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公開番号2024139018
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-09
出願番号2023049784
出願日2023-03-27
発明の名称評価装置、評価システム、及び評価方法
出願人株式会社東芝
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G01N 29/14 20060101AFI20241002BHJP(測定;試験)
要約【課題】 従来のAEセンシング技術では、植物の巨視的な破壊、及び微視的な破壊といった植物の劣化を高精度に検出することができなかった。そこで、本発明が解決しようとする課題は、植物の巨視的な破壊、及び微視的な破壊といった植物の劣化を高精度に検出することができる評価装置、評価システム、及び評価方法を提供する。
【解決手段】 実施形態の評価装置は、評価部を備える。評価部は、植物の振動の第1特徴量と、第1特徴量と同種の物理量である第2特徴量とに基づいて、第1評価を実行可能である。評価部は、第1評価に基づいて、植物の健全性を評価可能である。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
植物の振動に関する第1特徴量と、前記第1特徴量と同種の物理量である第2特徴量とに基づいて、第1評価を実行可能であり、前記第1評価に基づいて前記植物の健全性を評価可能である評価部を備える、評価装置。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記第1特徴量は、前記振動の周波数であり、
前記第2特徴量は、前記植物の状態を特定可能な振動の周波数帯であり、
前記評価部は、
前記植物が健全であると特定可能な前記第2特徴量の範囲内に前記第1特徴量が含まれるとの第1評価が得られたとき、前記植物には巨視的破壊が生じておらず健全であると評価可能であり、
前記植物が健全でないと特定可能な前記第2特徴量の範囲内に前記第1特徴量が含まれるとの第1評価が得られたとき、前記植物に巨視的破壊が生じており健全でないと評価可能である、
請求項1に記載の評価装置。
【請求項3】
前記第1特徴量は、前記振動のエネルギーであり、
前記第2特徴量は、前記植物の状態を特定可能な振動のエネルギーであり、
前記評価部は、
前記植物が健全であると特定可能な前記第2特徴量の範囲内に前記第1特徴量が含まれるとの第1評価がえられたとき、前記植物には巨視的破壊が生じておらず健全であると評価可能であり、
前記植物が健全でないと特定可能な前記第2特徴量の範囲内に前記第1特徴量が含まれるとの第1評価が得られたとき、前記植物に巨視的破壊が生じており健全でないと評価可能である、
請求項1に記載の評価装置。
【請求項4】
前記植物が健全であると特定可能な前記第2特徴量の範囲内に前記第1特徴量が含まれるとの第1評価が得られたとき、
前記評価部は、
前記植物の外部環境である第1環境情報と、前記植物の状態を特定可能な外部環境である第2環境情報とに基づいて、第2評価を実行可能であり、
前記植物が健全であると特定可能な前記第2環境情報の範囲内に前記第1環境情報が含まれるとの第2評価が得られたとき、前記植物には巨視的破壊が生じておらず健全であると評価可能であり、
前記植物が健全でないと特定可能な前記第2環境情報の範囲内に前記第1環境情報が含まれるとの第2評価が得られたとき、前記植物に巨視的破壊が生じており健全でないと評価可能である、
請求項1に記載の評価装置。
【請求項5】
前記植物が健全でないと特定可能な前記第2特徴量の範囲内に前記第1特徴量が含まれるとの第1評価が得られたとき、
前記評価部は、
前記植物の外部環境である第1環境情報と、前記植物の状態を特定可能な外部環境である第2環境情報とに基づいて、第2評価を実行可能であり、
前記植物が健全でないと特定可能な前記第2環境情報の範囲内に前記第1環境情報が含まれるとの第2評価が得られたとき、前記植物に前記外部環境に起因する巨視的破壊が生じており健全でないと評価可能であり、
前記植物が健全であると特定可能な前記第2環境情報の範囲内に前記第1環境情報が含まれるとの第2評価が得られたとき、前記植物に人為的被害に起因する巨視的破壊が生じており健全でないと評価可能である、
請求項1に記載の評価装置。
【請求項6】
植物の振動の発生回数に基づいて前記植物の蒸散量を推定し、前記蒸散量に基づいて推定した前記植物の外部環境である第3環境情報と、前記植物の外部環境に関する第1環境情報と、に基づいて、前記植物の健全性を評価可能である評価部を備える、
評価装置。
【請求項7】
前記評価部は、
前記第1環境情報と前記第3環境情報との差異が所定の値よりも小さいとき、前記植物には巨視的破壊が生じておらず健全であると評価可能であり、
前記第1環境情報と前記第3環境情報との差異が所定の値よりも大きいとき、 前記植物に巨視的破壊が生じており健全でないと評価可能である、
請求項6に記載の評価装置。
【請求項8】
前記第1特徴量は、前記植物に与えた振動の特徴量であり、
前記第2特徴量は、前記植物から得られる振動の特徴量である、
請求項1に記載の評価装置。
【請求項9】
前記第1特徴量は、前記植物に与えた振動の大きさであり、
前記第2特徴量は、前記植物から得られる振動の大きさであり、
前記評価部は、
前記第1特徴量と前記第2特徴量とに基づいて、前記振動が与えられてから測定されるまでの減衰の程度を算出可能であり、
前記減衰の程度が所定の値を下回るとき、前記植物の内部には空隙が無く健全であると評価可能であり、
前記減衰の程度が所定の値を上回るとき、前記植物の内部には空隙があり健全でないと評価可能である、
請求項8に記載の評価装置。
【請求項10】
前記第1特徴量は、前記植物に振動を与えた時刻であり、
前記第2特徴量は、前記植物から得られる振動を測定した時刻であり、
