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公開番号2024136797
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023048047
出願日2023-03-24
発明の名称三次元光造形用樹脂組成物、成形品、及び成形品を製造する方法
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08F 290/06 20060101AFI20240927BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本開示は、充分に低い硬度、及び高い破断伸度を示す成形品を、光造形によって良好な精度で形成できる樹脂組成物に関する。
【解決手段】重合性不飽和基を有する重合性成分を含む三次元光造形用樹脂組成物が開示される。重合性成分が、単官能(メタ)アクリレートと、1000以上の分子量を有する高分子量多官能(メタ)アクリレートとを含む。単官能(メタ)アクリレートの含有量が、単官能(メタ)アクリレート及び高分子量多官能(メタ)アクリレートの合計量を基準として80質量%以下である。当該樹脂組成物の25℃における粘度が10mPa・s以上9000mPa・s以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
重合性不飽和基を有する重合性成分を含む樹脂組成物であって、
前記重合性成分が、
単官能（メタ）アクリレートと、
１０００以上の分子量を有する高分子量多官能（メタ）アクリレートと、
を含み、
前記単官能（メタ）アクリレートの含有量が、前記単官能（メタ）アクリレート及び前記高分子量多官能（メタ）アクリレートの合計量を基準として８０質量％以下であり、
当該樹脂組成物の２５℃における粘度が１０ｍＰａ・ｓ以上９０００ｍＰａ・ｓ以下である、
三次元光造形用樹脂組成物。
続きを表示（約 690 文字）【請求項２】
前記単官能（メタ）アクリレートの含有量が、前記単官能（メタ）アクリレート及び前記高分子量多官能（メタ）アクリレートの合計量を基準として３５質量％以上８０質量％以下である、請求項１に記載の三次元光造形用樹脂組成物。
【請求項３】
前記単官能（メタ）アクリレートが、下記式（Ａ）：
TIFF
2024136797000007.tif
25
149
で表されるアルキル（メタ）アクリレート、又は、下記式（Ｂ）：
TIFF
2024136797000008.tif
25
149
で表されるアルコキシ（メタ）アクリレートのうち少なくとも一方であり、
Ｒ
１
が水素原子又はメチル基を示し、Ｒ
２
がアルキル基を示し、Ｒ
３
がアルカンジイル基を示し、Ｒ
４
がアルキル基を示し、ｎが１以上の整数を示し、同一分子中の複数のＲ
３
は同一でも異なってもよい、
請求項１又は２に記載の三次元光造形用樹脂組成物。
【請求項４】
光重合開始剤を更に含む、請求項１又は２に記載の三次元光造形用樹脂組成物。
【請求項５】
請求項１又は２に記載の三次元光造形用樹脂組成物を含む成形材料の光硬化物を含む、成形品。
【請求項６】
請求項１又は２に記載の三次元光造形用樹脂組成物を含む成形材料を光硬化させることを含む、成形品を製造する方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、三次元光造形用樹脂組成物、成形品、及び成形品を製造する方法に関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
３Ｄプリンタを用いた三次元光造形等の光成形の分野において、高い破断伸度を有する成形品、又は臓器に近い触感の成形品を形成できる組成物が提案されている（例えば、特許文献１、２）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１９－９９７５０号公報
特開２０２１－１４６６５７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
樹脂成形品が適用される部材に関して、柔らかさ（例えば、タイプＡのデュロメータによる硬度が３０以下程度）が求められることがある。ところが、そのような低い硬度の成形品を光造形で形成すると、成形品の形状の精度が十分でないことがあった。また、部材の用途によっては破断伸度が不足するという問題もあった。
【０００５】
本開示は、充分に低い硬度、及び高い破断伸度を示す成形品を、光造形によって良好な精度で形成できる樹脂組成物に関する。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示は、少なくとも以下の事項を含む。
［１］
重合性不飽和基を有する重合性成分を含む樹脂組成物であって、
前記重合性成分が、
単官能（メタ）アクリレートと、
１０００以上の分子量を有する高分子量多官能（メタ）アクリレートと、
を含み、
前記単官能（メタ）アクリレートの含有量が、前記単官能（メタ）アクリレート及び前記高分子量多官能（メタ）アクリレートの合計量を基準として８０質量％以下であり、
当該樹脂組成物の２５℃における粘度が１０ｍＰａ・ｓ以上９０００ｍＰａ・ｓ以下である、
三次元光造形用樹脂組成物。
［２］
前記単官能（メタ）アクリレートの含有量が、前記単官能（メタ）アクリレート及び前記高分子量多官能（メタ）アクリレートの合計量を基準として３５質量％以上８０質量％以下である、［１］に記載の三次元光造形用樹脂組成物。
［３］
前記単官能（メタ）アクリレートが、下記式（Ａ）：
TIFF
2024136797000001.tif
25
149
で表されるアルキル（メタ）アクリレート、又は、下記式（Ｂ）：
TIFF
2024136797000002.tif
25
149
で表されるアルコキシ（メタ）アクリレートのうち少なくとも一方であり、
Ｒ
１
が水素原子又はメチル基を示し、Ｒ
２
がアルキル基を示し、Ｒ
３
がアルカンジイル基を示し、Ｒ
４
がアルキル基を示し、ｎが１以上の整数を示し、同一分子中の複数のＲ
３
は同一でも異なってもよい、
［１］又は［２］に記載の三次元光造形用樹脂組成物。
［４］
光重合開始剤を更に含む、［１］～［３］のいずれかに記載の三次元光造形用樹脂組成物。
［５］
［１］～［４］のいずれかに記載の三次元光造形用樹脂組成物を含む成形材料の光硬化物を含む、成形品。
［６］
［１］～［４］のいずれかに記載の三次元光造形用樹脂組成物を含む成形材料を光硬化させることを含む、成形品を製造する方法。
【発明の効果】
【０００７】
充分に低い硬度、及び高い破断伸度を示す成形品を、光造形によって良好な精度で形成できる樹脂組成物が提供される。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
本発明は以下の例に限定されない。
【０００９】
樹脂組成物の一例は、重合性不飽和基を有する重合性成分を含む。重合性成分は、単官能（メタ）アクリレートと、１０００以上の分子量を有する高分子量多官能（メタ）アクリレートとを含む。樹脂組成物は、三次元光造形のための成形材料として用いることができる。
【００１０】
単官能（メタ）アクリレートは、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基を１個有するモノマーである。この単官能（メタ）アクリレートのホモポリマーのガラス転移温度が、１０℃未満であってもよく、－１００℃以上１０℃未満であってもよい。単官能（メタ）アクリレートのホモポリマーのガラス転移温度が、５℃以下、０℃以下、－５℃以下、－１０℃以下、－１５℃以下、－２０℃以下、－２５℃以下、－３０℃以下、－３５℃以下、又は－４０℃以下であってもよい。重合性成分が、１０℃未満のガラス転移度を有するホモポリマーを形成する単官能（メタ）アクリレートと、１０℃以上のガラス転移温度を示すホモポリマーを形成する単官能（メタ）アクリレートの両方を含んでもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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