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公開番号2024170260
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-06
出願番号2023087326
出願日2023-05-26
発明の名称OD決定方法およびOD決定プログラム
出願人富士通株式会社
代理人個人
主分類G08G 1/00 20060101AFI20241129BHJP(信号)
要約【課題】OD交通量の推定にかかる処理時間の短縮化を図ること。
【解決手段】情報処理装置101は、第1のOD交通量q1を用いて、第1の時間フレームごとに、各リンクの交通量を推定する第1のシミュレーション110を実行する。情報処理装置101は、第1のOD交通量q1を調整しながら第1のシミュレーション110を繰り返して、第1の時間フレームごとのOD交通量を決定する。情報処理装置101は、決定した第1の時間フレームごとのOD交通量に基づいて、第1の時間フレームを分割した第2の時間フレームごとに、第2のOD交通量q2を算出する。情報処理装置101は、算出した第2のOD交通量q2を用いて、各リンクの交通量を推定する第2のシミュレーション120を実行する。情報処理装置101は、第2のOD交通量q2を調整しながら第2のシミュレーション120を繰り返して、第2の時間フレームごとのOD交通量を決定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
対象期間を分割した第1の時間フレームごとに、当該第1の時間フレームに第1の地点を出発して第2の地点に到達する第1のOD交通量を用いて、前記第1の地点から前記第2の地点までの経路に含まれるリンクごとの交通量を推定する第1の交通シミュレーションを実行し、
推定した前記リンクの交通量と当該リンクについて観測された交通量との誤差が小さくなるように、前記第1のOD交通量を調整しながら前記第1の交通シミュレーションを繰り返し実行することにより、前記第1の地点と前記第2の地点とのペアについて、前記第1の時間フレームごとのOD交通量を決定し、
決定した前記第1の時間フレームごとのOD交通量に基づいて、前記第1の時間フレームを分割した第2の時間フレームごとに、当該第2の時間フレームに前記第1の地点を出発して前記第2の地点に到達する第2のOD交通量を算出し、
算出した前記第2のOD交通量を用いて、前記第2の時間フレームごとに、前記リンクごとの交通量を推定する第2の交通シミュレーションを実行し、
推定した前記リンクの交通量と当該リンクについて観測された交通量との誤差が小さくなるように、前記第2のOD交通量を調整しながら前記第2の交通シミュレーションを繰り返し実行することにより、前記第1の地点と前記第2の地点とのペアについて、前記第2の時間フレームごとのOD交通量を決定する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とするOD決定方法。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記算出する処理は、
決定した前記第1の時間フレームごとのOD交通量を、所定の比率に応じて前記第2の時間フレームごとに配分することにより、前記第2のOD交通量を算出する、ことを特徴とする請求項1に記載のOD決定方法。
【請求項3】
前記第1の地点と前記第2の地点とのペアと対応付けて、決定した前記第2の時間フレームごとのOD交通量を出力する、
処理を前記コンピュータが実行することを特徴とする請求項1に記載のOD決定方法。
【請求項4】
前記比率は、前記第1の時間フレームと前記第2の時間フレームとの時間幅をもとに設定される、ことを特徴とする請求項2に記載のOD決定方法。
【請求項5】
対象期間を分割した第1の時間フレームごとに、当該第1の時間フレームに第1の地点を出発して第2の地点に到達する第1のOD交通量を用いて、前記第1の地点から前記第2の地点までの経路に含まれるリンクごとの交通量を推定する第1の交通シミュレーションを実行し、
推定した前記リンクの交通量と当該リンクについて観測された交通量との誤差が小さくなるように、前記第1のOD交通量を調整しながら前記第1の交通シミュレーションを繰り返し実行することにより、前記第1の地点と前記第2の地点とのペアについて、前記第1の時間フレームごとのOD交通量を決定し、
決定した前記第1の時間フレームごとのOD交通量に基づいて、前記第1の時間フレームを分割した第2の時間フレームごとに、当該第2の時間フレームに前記第1の地点を出発して前記第2の地点に到達する第2のOD交通量を算出し、
算出した前記第2のOD交通量を用いて、前記第2の時間フレームごとに、前記リンクごとの交通量を推定する第2の交通シミュレーションを実行し、
推定した前記リンクの交通量と当該リンクについて観測された交通量との誤差が小さくなるように、前記第2のOD交通量を調整しながら前記第2の交通シミュレーションを繰り返し実行することにより、前記第1の地点と前記第2の地点とのペアについて、前記第2の時間フレームごとのOD交通量を決定する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするOD決定プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、OD決定方法およびOD決定プログラムに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、自治体や企業などにおいて、都市部の交通渋滞の軽減や交通によるCO2排出量の削減などを実現するために、様々な交通施策が検討されている。例えば、様々な交通状況をデジタルツイン上で再現して、交通移動需要の推定を行って、施策効果を評価することが行われている。交通移動需要は、例えば、Origin(出発地点)を出発してDestination(到着地)に到達する車両数などのOD交通量によって表される。