前記評価部は、
前記第1特徴量と前記第2特徴量とに基づいて、前記振動が与えられてから測定されるまでに掛かる時間を算出可能であり、
前記時間が所定の値を上回るとき、前記植物の内部には空隙が無く健全であると評価可能であり、
前記時間が所定の値を下回るとき、前記植物の内部には空隙があり健全でないと評価可能である、
請求項8に記載の評価装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、評価装置、評価システム、及び評価方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、農業にIoTを活用したスマート農業が注目を集めている。スマート農業において、IoTの活用により、データの収集、蓄積、分析、およびデータに基づくシステム制御などが期待される。IoT機器の一例としては、AE(アコースティックエミッション)センサ端末が挙げられる。AEセンシング技術は、主に建築物や構造物の状態を監視するための技術として知られており、農業や林業においての活用も期待される。植物にAEセンシング技術を用いると、植物内部で発生する振動を測定し、植物内部の状態を知ることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5413783号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のAEセンシング技術では、植物の巨視的な破壊、及び微視的な破壊といった植物の劣化を高精度に検出することができなかった。そこで、本発明が解決しようとする課題は、植物の巨視的な破壊、及び微視的な破壊といった植物の健全性を高精度に評価することができる評価装置、評価システム、及び評価方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の評価装置は、評価部を備える。評価部は、植物の振動の第1特徴量と、第1特徴量と同種の物理量である第2特徴量とに基づいて、第1評価を実行可能である。評価部は、第1評価に基づいて、植物の健全性を評価可能である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
評価システムの概略図(第1の実施形態)。
AE波形とその特徴量のイメージ。
周波数スペクトルのイメージ。
第1素子が測定した振動から植物の健全性を評価するフローチャートの一例(第1の実施形態)。
第1素子が測定した振動から植物の健全性を評価するフローチャートの一例(第1の実施形態 第1の変形例)。
評価システムの概略図(第2の実施形態)。
第1素子が測定した振動から植物の健全性を評価するフローチャートの一例(第2の実施形態)。
第1素子が測定した振動から植物の健全性を評価するフローチャートの一例(第2の実施形態 第1の変形例)。
第1素子が測定した振動から植物の健全性を評価するフローチャートの一例(第2の実施形態 第2の変形例)。
評価システムの概略図(第3の実施形態)。
第1素子が測定した振動から植物の健全性を評価するフローチャートの一例(第3の実施形態)。
評価システムの概略図(第4の実施形態)。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照して発明を実施するための実施形態について説明する。尚、実施形態は、本発明を限定するものではない。図面中の同一部分には、同一番号を付してその詳しい説明は適宜省略し、異なる部分について説明する。なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
【0008】
なお、本明細書中では、植物の内部で発生する気泡が弾ける現象(キャビテーション)に起因する微弱な弾性波、植物に与えられた衝撃による振動、及び植物の微視的または巨視的な破壊に起因する振動を含めて「振動」と説明することがある。
【0009】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態による評価システム1の概略図である。本実施形態において、評価システム1は、植物の振動を測定可能な第1素子2と、第1素子2による振動の測定結果に基づいて、植物の健全性を評価可能である評価装置4とを備える。さらに、本実施形態によれば、評価システム1は、第1素子2が測定する振動の処理を行う分析装置5を備える。本実施形態において、植物の果物がもぎ取られる、側枝が折れるなど巨視的な変形や破壊が生じている状態を、植物は健全でない、即ち植物の健全性が損なわれている状態であるとして説明することがある。反対に、植物に巨視的な変形や破壊が生じていない状態を、植物は健全である、即ち植物の健全性が保たれている状態であるとして説明することがある。
【0010】
第1素子2は、AEセンサが好適である。AEセンサの検出素子は、一般的には、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、ニオブ酸鉛(PbNb
2

6
)、ニオブ酸リチウム(LiNbO
3
)等圧電材料からなる圧電セラミックス及び圧電高分子が使用可能である。本実施形態における第1素子2としては、感度の高いPZTを用いることが好ましい。本実施形態における第1素子2の共振周波数は、10kHzから1MHzであることが好ましい。この振動数は、10kHzから500kHzであることがより好ましく、100kHzから200kHzであることがさらに好ましい。これは、植物の内部で発生する気泡が弾ける現象(キャビテーション)に起因する振動や枝葉の破壊による振動の周波数は10kHzから500kHzの範囲内であることが多く、特にキャビテーションに起因する振動の周波数は100kHzから200kHzの範囲内であることが多いことが知られているためである。
(【0011】以降は省略されています)

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