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公開番号
2024142376
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2023054494
出願日
2023-03-30
発明の名称
重合性組成物、共重合体、共重合体の製造方法及び共重合体製造用キット
出願人
国立大学法人福井大学
,
丸善石油化学株式会社
代理人
弁理士法人アルガ特許事務所
主分類
C08G
63/66 20060101AFI20241003BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】温度応答性ポリマー、親水性ポリマー及び疎水性ポリマーを簡便に作り分けできる新たな技術を提供すること。
【解決手段】式(1-1)で表されるモノマー及び式(2-1)で表されるモノマーを含有する重合性組成物。(式中、R
1
、R
2
は、炭素数1~5のアルカンジイル基。)
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
以下のモノマー(A-1)及び(B-1)を含有する重合性組成物。
(A-1)下記式(1-1)で表されるモノマー
(B-1)下記式(2-1)で表されるモノマー
JPEG
2024142376000013.jpg
35
170
〔式(1-1)中、
R
1
は、炭素数1~5のアルカンジイル基を示し、
nは、1~10の整数を示す。〕
JPEG
2024142376000014.jpg
35
170
〔式(2-1)中、R
2
は、炭素数1~5の直鎖状のアルカンジイル基を示す。〕
続きを表示(約 2,400 文字)
【請求項2】
前記式(2-1)で表されるモノマーが、2-メチレン-1,3-ジオキセパンである、請求項1に記載の重合性組成物。
【請求項3】
R
1
が、炭素数2又は3のアルカンジイル基であり、nが、1~4の整数である、請求項1に記載の重合性組成物。
【請求項4】
nが1である、請求項3に記載の重合性組成物。
【請求項5】
以下の構造単位(A-2)及び(B-2)を有する、共重合体。
(A-2)下記式(1-2)で表される構造単位
(B-2)下記式(2-2)で表される構造単位
JPEG
2024142376000015.jpg
40
170
〔式(1-2)中、
R
1
は、炭素数1~5のアルカンジイル基を示し、
nは、1~10の整数を示す。〕
JPEG
2024142376000016.jpg
30
170
〔式(2-2)中、R
2
は、炭素数1~5の直鎖状のアルカンジイル基を示す。〕
【請求項6】
以下のモノマー(A-1)と以下のモノマー(B-1)とを重合させる重合工程を含む、共重合体の製造方法。
(A-1)下記式(1-1)で表されるモノマー
(B-1)下記式(2-1)で表されるモノマー
JPEG
2024142376000017.jpg
33
170
〔式(1-1)中、
R
1
は、炭素数1~5のアルカンジイル基を示し、
nは、1~10の整数を示す。〕
JPEG
2024142376000018.jpg
35
170
〔式(2-1)中、R
2
は、炭素数1~5の直鎖状のアルカンジイル基を示す。〕
【請求項7】
以下の重合性組成物(α-1)、(β-1)及び(γ-1)を備える、共重合体製造用キット。
(α-1)下記式(1-1)で表されるモノマー:式(1-1)で表されるモノマー及び式(2-1)で表されるモノマーの合計100モル部に対して58モル部超100モル部未満と下記式(2-1)で表されるモノマー:式(1-1)で表されるモノマー及び式(2-1)で表されるモノマーの合計100モル部に対して0モル部超42モル部未満とを含有する重合性組成物
(β-1)下記式(1-1)で表されるモノマー:式(1-1)で表されるモノマー及び式(2-1)で表されるモノマーの合計100モル部に対して43モル部以上58モル部以下と下記式(2-1)で表されるモノマー:式(1-1)で表されるモノマー及び式(2-1)で表されるモノマーの合計100モル部に対して42モル部以上57モル部以下とを含有する重合性組成物
(γ-1)下記式(1-1)で表されるモノマー:式(1-1)で表されるモノマー及び式(2-1)で表されるモノマーの合計100モル部に対して0モル部超43モル部未満と下記式(2-1)で表されるモノマー:式(1-1)で表されるモノマー及び式(2-1)で表されるモノマーの合計100モル部に対して57モル部超100モル部未満とを含有する重合性組成物
JPEG
2024142376000019.jpg
34
170
〔式(1-1)中、
R
1
は、炭素数1~5のアルカンジイル基を示し、
nは、1を示す。〕
JPEG
2024142376000020.jpg
38
170
〔式(2-1)中、R
2
は、炭素数1~5の直鎖状のアルカンジイル基を示す。〕
【請求項8】
以下の重合性組成物(α-2)、(β-2)及び(γ-2)を備える、共重合体製造用キット。
(α-2)下記式(1-1)で表されるモノマー:式(1-1)で表されるモノマー及び式(2-1)で表されるモノマーの合計100モル部に対して43モル部超100モル部未満と下記式(2-1)で表されるモノマー:式(1-1)で表されるモノマー及び式(2-1)で表されるモノマーの合計100モル部に対して0モル部超57モル部未満とを含有する重合性組成物
