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公開番号
2024167845
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-04
出願番号
2023084203
出願日
2023-05-22
発明の名称
プログラム、データ処理装置及びデータ処理方法
出願人
富士通株式会社
代理人
弁理士法人扶桑国際特許事務所
主分類
G06N
99/00 20190101AFI20241127BHJP(計算;計数)
要約
【課題】制約条件をもつ組合せ最適化問題の計算量を削減する。
【解決手段】処理部12は、評価関数情報11aに基づいて、複数の制約項のそれぞれに対して、複数の制約項のそれぞれに関する制約を受ける入力量を表す第1補助変数(y
k
)の値を特定し、y
k
の値に基づいて、y
k
を量子化した第2補助変数(z
k
)の値を生成し、複数の制約項のうちの、評価関数の複数の状態変数のうちの第1状態変数(x
i
)の値の変化に伴いz
k
の値が変化する第1制約項について、x
i
の値の変化に伴う評価関数の値の第1変化量(ΔH
i
)に対する第1制約項の寄与量(g
i
(k)
)の、x
i
の値の変化に伴う第1差分値(Δg
i
(k)
)を算出し、Δg
i
(k)
を用いてΔH
i
の算出、またはΔg
i
(k)
を用いて、複数の状態変数のそれぞれの変化に伴う評価関数の値の第2変化量の特定に用いられる局所場の更新を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
コスト項と複数の制約項を含む組合せ最適化問題の評価関数の評価関数情報を記憶部から取得し、
前記評価関数情報に基づいて、前記複数の制約項のそれぞれに対して、前記複数の制約項のそれぞれに関する制約を受ける入力量を表す第1補助変数の値を特定し、
前記第1補助変数の値に基づいて、前記第1補助変数を量子化した第2補助変数の値を生成し、
前記複数の制約項のうちの、前記評価関数の複数の状態変数のうちの第1状態変数の値の変化に伴い前記第2補助変数の値が変化する第1制約項について、前記第1状態変数の値の変化に伴う前記評価関数の値の第1変化量に対する前記第1制約項の寄与量の、前記第1状態変数の値の変化に伴う第1差分値を算出し、
前記第1差分値を用いて前記第1変化量の算出、または前記第1差分値を用いて、前記複数の状態変数のそれぞれの変化に伴う前記評価関数の値の第2変化量の特定に用いられる局所場の更新を行う、
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記第1状態変数の値の変化に伴う前記コスト項の第3変化量と、前記第1差分値から得られる前記第1制約項の第4変化量と、を加算することで、前記第1変化量を算出し、
前記第1変化量と閾値との比較結果に基づいて、前記第1状態変数の値の変化を許容するか否かを判定し、
前記第1状態変数の値の変化を許容すると判定した場合、前記第1状態変数の値を更新する、
処理を前記コンピュータに実行させる請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記局所場を保持し、
前記第1状態変数の値の変化が許容された場合、前記複数の状態変数のそれぞれに対する前記局所場に、前記第1差分値を加えることで、前記局所場を更新する、
処理を前記コンピュータに実行させる請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記第2補助変数は、前記第1補助変数の値が正であるか負であるか0であるかを示す3値の値である、請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記第1状態変数の値の変化に伴う、前記第2補助変数の値の第2差分値を算出し、
前記第2差分値と、前記第1状態変数の値と、前記第1状態変数と前記第1制約項との間の重み値と、に基づいて前記第1差分値を算出する、
処理を前記コンピュータに実行させる請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
コスト項と複数の制約項を含む組合せ最適化問題の評価関数の評価関数情報を記憶する記憶部と、
前記評価関数情報を記憶部から取得し、前記評価関数情報に基づいて、前記複数の制約項のそれぞれに対して、前記複数の制約項のそれぞれに関する制約を受ける入力量を表す第1補助変数の値を特定し、前記第1補助変数の値に基づいて、前記第1補助変数を量子化した第2補助変数の値を生成し、前記複数の制約項のうちの、前記評価関数の複数の状態変数のうちの第1状態変数の値の変化に伴い前記第2補助変数の値が変化する第1制約項について、前記第1状態変数の値の変化に伴う前記評価関数の値の第1変化量に対する前記第1制約項の寄与量の、前記第1状態変数の値の変化に伴う第1差分値を算出し、前記第1差分値を用いて前記第1変化量の算出、または前記第1差分値を用いて、前記複数の状態変数のそれぞれの変化に伴う前記評価関数の値の第2変化量の特定に用いられる局所場の更新を行う処理部と、
を有するデータ処理装置。
【請求項7】
コンピュータが、
コスト項と複数の制約項を含む組合せ最適化問題の評価関数の評価関数情報を記憶部から取得し、
前記評価関数情報に基づいて、前記複数の制約項のそれぞれに対して、前記複数の制約項のそれぞれに関する制約を受ける入力量を表す第1補助変数の値を特定し、
前記第1補助変数の値に基づいて、前記第1補助変数を量子化した第2補助変数の値を生成し、
前記複数の制約項のうちの、前記評価関数の複数の状態変数のうちの第1状態変数の値の変化に伴い前記第2補助変数の値が変化する第1制約項について、前記第1状態変数の値の変化に伴う前記評価関数の値の第1変化量に対する前記第1制約項の寄与量の、前記第1状態変数の値の変化に伴う第1差分値を算出し、
前記第1差分値を用いて前記第1変化量の算出、または前記第1差分値を用いて、前記複数の状態変数のそれぞれの変化に伴う前記評価関数の値の第2変化量の特定に用いられる局所場の更新を行う、
データ処理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、データ処理装置及びデータ処理方法に関する。
続きを表示(約 830 文字)
【背景技術】
【0002】
組合せ最適化問題には解が満たすべき制約条件をもつものがあり、制約条件を考慮した探索を行う手法が提案されている(たとえば、特許文献1~3参照)。制約条件には、不等式制約、等式制約、絶対値制約などがある。制約条件を反映した評価関数は、以下の式(1)で表せる。
【0003】
TIFF
2024167845000002.tif
10
142
【0004】
式(1)の右辺の第1項目はコスト項であり、右辺の2項目は複数の制約項の合計値である。複数の制約項の合計値は、以下の式(2)で表せる。
【0005】
TIFF
2024167845000003.tif
17
142
【0006】
式(2)において、P
k
(x)は識別番号がkの制約に関する制約項のペナルティ関数である。P
k
(x)は、非線形な関数で表される。mは制約項の総数を表す。また、λ
k
は識別番号がkの制約についての所定の係数(以下制約係数と呼ぶ)である。以下では、λ
k
P
k
(x)を制約項という。
【0007】
制約条件が不等式制約である場合、式(2)のP
k
(x)は、以下の式(3)で表すことができる。
【0008】
TIFF
2024167845000004.tif
17
142
【0009】
制約条件が等式制約である場合、式(2)のP
k
(x)は、以下の式(4)で表すことができる。
【0010】
TIFF
2024167845000005.tif
13
142
(【0011】以降は省略されています)
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