【0003】
先行技術としては、プローブ情報や統計情報に基づいてOD交通量を推定し、道路ネットワーク情報、信号情報、推定されたOD交通量に基づいて、交通状態をシミュレーションし、シミュレーションされた交通状態に基づいて算出されるリンクの交通量の計算値と、リンクの交通量の目標値との差が小さくなるように、OD交通量を修正し、修正されたOD交通量を用いて、交通状態をシミュレーションするものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-259158号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では、OD交通量(交通移動需要)の推定に膨大な処理時間がかかる場合がある。
【0006】
一つの側面では、本発明は、OD交通量の推定にかかる処理時間の短縮化を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1つの実施態様では、対象期間を分割した第1の時間フレームごとに、当該第1の時間フレームに第1の地点を出発して第2の地点に到達する第1のOD交通量を用いて、前記第1の地点から前記第2の地点までの経路に含まれるリンクごとの交通量を推定する第1の交通シミュレーションを実行し、推定した前記リンクの交通量と当該リンクについて観測された交通量との誤差が小さくなるように、前記第1のOD交通量を調整しながら前記第1の交通シミュレーションを繰り返し実行することにより、前記第1の地点と前記第2の地点とのペアについて、前記第1の時間フレームごとのOD交通量を決定し、決定した前記第1の時間フレームごとのOD交通量に基づいて、前記第1の時間フレームを分割した第2の時間フレームごとに、当該第2の時間フレームに前記第1の地点を出発して前記第2の地点に到達する第2のOD交通量を算出し、算出した前記第2のOD交通量を用いて、前記第2の時間フレームごとに、前記リンクごとの交通量を推定する第2の交通シミュレーションを実行し、推定した前記リンクの交通量と当該リンクについて観測された交通量との誤差が小さくなるように、前記第2のOD交通量を調整しながら前記第2の交通シミュレーションを繰り返し実行することにより、前記第1の地点と前記第2の地点とのペアについて、前記第2の時間フレームごとのOD交通量を決定する、OD決定方法が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一側面によれば、OD交通量の推定にかかる処理時間の短縮化を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施の形態にかかるOD決定方法の一実施例を示す説明図である。
図2は、情報処理システム200のシステム構成例を示す説明図である。
図3は、OD推定装置201のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図4は、道路ネットワークの具体例を示す説明図である。
図5は、道路ネットワーク表の具体例を示す説明図である。
図6は、出発地点表の具体例を示す説明図である。
図7は、目的地点表の具体例を示す説明図である。
図8は、ODペア表の具体例を示す説明図である。
図9は、経路表の具体例を示す説明図である。
図10は、OD推定装置201の機能的構成例を示すブロック図である。
図11は、第2のODフローの算出例を示す説明図である。
図12は、OD推定装置201の第1の動作例を示す説明図である。
図13は、初期ODフローの具体例を示す説明図である。
図14は、経路選択表の具体例を示す説明図(その1)である。
図15は、リンクフロー(割合)の具体例を示す説明図(その1)である。
図16は、リンクフロー(交通量)の具体例を示す説明図(その1)である。
図17は、観測行列の一例を示す説明図(その1)である。
図18は、観測可能なリンクフロー(交通量)の具体例を示す説明図(その1)である。
図19は、リンクフロー(交通量)の誤差の具体例を示す説明図(その1)である。
図20は、ODフローの更新例を示す説明図(その1)である。
図21は、粗い時間フレームでのODフローの推定結果を示す説明図である。
図22は、OD推定装置201の第2の動作例を示す説明図である。
図23は、ODフローの配分例を示す説明図である。
図24は、経路選択表の具体例を示す説明図(その2)である。
図25は、リンクフロー(割合)の具体例を示す説明図(その2)である。
図26は、リンクフロー(交通量)の具体例を示す説明図(その2)である。
図27は、観測行列の一例を示す説明図(その2)である。
図28は、観測可能なリンクフロー(交通量)の具体例を示す説明図(その2)である。
図29は、リンクフロー(交通量)の誤差の具体例を示す説明図(その2)である。
図30は、ODフローの更新例を示す説明図(その2)である。
図31は、細かい時間フレームでのODフローの推定結果を示す説明図である。
図32は、OD推定装置201のOD決定処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。
図33は、OD推定装置201のOD決定処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に図面を参照して、本発明にかかるOD決定方法およびOD決定プログラムの実施の形態を詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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