(β-2)下記式(1-1)で表されるモノマー:式(1-1)で表されるモノマー及び式(2-1)で表されるモノマーの合計100モル部に対して28モル部以上43モル部以下と下記式(2-1)で表されるモノマー:式(1-1)で表されるモノマー及び式(2-1)で表されるモノマーの合計100モル部に対して57モル部以上72モル部以下とを含有する重合性組成物
(γ-2)下記式(1-1)で表されるモノマー:式(1-1)で表されるモノマー及び式(2-1)で表されるモノマーの合計100モル部に対して0モル部超28モル部未満と下記式(2-1)で表されるモノマー:式(1-1)で表されるモノマー及び式(2-1)で表されるモノマーの合計100モル部に対して72モル部超100モル部未満とを含有する重合性組成物
JPEG
2024142376000021.jpg
35
170
〔式(1-1)中、
R
1
は、炭素数1~5のアルカンジイル基を示し、
nは、2を示す。〕
JPEG
2024142376000022.jpg
37
170
〔式(2-1)中、R
2
は、炭素数1~5の直鎖状のアルカンジイル基を示す。〕
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、重合性組成物、共重合体、共重合体の製造方法及び共重合体製造用キットに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
熱に感応して相転移現象を示すポリマーを温度応答性ポリマーといい、薬物運搬体、創傷被覆材、人工筋肉、マイクロカプセル、バイオマシン、バイオセンサー、分離膜等への利用が期待されている。
このような温度応答性ポリマーとして、例えば、2-ヒドロキシエチルビニルエーテル又はジエチレングリコールモノビニルエーテルとともに酢酸ビニルを重合させたランダム共重合体が知られている(特許文献1)。
【0003】
一方、機能性ビニルエーテル誘導体としてエチルビニルエーテルやテトラエチレングリコールメチルビニルエーテルが知られており、これらとともに2-メチレン-1,3-ジオキセパンを重合させた共重合体が報告されている(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-210888号公報
【非特許文献】
【0005】
Angew.Chem.Int.Ed.2017,56,p16515-16520
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
非特許文献1に記載のテトラエチレングリコールメチルビニルエーテルと2-メチレン-1,3-ジオキセパンとの組み合わせについて本発明者らが検討したところ、テトラエチレングリコールメチルビニルエーテルと2-メチレン-1,3-ジオキセパンとの仕込み量のモル比を1:4とした場合及び4:1とした場合のいずれについても、得られるものは疎水性共重合体であり、上記のようにしてモル比を大きく変更しても温度応答性を示すものは得られなかった。
【0007】
一方、化粧品用添加剤、耐候性塗料、乳化重合用乳化剤として利用する添加剤には、温度応答性ポリマーでなく、界面活性剤として働く親水性ポリマーや疎水性ポリマーが必要となることがあった。
そこで、本発明者らは、モノマー2種類の組み合わせからモル比を変更するのみで、温度応答性ポリマー、親水性ポリマー及び疎水性ポリマーという性質の異なる3種類のポリマーを作り分けようとするに至ったが、ビニルエーテルモノマーの重合性とこのビニルエーテルモノマーと共重合させるモノマーの重合性に差がある場合やこれら2種類のモノマーの親疎水性の高さに差がある場合などには、2種類のモノマーのモル比を変更していってもそもそも温度応答性が得られないなどといったことがあり(特許文献1等)、3種類のポリマーの作り分けは困難であった。
本発明の課題は、温度応答性ポリマー、親水性ポリマー及び疎水性ポリマーを簡便に作り分けできる新たな技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは鋭意検討した結果、ヒドロキシ基を含有する特定のビニルエーテル系モノマーと特定の環状モノマーが、それぞれホモポリマーとした場合には温度応答性が得られないにも拘らず、これら2種類のモノマーの組み合わせを用いることによって、温度応答性ポリマー、親水性ポリマー及び疎水性ポリマーを簡便に作り分けできることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
すなわち、本発明は、以下の<1>~<8>を提供するものである。
<1> 以下のモノマー(A-1)及び(B-1)を含有する重合性組成物(以下、「本発明の重合性組成物」とも称する)。
(A-1)下記式(1-1)で表されるモノマー(以下、「モノマー(1-1)」とも称する)
(B-1)下記式(2-1)で表されるモノマー(以下、「モノマー(2-1)」とも称する)
【0010】
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2024142376000001.jpg
35
170
(【0011】以降は省略されています)
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