時期制御を実施することを特徴とする内燃機関の制御方法。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
上記第2点火時期制御の実施により上記ノックセンサで検出される振動が小さくなった場合、上記ノックセンサで検出される振動が上記特定振動判定閾値以下になるまで上記特定気筒の点火時期のみをリタードする第3点火時期制御を実施することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御方法。
【請求項3】
上記第2点火時期制御の実施により上記ノックセンサで検出される振動が小さくならない場合、上記特定気筒の点火時期を上記所定量進角して上記第2点火時期制御の開始前の点火時期に戻す第4点火時期制御を実施することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御方法。
【請求項4】
上記第2点火時期制御における点火時期のリタード量は、上記ノックセンサで検出された振動の大きさに比例して設定されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御方法。
【請求項5】
多気筒の内燃機関の振動を検出するノックセンサと、
各気筒の点火時期を個別に制御可能な制御部と、を有し、
クランクシャフトの撓みに起因する特定振動に関与する特定気筒を予め特定し、
上記制御部は、上記ノックセンサで検出される振動が所定のノック閾値以下となるように各気筒の点火時期をリタードする第1点火時期制御と、上記ノック閾値よりも小さい所定の特定振動判定閾値を用いてクランクシャフトの撓みに起因する特定振動に関与する上記特定気筒の点火時期のみをリタードする第2点火時期制御と、を実施可能であり、
上記第1点火時期制御は、上記ノックセンサで検出された振動が上記ノック閾値よりも大きい場合に実施し、
上記第2点火時期制御は、上記特定振動が発生する可能性がある所定の特定運転領域内に運転状態あるときに、上記ノックセンサで検出された上記特定気筒の振動が上記特定振動判定閾値よりも大きい場合に実施することを特徴とする内燃機関の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の制御方法及び内燃機関の制御装置に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、プレイグニッションによるノッキング抑制するために、内燃機関のノックセンサにより検出したノッキング状態に応じて、点火時期を気筒別に遅角制御する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭62-247177号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、内燃機関には、運転時に、主運動系が燃焼圧力を受け、クランクシャフトが撓むことに起因する振動が発生する可能性ある。
【0005】
つまり、内燃機関の生じる振動には、プレイグニッションに起因するものや、運転時にクランクシャフトが撓むことに起因するものがある。
【0006】
そのため、クランクシャフトが撓むことに起因する振動の発生を抑制するためには、更なる改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の内燃機関は、クランクシャフトの撓みに起因する特定振動に関与する特定気筒を予め特定し、上記特定振動が発生する可能性がある特定運転領域内に運転状態があるときに、ノックセンサで検出された振動が特定振動判定閾値よりも大きい場合には、上記特定気筒の点火時期のみを所定量リタードする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の内燃機関は、全気筒の点火時期をリタードさせることなく、該当気筒の点火時期をリタードさせることで、内燃機関の出力性能の低下を抑制しつつ、特定振動の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明が適用される内燃機関のシステム構成を模式的に示す説明図。
クランクシャフトとその周囲の部材を模式的に示した説明図。
内燃機関の特定運転領域を模式的に示した説明図。
ノックセンサのセンサ出力とそのときのクランク角とを示した説明図。
ノックセンサのセンサ出力とそのときのクランク角とを示した説明図。
本発明が適用された内燃機関の制御の流れの一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

日産自動車株式会社
電子機器
1日前
日産自動車株式会社
内燃機関
1日前
日産自動車株式会社
電子機器構造
1日前
日産自動車株式会社
ヒートポンプシステムの制御方法、ヒートポンプシステムの制御装置、及び、ヒートポンプ回路
1日前
株式会社クボタ
吸気マニホルド
1日前
個人
垂直離着陸ガスタービンエンジン
2日前
三菱自動車工業株式会社
キャニスタ
23日前
日産自動車株式会社
内燃機関
1日前
スズキ株式会社
蒸発燃料の制御装置
9日前
株式会社クボタ
燃料噴射式エンジン
2日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関
23日前
株式会社クボタ
吸気マニホルドの支持構造
1日前
株式会社クボタ
吸気マニホルドの支持構造
1日前
トヨタ自動車株式会社
EGR弁の制御装置
9日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
1日前
スズキ株式会社
車両のガス燃料充填システム
9日前
株式会社IHI
過給機
10日前
ダイヤゼブラ電機株式会社
内燃機関用の点火装置
2日前
ダイハツディーゼル株式会社
内燃機関
9日前
トヨタ自動車株式会社
燃料噴射弁の取り付け構造
10日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関
23日前
株式会社豊田自動織機
エンジンシステム
9日前
トヨタ自動車株式会社
スロットルバルブの温度推定装置
1日前
川崎重工業株式会社
ガスタービンエンジン
23日前
日立Astemo株式会社
吸気制御装置
1日前
日立Astemo株式会社
燃料噴射弁
1日前
ダイハツディーゼル株式会社
ガスタービンのガイド支持構造
10日前
トヨタ自動車株式会社
筒内噴射エンジンの燃料デリバリ構造
25日前
トヨタ自動車株式会社
筒内噴射エンジンの燃料デリバリ構造
25日前
トヨタ自動車株式会社
エンジンシステム
11日前
三菱重工業株式会社
燃焼器及びガスタービン
23日前
日産自動車株式会社
火花点火式内燃機関の始動制御方法および装置
9日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関を備える車両
23日前
川崎重工業株式会社
ガスタービンエンジンの軸受構造
23日前
日立Astemo株式会社
車両制御装置及び車両制御システム
23日前
個人
バッテリー電気自動車用レンジエクステンダ
11日前
続きを見る