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公開番号2024142130
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023054153
出願日2023-03-29
発明の名称集音器
出願人テルモ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61B 7/04 20060101AFI20241003BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】高い感度で音を検知することができる集音器を提供する。
【解決手段】集音器100は、集音空間19を形成する凹部10を有する集音容器1と、集音容器1で集音した音波が伝達される伝達空間28を有し、集音容器1に接続された伝達部2と、を備え、伝達部2は、音波を共鳴させる共鳴空間39を有する共鳴部3を有し、伝達部2の音響インピーダンスは、5.0×106(Pa・s/m)以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
集音空間を形成する凹部を有する集音容器と、
前記集音容器で集音した音波が伝達される伝達空間を有し、前記集音容器に接続された伝達部と、を備え、
前記伝達部は、前記音波を共鳴させる共鳴空間を有する共鳴部を有し、
前記伝達部の音響インピーダンスは、5.0×10

(Pa・s/m)である集音器。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記伝達空間は、前記集音空間よりも大きい請求項1に記載の集音器。
【請求項3】
前記共鳴空間は、前記集音空間よりも大きい請求項2に記載の集音器。
【請求項4】
前記伝達部は、
内部空間が前記集音容器で集音した音波が伝達される伝達空間とされる伝達管部と、
前記伝達空間と、前記共鳴空間とを連通させる空間を形成する連結管部と、を有し、
前記共鳴空間は、前記伝達空間よりも大きい請求項2又は3に記載の集音器。
【請求項5】
前記連結管部は、管長が可変である請求項4に記載の集音器。
【請求項6】
前記共鳴部は、前記共鳴空間の容積が可変である請求項4に記載の集音器。
【請求項7】
前記伝達空間内に配置され、前記伝達空間内の音波に対応する電気信号を出力するマイクと、
前記電気信号に基づいて、前記管長を変更する制御部と、を更に備え、
前記電気信号は、前記音波の周波数情報と音圧情報とを含む請求項5に記載の集音器。
【請求項8】
前記伝達空間内に配置され、前記伝達空間内の音波に対応する電気信号を出力するマイクと、
前記電気信号に基づいて、前記共鳴空間の容積を変更する制御部と、を更に備え、
前記電気信号は、前記音波の周波数情報と音圧情報とを含む請求項6に記載の集音器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、集音器に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電子聴診器が開示されている。この電子聴診器は、体表に接触させて音を採取するためのチェストピースを備えている。電子聴診器は、1つ以上のハイパスフィルタを有し、遮断周波数の最も高いハイパスフィルタの遮断周波数が300Hz以上かつ遮断特性が12dB/OCT以上である。この電子聴診器では、チェストピースの共振周波数以上の帯域において遮断周波数以下の感度を遮断周波数付近の感度より小さくすることができ、遮断周波数以上の聴診音が、遮断周波数以下の音に邪魔されることなく明瞭に聴取できるとされている。
【0003】
特許文献2には、聴診器が開示されている。この聴診器では、チェストピースが、少なくとも1つの集音マイクロホンを装着した本体を具備し、該本体が、少なくとも約3グラム/ccの密度の高比重コンパウンドを含んで構成されている。特許文献2では、この密度が高いと、ベル型マイクロホンの音集結品質を向上させるのに特に有益であるとされている。また、特許文献2では、関心のある臓器が発する特定の音に焦点を合わせ、医師が正常な音と病的な音を鑑別する、というニーズが示されている。
【0004】
特許文献3には、音検出システム及び情報処理装置が開示されている。音検出システムは、生体の内部の音を検出し、検出した音に基づく音信号を出力可能な複数のマイク(集音器の一例)と、情報処理装置と、を備えている。情報処理装置は、複数のマイクから音信号を取得する取得部と、制御部と、出力部と、を備えている。制御部は、取得部が取得した音信号に基づいて、所定の生体部位の位置である第1の位置を特定し、第1の位置と所定の相対的な位置関係にある第2の位置を推定し、第2の位置に対して感度が高くなるように、複数のマイクの指向性を制御する。出力部は、第2の位置に対して感度が高くなるように複数のマイクの指向性が制御された状態で取得部が取得した音信号に基づく情報を出力する。特許文献3では、具体例として、音検出システムの6個のマイクを人体の表面に装着して生体の内部の音の一例である心音を検出する場合を開示している。
【0005】
非特許文献1には、胸部表面の微細振動計測による心臓運動の可視化および心音源の位置標定の研究結果が開示されている。非特許文献1では、被験者の胸部表面に63個のセンサを配置して、心音の音圧分布を求めるなどする事例が開示されている。この事例では、センサは、20mm間隔の正方格子状に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2011-083372号公報
特開2005-523763号公報
国際公開第2021-131585号
【非特許文献】
【0007】
胸部表面の微細振動計測による心臓運動の可視化および心音源の位置標定、実験力学、2017年、17巻、1号、p.45-51、坂井ら、[令和4年12月27日検索]、インターネット<https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsem/17/1/17_45/_pdf/-char/ja>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に記載されるように、聴診器のような集音器では、生体内の音(以下、生体音と記載する)などの、検知又は検出対象の音を感度良く検出することが望まれる。
【0009】
また、特許文献2に記載されるように、聴診器のような集音器において、対象とするもの(生体音であれば、診断や観察対象とする臓器)が発する特定の音の感度を高めることが望まれる。
【0010】
特許文献3や非特許文献1に開示されるように、複数の集音器を人体のような生体の表面(以下、体表面と記載する)に装着して生体音を検知や検出する場合、例えば、集音器を隣接して体表面に配置する必要がある場合がある。この場合に、隣接する集音器の間隔を小さくしようとすると、集音器、特に、体表面に当接させるチェストピースを小型化する必要がある。例えば非特許文献1に開示された事例では、少なくとも直径20mmよりもチェストピースを小型化する必要がある。しかし、チェストピースを小型化すると、感度が低下し、生体音を適切に検知などできなくなる場合がある。そのため、チェストピースなど、集音器を小型化しつつ、感度を高めることが望まれる。
(【0011】以降は省略されています)

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