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公開番号2024134649
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023044948
出願日2023-03-22
発明の名称電子楽器および放音ユニット
出願人ヤマハ株式会社
代理人個人
主分類H04R 1/34 20060101AFI20240927BHJP(電気通信技術)
要約【課題】ディフューザにより音波の拡散を行い高音域についても水平方向において均一な振幅周波数特性が得られる電子楽器及びその放音ユニットを提供する。
【解決手段】鍵盤電子楽器は、天板301の裏面すなわち-Z側の面にぶら下がるように支持された放音ユニット400を有する。放音ユニット400は、天板に向かって放音するスピーカドライバ410を保持するスピーカドライバ保持部420と、先端部をスピーカドライバ410に対向させてスピーカドライバ保持部420に支持され、スピーカドライバ410から発せられる音波を、天板301の裏面に沿った方向すなわちXY平面内の全方位に拡散させる円錐形状のディフューザ450と、スピーカドライバ保持部420を吊り下げ、天板301の裏面に取り付けられる複数の取付設置部440と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
天板の裏面に支持された放音ユニットを有し、
前記放音ユニットは、
前記天板に向かって放音するスピーカドライバを保持するスピーカドライバ保持部と、
先端部を前記スピーカドライバに対向させて前記スピーカドライバ保持部に支持され、前記スピーカドライバから発せられる音波を前記天板の裏面に沿った方向へ導く先細り形状のディフューザと、
前記スピーカドライバ保持部を吊り下げ、前記天板の裏面に取り付けられる取付設置部と、
を備える電子楽器。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記取付設置部の頂上部の高さと、前記ディフューザの基端部の高さが略同じである請求項1に記載の電子楽器。
【請求項3】
前記ディフューザは、基端部の断面形状が第1の円である円錐形状を有し、前記スピーカドライバ保持部は、前記第1の円と同心の第2の円を形成する孔に前記スピーカドライバを保持する請求項1に記載の電子楽器。
【請求項4】
前記スピーカドライバ保持部における前記ディフューザの反対側に設けられたスピーカボックスを有する請求項1に記載の電子楽器。
【請求項5】
スピーカドライバを保持するスピーカドライバ保持部と、
先端部を前記スピーカドライバに対向させて前記スピーカドライバ保持部に支持され、前記スピーカドライバから発せられる音波を前記スピーカドライバの中心軸から離れる方向へ導く先細り形状のディフューザと、
前記スピーカドライバ保持部を吊り下げ、上方の他の部材に取り付けられる取付設置部と、
を備える放音ユニット。
【請求項6】
前記取付設置部の頂上部の高さと、前記ディフューザの基端部の高さが略同じである請求項5に記載の放音ユニット。
【請求項7】
前記ディフューザは、基端部の断面形状が第1の円である円錐形状を有し、前記スピーカドライバ保持部は、前記第1の円と同心の第2の円を形成する孔に前記スピーカドライバを保持する請求項5に記載の放音ユニット。
【請求項8】
前記スピーカドライバ保持部における前記ディフューザの反対側に設けられたスピーカボックスを有する請求項5に記載の放音ユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、鍵盤電子楽器等の電子楽器およびその放音ユニットに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
振動板を振動させるダイナミック型スピーカ等のスピーカは、正面方向の指向性が強い。このため、電子楽器等では、スピーカの正面にディフューザと呼ばれる放音制御装置が配置された放音ユニットが利用される。例えば特許文献1では、先端を振動板に対向させた円錐形状のディフューザを有する放音ユニットが鍵盤電子楽器の鍵盤の左右両側に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-178336号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した特許文献1に開示された技術では、ディフューザを備えた放音ユニットが鍵盤電子楽器の鍵盤の高さに配置されているため、演奏者の頭の高さでは、水平方向において均一な振幅周波数特性が得られず、演奏者が頭を動かすと音質が変化する問題がある。
【0005】
この発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、水平方向において均一な振幅周波数特性が得られる電子楽器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、天板の裏面に支持された放音ユニットを有し、前記放音ユニットは、前記天板に向かって放音するスピーカドライバを保持するスピーカドライバ保持部と、先端部を前記スピーカドライバに対向させて前記スピーカドライバ保持部に支持され、前記スピーカドライバから発せられる音波を前記天板の裏面に沿った方向へ導く先細り形状のディフューザと、前記スピーカドライバ保持部を吊り下げ、前記天板の裏面に取り付けられる取付設置部と、を備える電子楽器を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
この発明の一実施形態である鍵盤電子楽器の構成を示す斜視図である。
同実施形態における放音ユニットの構成を示す斜視図である。
図2のIa-Ib線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照し、この発明の実施形態について説明する。
【0009】
図1はこの発明の一実施形態である鍵盤電子楽器300の構成を示す斜視図である。また、図2は本実施形態における放音ユニット400の構成を示す斜視図である。また、図3は図2のIa-Ib線断面図である。以下、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸からなる直交座標系を想定し、本実施形態の構成を説明する。Z軸は、鉛直方向の軸である。放音ユニット400におけるスピーカドライバ410の放音軸はZ軸に平行な軸である。X軸は鍵盤電子楽器300の左右方向の軸である。Y軸は鍵盤電子楽器300の前後方向の軸である。なお、以下では、図1の鍵盤電子楽器300の左側を+X側、右側を-X側、前側の+Y側、後側を-Y側、上側を+Z側、下側を-Z側と呼ぶ場合がある。
【0010】
通常の鍵盤電子楽器と同様、鍵盤電子楽器300の筐体には、XY平面と平行な天板301がある。本実施形態における放音ユニット400は、天板301の裏側の面、すなわち、-Z側の面にぶら下がるように支持されている。この天板301のZ方向における位置は、鍵盤電子楽器300の演奏者の頭部の位置と概ね一致する。
(【0011】以降は省略されています)

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