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公開番号2024136194
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023047225
出願日2023-03-23
発明の名称フィルム、その製造方法及び偏光板
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08L 33/12 20060101AFI20240927BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】耐熱性及び透明性に優れ且つ十分な耐溶剤性を有するフィルムを提供する。
【解決手段】フィルムは、(メタ)アクリル系重合体(A)と、芳香族ビニル単量体由来の構造単位及び環状酸無水物単量体由来の構造単位含む共重合体(B)と、ゴム粒子(C)とを含む。(メタ)アクリル系重合体(A)及び共重合体(B)の合計100質量部に対する芳香族ビニル単量体由来の構造単位の含有量が15質量部以下である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
(メタ)アクリル系重合体(A)と、
芳香族ビニル単量体由来の構造単位及び環状酸無水物単量体由来の構造単位を含む共重合体(B)と、
ゴム粒子(C)と、を含み、
(メタ)アクリル系重合体(A)及び共重合体(B)の合計100質量部に対する芳香族ビニル単量体由来の構造単位の含有量が15質量部以下であるフィルム。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
(メタ)アクリル系重合体(A)及び共重合体(B)の合計100質量部に対する芳香族ビニル単量体由来の構造単位の含有量が2質量部以上である、請求項1に記載のフィルム。
【請求項3】
前記ゴム粒子(C)が(メタ)アクリル系ゴム粒子である、請求項1又は2に記載のフィルム。
【請求項4】
前記共重合体(B)が、メタクリル酸メチル由来の構造単位を含まない、請求項1又は2に記載のフィルム。
【請求項5】
前記共重合体(B)において、前記芳香族ビニル単量体由来の構造単位が(B-1)式であり、
TIFF
2024136194000011.tif
23
149
前記環状酸無水物単量体由来の構造単位が(B-2)式である、
TIFF
2024136194000012.tif
24
149
請求項1又は2に記載のフィルム。
【請求項6】
前記(メタ)アクリル系重合体(A)の質量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が2.0~3.2である、請求項1又は2に記載のフィルム。
【請求項7】
偏光子と、前記偏光子の少なくとも片面に接着剤層を介して貼合された請求項1又は2に記載のフィルムとを備える偏光板。
【請求項8】
(メタ)アクリル系重合体(A)と、芳香族ビニル単量体由来の構造単位及び環状酸無水物単量体由来の構造単位を含む共重合体(B)と、ゴム粒子(C)とを含む樹脂組成物を210℃~280℃以下で溶融及び混錬してフィルムに成形する工程を備え、
(メタ)アクリル系重合体(A)及び共重合体(B)の合計100質量部に対する芳香族ビニル単量体由来の構造単位の含有量が15質量部以下であるフィルムの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルム、その製造方法及びそれを用いた偏光板に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、(メタ)アクリル系樹脂と、スチレン-無水マレイン酸共重合体と、ゴム成分を含む光学フィルムが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-109087号公報
特開2017-155184号公報
特開2018-109660号公報
特開2016-060910号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記フィルムは、製造工程や二次加工工程、保管・運搬工程において溶剤に接触することがあり、それによって表面が侵され、外観が低下したりヒビや割れが発生したりすることがある。また、上記フィルムが製造工程や保管・運搬工程時等に高温、高温高湿条件におかれることもあるため、そのような条件下での耐溶剤性も重要となる。
また、新型コロナウイルス等の流行から、手指やドアノブなどの手指が触れる部分をアルコールで消毒することが多くなり、使用時において手指を介してスマートフォンの画面にアルコールが接触する機会が格段に増えている。
したがって、上記の光学フィルムの耐溶剤性、特にアルコール耐性がより一層求められる。
【0005】
アルコール等の溶剤との接触でフィルム等に生じるヒビや割れは、ケミカルクラックやソルベントクラック等と呼ばれており、このクラック発生には、加熱等により応力が生じているフィルム等に溶剤が浸透し、分子間相互作用が弱まることが影響すると考えられている。
【0006】
しかしながら、従来のフィルムは、耐溶剤性、特にエタノール耐性が必ずしも十分ではなかった。
【0007】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、耐熱性及び透明性に優れ、かつ、十分な耐溶剤性を有するフィルム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[1](メタ)アクリル系重合体(A)と、
芳香族ビニル単量体由来の構造単位及び環状酸無水物単量体由来の構造単位を含む共重合体(B)と、
ゴム粒子(C)とを含み、
(メタ)アクリル系重合体(A)及び共重合体(B)の合計100質量部に対する芳香族ビニル単量体由来の構造単位の含有量が15質量部以下であるフィルム。
【0009】
[2](メタ)アクリル系重合体(A)及び共重合体(B)の合計100質量部に対する芳香族ビニル単量体由来の構造単位の含有量が2質量部以上である、[1]に記載のフィルム。
【0010】
[3]前記ゴム粒子(C)が(メタ)アクリル系ゴム粒子である、[1]又は[2]に記載のフィルム。
(【0011】以降は省略されています)

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