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公開番号2024142008
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023053942
出願日2023-03-29
発明の名称検証プログラム、検証方法、および情報処理装置
出願人富士通株式会社
代理人弁理士法人扶桑国際特許事務所
主分類G06F 11/36 20060101AFI20241003BHJP(計算;計数)
要約【課題】非互換動作の解消を容易にできるようにする。
【解決手段】情報処理装置10は、第1のデータ変更命令による変更内容を記録させる第1の記録命令を追加した第1の実行プログラム2を第1のプログラム実行環境12aで実行させることで第1のデータ変更履歴6を取得する。次に情報処理装置10は、第2の実行プログラム3に、第2のデータ変更命令による第2の変更内容を記録させる第2の記録命令と非互換検出命令とを追加する。非互換検出命令は、第2のデータ変更履歴7と第1のデータ変更履歴6とに基づいて非互換情報8を出力させ、第2のデータ変更命令による第2のデータ5の変更後の値を修正させる非互換検出命令を追加する命令である。そして情報処理装置10は、第2のプログラム実行環境12bで第2の実行プログラム3を実行させることで、非互換情報8を取得する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
データの値を変更する検証対象命令を含む第1の検証対象プログラムを第1のプログラム実行環境用に翻訳した第1の実行プログラムに、前記検証対象命令を翻訳した第1のデータ変更命令による変更内容を記録させる第1の記録命令を追加し、
前記第1のプログラム実行環境で前記第1の実行プログラムを実行させることで、前記第1のデータ変更命令により変更された第1のデータの値の変更内容が記録された第1のデータ変更履歴を取得し、
前記第1の検証対象プログラムに基づいて生成された第2の検証対象プログラムを第2のプログラム実行環境用に翻訳した第2の実行プログラムに、前記検証対象命令を翻訳した第2のデータ変更命令による変更内容を記録させる第2の記録命令を追加し、
前記第2の実行プログラムに、前記第2のデータ変更命令による第2のデータの値の変更内容を示す第2のデータ変更履歴と前記第1のデータ変更履歴とに基づいて実行環境の違いに起因する非互換動作を検出させ、前記非互換動作を検出した場合に、前記非互換動作の発生箇所を示す非互換情報を出力させると共に、前記第1のデータ変更命令による前記第1のデータの変更後の値に基づいて前記第2のデータ変更命令による前記第2のデータの変更後の値を修正させる非互換検出命令を追加し、
前記第2のプログラム実行環境で前記第2の実行プログラムを実行させることで、前記非互換情報を取得する、
処理をコンピュータに実行させる検証プログラム。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記非互換検出命令を追加する処理では、前記第1のデータ変更命令による前記第1のデータの変更後の値のデータ形式を変換し、変換後の値に前記第2のデータの値を修正させる前記非互換検出命令を追加する、
請求項1記載の検証プログラム。
【請求項3】
前記第1の記録命令を追加する処理では、前記第1のデータ変更命令による変更内容に対して前記第1の検証対象プログラム内での前記検証対象命令の行番号を含めて、前記第1のデータ変更命令による変更内容を記録させる前記第1の記録命令を追加し、
前記第2の記録命令を追加する処理では、前記第2のデータ変更命令による変更内容に対して前記第2の検証対象プログラム内での前記検証対象命令の行番号を含めて、前記第2のデータ変更命令による変更内容を記録させる前記第2の記録命令を追加し、
前記非互換情報を取得する処理では、前記非互換検出命令の実行時に、前記第1の検証対象プログラムと前記第2の検証対象プログラムとの間の行の対応関係を示す行対応情報における行番号間の対応関係に基づいて、前記非互換動作の検出時に前記第2のデータ変更履歴と比較する前記第1のデータ変更履歴を特定する、
請求項1記載の検証プログラム。
【請求項4】
前記非互換情報を取得する処理では、前記行対応情報において、前記第2のデータ変更履歴に含まれる行番号に対応する、前記第1の検証対象プログラム内での前記検証対象命令の行番号がない場合、前記非互換動作を検出する処理の実行を抑止する、
請求項3記載の検証プログラム。
【請求項5】
前記第1の検証対象プログラムと前記第2の検証対象プログラムとを比較して前記行対応情報を生成する処理を、
前記コンピュータにさらに実行させる請求項3記載の検証プログラム。
【請求項6】
前記非互換情報を取得する処理では、前記非互換検出命令の実行により前記非互換動作を検出した後も前記第2の実行プログラムの実行を継続し、前記非互換検出命令が実行対象となるごとに前記非互換動作の検出を行い、1または複数の前記非互換動作を示す前記非互換情報を取得する、
請求項1から5までのいずれかに記載の検証プログラム。
【請求項7】
データの値を変更する検証対象命令を含む第1の検証対象プログラムを第1のプログラム実行環境用に翻訳した第1の実行プログラムに、前記検証対象命令を翻訳した第1のデータ変更命令による変更内容を記録させる第1の記録命令を追加し、
前記第1のプログラム実行環境で前記第1の実行プログラムを実行させることで、前記第1のデータ変更命令により変更された第1のデータの値の変更内容が記録された第1のデータ変更履歴を取得し、
前記第1の検証対象プログラムに基づいて生成された第2の検証対象プログラムを第2のプログラム実行環境用に翻訳した第2の実行プログラムに、前記検証対象命令を翻訳した第2のデータ変更命令による変更内容を記録させる第2の記録命令を追加し、
前記第2の実行プログラムに、前記第2のデータ変更命令による第2のデータの値の変更内容を示す第2のデータ変更履歴と前記第1のデータ変更履歴とに基づいて実行環境の違いに起因する非互換動作を検出させ、前記非互換動作を検出した場合に、前記非互換動作の発生箇所を示す非互換情報を出力させると共に、前記第1のデータ変更命令による前記第1のデータの変更後の値に基づいて前記第2のデータ変更命令による前記第2のデータの変更後の値を修正させる非互換検出命令を追加し、
前記第2のプログラム実行環境で前記第2の実行プログラムを実行させることで、前記非互換情報を取得する、
処理をコンピュータが実行する検証方法。
【請求項8】
データの値を変更する検証対象命令を含む第1の検証対象プログラムを第1のプログラム実行環境用に翻訳した第1の実行プログラムに、前記検証対象命令を翻訳した第1のデータ変更命令による変更内容を記録させる第1の記録命令を追加し、前記第1のプログラム実行環境で前記第1の実行プログラムを実行させることで、前記第1のデータ変更命令により変更された第1のデータの値の変更内容が記録された第1のデータ変更履歴を取得し、前記第1の検証対象プログラムに基づいて生成された第2の検証対象プログラムを第2のプログラム実行環境用に翻訳した第2の実行プログラムに、前記検証対象命令を翻訳した第2のデータ変更命令による変更内容を記録させる第2の記録命令を追加し、前記第2の実行プログラムに、前記第2のデータ変更命令による第2のデータの値の変更内容を示す第2のデータ変更履歴と前記第1のデータ変更履歴とに基づいて実行環境の違いに起因する非互換動作を検出させ、前記非互換動作を検出した場合に、前記非互換動作の発生箇所を示す非互換情報を出力させると共に、前記第1のデータ変更命令による前記第1のデータの変更後の値に基づいて前記第2のデータ変更命令による前記第2のデータの変更後の値を修正させる非互換検出命令を追加し、前記第2のプログラム実行環境で前記第2の実行プログラムを実行させることで、前記非互換情報を取得する処理部、
を有する情報処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、検証プログラム、検証方法、および情報処理装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
業務に使用されるアプリケーションソフトウェア(以下、単に「アプリケーション」と呼ぶ)の中には、古くに開発され、現在も運用され続けているものがある。特にCOBOL言語で記述されたアプリケーションにはそのようなものが多い。
【0003】
それに対して、アプリケーションを実行する実行環境(ハードウェア、OS(Operating System)、文字コード体系など)は、時代と共に変遷する。そのため長期にわたって同じアプリケーションを運用し続けるために、実行環境の変化に合わせたアプリケーションの新たな実行環境への移行作業が行われる。
【0004】
新たな実行環境へアプリケーションを移行させる場合、アプリケーションを大きく改修することなく実行環境の切り替えのみで移行できることが望まれる。しかし、移行前後の実行環境で取り扱うデータのデータ形式(CPU(Central Processing Unit)のビット幅、エンディアン、浮動小数点形式、文字コードなど)が異なる場合がある。この場合、アプリケーションのプログラムの処理ロジックに変更がなくとも、データ形式の違いに起因して、アプリケーション実行時に意図しない動作(非互換動作)が発生する可能性がある。そのため運用者は、アプリケーションの実行環境を変更する場合、移行先環境での動作検証を行うこととなる。
【0005】
移行先環境での動作検証には、プログラムの動作検証を支援する技術が利用できる。プログラムの動作検証を支援する技術としては、例えば、プログラムの実行時のエラーの原因となるデータが設定されている箇所を特定する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-154258号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
アプリケーション実行時に発生する非互換動作は、1箇所に留まらず、複数の箇所で発生する可能性がある。また、移行先のアプリケーション実行時に非互換動作が発生すると、それ以後はそのアプリケーションを正常に実行することができない。そのため非互換動作の発生箇所が複数ある場合には、非互換動作の発生箇所の検出とプログラム修正とを交互に繰り返し行わなければすべての非互換動作の発生箇所を検出することができない。その結果、非互換動作の解消に時間がかかっている。
【0008】
1つの側面では、本件は、非互換動作の解消を容易にできるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
1つの案では、以下の処理をコンピュータに実行させる検証プログラムが提供される。
コンピュータは、データの値を変更する検証対象命令を含む第1の検証対象プログラムを第1のプログラム実行環境用に翻訳した第1の実行プログラムに、検証対象命令を翻訳した第1のデータ変更命令による変更内容を記録させる第1の記録命令を追加する。コンピュータは、第1のプログラム実行環境で第1の実行プログラムを実行させることで、第1のデータ変更命令により変更された第1のデータの値の変更内容が記録された第1のデータ変更履歴を取得する。コンピュータは、第1の検証対象プログラムに基づいて生成された第2の検証対象プログラムを第2のプログラム実行環境用に翻訳した第2の実行プログラムに、検証対象命令を翻訳した第2のデータ変更命令による変更内容を記録させる第2の記録命令を追加する。コンピュータは、第2の実行プログラムに、第2のデータ変更命令による第2のデータの値の変更内容を示す第2のデータ変更履歴と第1のデータ変更履歴とに基づいて実行環境の違いに起因する非互換動作を検出させ、非互換動作を検出した場合に、非互換動作の発生箇所を示す非互換情報を出力させると共に、第1のデータ変更命令による第1のデータの変更後の値に基づいて第2のデータ変更命令による第2のデータの変更後の値を修正させる非互換検出命令を追加する。そしてコンピュータは、第2のプログラム実行環境で第2の実行プログラムを実行させることで、非互換情報を取得する。
【発明の効果】
【0010】
1態様によれば、非互換動作の解消が容易となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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